- 百度地図(バイドゥ地図)とは?
- 百度地図の利用方法
- 中国旅行で百度地図を使う3つのメリット(グーグルマップとの比較)
- 中国語が分からなくても、漢字で分かる
- 中国で百度地図を実際に使って、役立った場面
- まとめ
百度地図(バイドゥ地図)とは?
百度地図(バイドゥ地図)は、中国の百度社が提供する地図サービスです。
百度社は、中国の検索エンジン"百度"(バイドゥ)を提供する会社です。アメリカのGoogle社に次いで、世界の検索エンジン市場で第2位の検索エンジンとなっています。
Google社は地図サービスとしてグーグルマップを提供していますが、同様に、百度社が提供するのが"百度地図"なのです。
百度地図は予想以上に、中国旅行で使い心地良かった
私は中国旅行にこれまで10回以上行っていますが、2018年の年末に行った中国雲南省麗江とその周辺地域の旅行で、初めて百度地図を使ってみました。すると、その使い心地が素晴らしく良かったので(中国国内ではグーグルマップよりも良かった)、この記事でその魅力や活用方法をまとめたいと思います。
百度地図の利用方法
百度地図の利用方法を簡単に説明したいと思います。以下の2つの方法があります。
1.Webサイトにアクセスして使う
下記のサイトにアクセスすることで、Webサイトからオンラインで地図を閲覧できます。
アプリをインストールせずにWebサイトから直接閲覧できるのは便利ですが、このサイトに外出先からアクセスすると、その都度地図を表示することになるので、少し動作が重く感じられるかもしれません。
私は最初この方法で地図を閲覧していましたが、少し重いと感じたので、次に紹介するアプリインストールを行いました。
2.アプリをインストールして使う
百度地図は、スマホやPCにアプリをインストールして閲覧することもできます。
スマホは以下のように、Android、Appleに対応したアプリがあります。
PC用に、Windowsに対応したアプリもあります。
私は中国旅行へ行った際にノートPCを持って行ったので、ホテルのWifiを利用して、下のサイトからアプリをインストールしました。
アプリの場合は、外出先からデータ通信を使ってアクセスしても、動作が軽快で使いやすかったです。観光の見どころを探すため、スマホで位置確認しながら歩いたのですが、10mくらい歩いただけでも、すぐに現在位置表示が更新してくれたので、精度も良いと感じました。
事前にダウンロードしてオフラインで使用も可能
私は使っていないのですが、百度地図アプリを使う場合、地図を事前にダウンロードしてオフラインで使うことができるようです。都市を選択してダウンロードするので、使用容量も最低限に抑えることができそうです。
中国旅行に行った際、ネット環境がない場合もありえるので、このダウンロード機能は非常に便利だと思います。
中国旅行で百度地図を使う3つのメリット(グーグルマップとの比較)
中国旅行へ行った際、実際に百度地図を使ってみて感じたメリットを3つにまとめます。特に、これまで愛用してきたグーグルマップと比較して、どのように優れているかという視点で書きたいと思います。
1.施設やスポットの情報が細かい
百度地図は、中国企業が提供するサービスなので、中国の情報量が豊富です。
特に便利だと感じたのは、ホテルの情報です。グーグルマップでは、高級ホテルは掲載されていますが、安宿やゲストハウスなどがあまり掲載されていません。一方、百度地図だと、高級ホテルから安宿まで、かなりの数の宿情報が掲載されており、しかも、ありがたいことに、中国人が投稿した口コミ情報まで見ることができるのです。
下の画像のように、地図上のホテルマークをクリックすると、口コミ情報を閲覧できます。料金も掲載されているので、どのホテルに泊まろうか、事前に検討することができます。下の画像の場合、料金158元~、口コミ4.9点となっています。
2.表示が速い
百度地図は、新しい場所へ着いたときの、地図表示が速いのも良かったです。
バスで移動してとある目的地に着いたとき、とりあえずグーグルマップを表示させようとしたのですが、なかなか表示されないので、百度地図だとすぐ表示してくれました。
また、同じ場所を何度か地図表示させるときも速いと思います。
あるエリアに数日滞在する場合、同じエリアの地図を何度か表示させるのですが、そのときの表示速度も非常に速かったです。どうやら、一度表示したエリアは、スマホに地図情報を記憶してくれるような作りになっているようです。
3.中国のネットアクセス制限を受けない
中国ではインターネット規制があって、ホテルや空港のWifiでは、Googleにアクセスすることができません。一方、百度地図は中国企業の提供するサービスなので、当然アクセス可能なので、これは大きなメリットです。
Googleへアクセスするには、VPN対応したSimカードを使ってネット接続する必要があります。私は、日本でVPN対応のSimカードを購入してWifiルータ(下の画像)を持って中国旅行へ出かけるので、Googleへアクセス可能なのですが、データ使用量が限られているため、あまり頻繁にSimカードによるネット接続をしたくありません。その点、百度地図はどこでもアクセス可能なので、ホテルや空港の無料Wifiを利用した場合でも利用することができ、非常に便利なのです。
中国語が分からなくても、漢字で分かる
百度地図は、当然ながら、中国で表記されています。そのため、地図として使えないかというと、全くそうではないと感じました。中国語は漢字を使っているので、日本人にとっては、表記を見れば大体の意味が想像できるのです。
また、グーグルマップと同様に、文字情報とともに、ホテル、レストラン、商店などの分類が分かるように、記号が表記されているので、視覚的に分かりやすいです。
最初は少し戸惑うかもしれませんが、慣れれば問題なく使うことできます。
中国で百度地図を実際に使って、役立った場面
私が百度地図を中国旅行で実際に使って、本当に役立ったと感じたのは、以下のような場面です。
ホテルを探す
日本で事前にホテルを予約せずに行ったため、中国の旅先で探す必要がありました。百度地図を使うと、料金の目安や口コミが分かるので、安く良い宿を探すために非常に役立ちました。事前に料金の目安が分かっているので、実際にホテルへ到着してからの料金交渉がやりやすかったです。
歩いて観光の見どころやバスターミナルへアクセスする
百度地図は動作が軽いし、位置精度も良く、細かい場所まで表示してくれるので、歩いて観光の見どころやバスターミナルへアクセスする際、非常に役立ちしました。少し歩いては、スマホで現在地確認、というの繰り返すことで、スムーズに目的地へたどり着くことができました。
路線バスを乗り降りする
路線バスは安くて便利な交通機関ですが、旅行者にとってはどこで降りたらいいか分からないので、難易度が高いです。そんなときに、百度地図があれば、路線バスのバス停の位置まで表示してくれる(下の画像参照)ので、現在どこにいて、いつ降車すればよいか確実に判断することができました。
まとめ
中国旅行で初めて百度地図を使って非常に便利だと感じたので、利用方法やメリットをまとめました。
慣れない土地では、普段使いで慣れている地図アプリ(グーグルマップ)を使いたくなりますが、百度地図を使うことで、より快適に旅行ができると思うので、是非とも活用をおすすめします。
私が行った、麗江・徳欽・香格里拉11泊12日旅行の概要についてまとめた記事のリンクを以下に貼っておきます。