
熊野本宮から高野山の交通手段で悩む
世界遺産の熊野本宮大社は、熊野古道の参詣道を歩いて多くの人々が目指してきた最終目的地で、今となっては一大観光地です。
私は2025年GWに、いくつかある熊野本宮へ向かう参詣道のうち、小辺路ルート(高野山から熊野本宮まで)をトレッキングしました。出発地の高野山には自家用車で行って駐車し、トレッキング後、熊野本宮から高野山まで公共交通機関で戻って車を回収するよう計画しました。
車は高野山大門近くの、お助け地蔵尊前駐車場に停めてトレッキングへ出発しました。

熊野本宮からはバスを使うしかない
その際に悩んだのが、熊野本宮から高野山へ戻るための公共交通アクセスです。
熊野本宮は紀伊山地の山々に囲まれた場所にあり、そこへ行くのも、そこから別の場所へ移動するのも交通手段は限られており、車かバスしかありません。車は高野山へ置いたままなので、バスで高野山へ戻る方法の検討が必要でした。
タクシーを使う手もあるかもしれませんが、ちょっと距離が遠すぎですね・・。熊野本宮から高野山まで車で2時間くらいかかりそうなので、タクシー代は数万円にもなり、そんなの払えないですね。
交通アクセスのルートは限られ、便数も少ない
調べてみると、熊野本宮から高野山へ行くための交通アクセスのルートは限られ、①全行程をバス利用して高野山へ行くか、②バスから電車→ケーブルカー→バスに乗り換えて高野山へ向かうか、どちらかの方法しかないことが分かりました。
そのバスを使うにしても、熊野本宮からのバスは便数が少なく、発車時刻も午前中のみであり、熊野古道を歩いて熊野本宮へ到着したときの時間帯が午後になってしまうと、バスに乗れず熊野本宮周辺で1泊する必要もありました。なかなか計画が立てづらかったです・・。
また、トレッキングで歩き疲れた体をバス移動のためにさらに消耗させたくないし、お金もあまりかけたくありませんでした。
本記事では、熊野本宮から高野山へ公共交通でアクセスするための方法を解説し、実際に私が利用した方法を紹介したいと思います。
熊野本宮→高野山の公共交通によるアクセス方法2つを解説
私が調べた結果、熊野本宮から高野山へ行くには、先に説明したように、以下の2つの方法があることが分かりました。
1. 聖地巡礼バスを使う
1つ目は聖地巡礼バスというプランで、全行程をバスで行くものです。ただし龍神交通と南海バスの2社で運行するため、直通ではなく、2回乗り換えが必要というのが少し手間であります。
さらに、1日1便しかないうえ、それが早朝8:05分発という不便さです。。さらには火曜日と水曜日は運休だそうです。。
また、このプランを利用するには、乗車日前日の15:00までにwebページから予約と支払いを完了させておく必要があり、それもまた手間です。色々調べましたが、当日券はなさそうに思いました。
以下、2025年5月時点の運賃およびスケジュールを示します。
- 運賃:大人5,300円、小人2,650円
- スケジュール:8:05熊野本宮→9:00なかへち美術館前で乗り換え→10:50護摩壇山で乗り換え→11:55千住院橋(東)に到着
2. 熊野本宮→五条駅までバス(奈良交通)、五条駅から高野山まで電車+ケーブルカー+バス
2つ目の方法は、奈良交通の路線バス(八木新宮特急バス)を利用する方法です。
こちらであれば毎日運行しており、予約不要で、聖地巡礼バスよりも自由度高いです。ちなみに、この路線バスは日本一の長距離バス路線だそうで、始発から終点まで6時間以上もかかるようです。
ただし、JR五条駅に電車へ乗り換えが必要で、さらには極楽橋駅からケーブルカーおよびバスに乗ってようやく高野山へ到着することになります。下に示す運賃およびスケジュール情報に、ケーブルカーおよびバスについて記載していませんが、表記の運賃にプラス960円かかります。
私の場合ですが、極楽橋駅から高野山市街地までは、節約のために徒歩で約1時間かけてアクセスしたので、960円はかかりませんでした。
以下、2025年5月時点の運賃およびスケジュールを示します。1日3便ありますが、発車は午前7時台、9時台、11時台の午前に集中しています。
- 運賃:大人4,450円、小人2,225円
- スケジュール①:7:14熊野本宮→10:57JR五条駅着→11:03JR五条駅発→11:19JR橋本駅着→12:05JR橋本駅発→12:45極楽橋駅着
- スケジュール②:9:07熊野本宮→12:57JR五条駅着→13:03JR五条駅発→13:19JR橋本駅着→13:44JR橋本駅発→14:17極楽橋駅着
- スケジュール③ ※土日祝:11:39熊野本宮→14:57JR五条駅着→15:03JR五条駅発→15:19JR橋本駅着→15:35JR橋本駅発→16:18極楽橋駅着
- スケジュール③ ※平日:11:20熊野本宮→15:27JR五条駅着→15:36JR五条駅発→15:49JR橋本駅着→15:56JR橋本駅発→16:40極楽橋駅着
上記で、"スケジュール③ ※土日祝"は、いくつかのバス停を省略して運行するため、約30分時短となっています。あと、運行中に運転手による観光案内もあって面白かったです。
また、長距離路線バスのため途中に休憩があり、その際に"谷瀬の吊り橋"という観光スポットで怖い吊り橋体験もできたのが良かったです。

熊野本宮⇔高野山の公共交通の特徴
上に示した2つのアクセス方法の特徴をまとめると、以下のことが言えます。熊野本宮の場所が山奥なので仕方ないですが、正直、不便さを感じずにはいられませんでしたね。。
- 便数が1日計4本しかない(火曜、水曜は聖地巡礼バスが運休)
- 午前中のみしか便がない
- 聖地巡礼バスは前日15:00までにネット予約が必要
- 奈良交通の八木新宮特急バスは、電車+ケーブルカー+バスへの乗り換えが面倒

小辺路トレッキング後のスムーズな移動のために私があらかじめとった対策
そこで私は、熊野古道トレッキング後スムーズに熊野本宮から高野山へ行くため、以下の対策をあらかじめとっておきました。
- 2つのアクセス方法どちらにするかは、熊野本宮に到着する前日に判断する。間に合いそうなら聖地巡礼バスをスマホからネット予約する。
- バックアップとして、あらかじめ熊野本宮周辺の宿泊施設(キャンプ場)に目星をつけておいた("おとなしの郷 キャンプ場"または"田辺川湯キャンプ場")
熊野古道トレッキングは、自分の体力や体調、コースの状況によってスケジュールが変わるため、何時に熊野本宮に到着できるか直前になるまで分かりません。一方、聖地巡礼バスを利用する場合は、前日15:00までに予約と支払いを完了させる必要があるため、熊野本宮に到着する前日に判断することとしました。
最終的に奈良交通の11:39発のバスに乗車
結果として、奈良交通の八木新宮特急バス11:39熊野本宮発に乗って高野山へ戻ることができました。
なお、この日は2025/4/27で日曜日だったので、「観光特急 やまかぜ」として30分短縮して運行してくれました。ですが、最終的に高野山へ到着したのは夕方18:00頃であったので、やはり時間かかるなあと思いました。

熊野本宮から高野山まで、トレッキングで2泊3日の道のりとはいえ、せいぜい70km程度です。そこを車でダイレクトに行くなら2時間程度のはずが、バス+電車だと約6時間もかかってしまうのです・・。まあこればっかりはどうしようもないですね。。
まとめ
熊野本宮から高野山へ公共交通(バス・電車)でアクセスする方法を解説し、私が小辺路トレッキング後に最終的に利用した方法も紹介しました。
高野山に車を停めて熊野古道の小辺路をトレッキングするなら、どうしても熊野本宮から高野山へ公共交通機関を使って戻る必要があります。このエリアは山ばかりで交通網はあまり発達していませんが、効率よく移動するために、あらかじめ自分の行動予定とバス発車時刻を確認して計画を立てておくことをおすすめします。