Trip by myself

ツアーを使わず、すべて自分でアレンジ!普通のサラリーマンが行った、"格安旅行"(主にアジア圏)で見た景色や、旅行ノウハウを紹介!最近ハマりだしたキャンプ、久々に再開した登山の情報も紹介!

【木曽駒ヶ岳】頂上山荘のテント場に泊まった感想、私が登山した様子も紹介

木曽駒ヶ岳直下、最高のロケーションにある頂上山荘テント場

木曽駒ヶ岳の頂上山荘は、その名の通り、木曽駒ヶ岳山頂の直下にある山小屋です。山荘から山頂までのアクセスは容易で、上り20分、下り15分です。

上の写真は、木曽駒ヶ岳の中岳へ登る途中から見た、木曽駒ヶ岳山頂の写真ですが、鞍部に見える山小屋とテント場が頂上山荘です。標高2,870mに位置しています。

駒ヶ岳山頂と中岳に挟まれてそれぞれを見上げて楽しみ、また、東の方角に南アルプスの山々を見ながらのテント泊を楽しむことができ、最高のロケーションです。

下の写真が頂上山荘の小屋です。

テント場からは、下の写真のように山頂を見上げることができます。

また、下の写真のように中岳を見上げても綺麗です。

桂小場登山ルートで頂上山荘テント泊

私は2024年9月23日から1泊で、桂小場登山ルートで木曽駒ヶ岳へ登り、頂上山荘にテント泊しました。ロープウェイを使うと容易にアクセスできますが、結構お金かかる(バス+ロープウェイで往復約4,000円!)ので、普通に駐車場から歩いて登るルートを選んで行きました。

本記事では、木曽駒ヶ岳頂上山荘テント場の行き方、基本情報や設備、泊まった感想をまとめます。また、私が歩いたルートで撮った写真紹介や、ルートの解説をしたいと思います。

木曽駒ヶ岳頂上山荘テント場のアクセス方法

無数にある木曽駒ヶ岳への登山道

木曽駒ヶ岳頂上山荘テント場への行き方を解説しようと思いますが、私も今回初めて木曽駒ヶ岳に登って分かったのですが、登山ルートが無数にあります。登山地図を見ながら山頂へ登るための登山口を数えてみると、ざっと10を超えますね・・。何でこんなにいっぱい作ったのでしょうかね?また、分岐などもたくさんあり、組み合わせによってはルートは何通りにもなります。

いろんなルートがありますが、最も一般的なのは、中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイで千畳敷まで行き、そこから登山道を歩いて行くコースでしょう。

私が歩いたルートは、山頂の北東に位置する桂小場登山口から登るルートで、ロープウェイができる前までは最も使われていたそうで、クラシックルートと言われています。

最短のロープウェイを使うとルート

ロープウェイを使った場合、標高2,612mの千畳敷からスタートし、頂上山荘までの標準コースタイムは1時間40分と非常に手軽にアクセスできます。千畳敷から稜線へ出るまでの登りは大変ですが、それさえ乗り越えれば山荘まではすぐです。

クラシックルートといわれる桂小場登山道で行った

私は桂小場ルートを歩いて駒ヶ岳山頂まで行きました。登山口は標高1,280mなので、ロープウェイが発着する千畳敷の標高2,612mより随分低いので大変です。

このルートの標準コースタイムは7時間20分と長いです。テントを担いで登るなら、それなりに体力が必要と思われます。。

桂小場ルートは長いですが、森林限界を超えてからの景色は非常に良かったので、ここで紹介しておこうと思います。

下の写真は桂小場登山口です。約30台停められる駐車場があります。私が行った時は、3連休の最終日で、朝6時半くらいに到着すると満車だったので、少し手前の路肩のスペースに車を停めました。

この登山口からしばらくは歩きやすい樹林帯の中を歩きます。途中に水場が2ヶ所、避難小屋(大樽避難小屋)もあり、何かあっても安心です。

樹林帯を出ると、視界が一気に広がり、様々な美しい景色が見られるようになります。まずは、下の写真のように、山頂の岩が特徴的な茶臼山が見えます。

それから、遠くに下の写真のように御嶽山が見えます。

さらに歩くと、木曽駒ヶ岳山頂、中岳、宝剣岳などの稜線が見えてきます。

この日は、背後に気になる雲が発生しており、これが大きくならない心配しながら前を進みました。その心配は的中し、後ほど山頂に着いた頃には、ガス(霧)だらけとなっていました。。

ところどころ奇岩もあって、絵になりました。

新田次郎の小説「聖職の碑」の元となった、木曽駒ヶ岳大量遭難事故の遭難碑が道中にありました。遭難当日は中学生が台風の強風に吹かれたとのことですが、こんな森林限界のところだと避けるものがなく、とても耐えられないだろうと想像しました。

途中濃ヶ池に寄り、逆さになった宝剣岳が湖面に映る景色を見ようと思ったのですが、残念ながらすでに宝剣岳は雲の中でした・・。

そして、濃ヶ池からひと登りすると駒ケ岳山頂に到着しました。

上の写真の山頂標識は古いものですが、新しく綺麗な方は、下の写真のように、写真撮影のために長蛇の列となっていました・・。さすがロープウェイで容易にアクセスできる日本百名山だと思いました。。

私は翌朝下山時に山頂へ立ち寄った際、以下のように新しい方の標識の写真を撮りました。

山頂はすでにガスで覆われている部分が多く、周囲の展望は残念ながらあまり良くありませんでした。

見下ろすと、頂上山荘とテント場が見えました。私が登った日は、翌日が平日なので、張られているテントの数は多くありませんでした。

山頂は人が多いので、ゆっくりは滞在せず、さっさと下って頂上山荘で受付し、テントを張りました。

木曽駒ヶ岳頂上山荘テント場の設備、基本情報

木曽駒ヶ岳頂上山荘テント場の基本情報は以下です。

  • 料金:1泊1人2,000円(水場とトイレ利用料を含む、2024年10月現在の料金)
  • 開設期間:7月上旬~10月初旬
  • チェックアウト:朝8時まで(過ぎると水とトイレ有料とのこと)
  • 張数:70張
  • 予約の要否:不要
  • docomo電波:電波は届いていましたが、微弱なため、webページ開くにはかなり時間かかりました。。

テント場の設備を以下に解説します。

テントサイト

テントサイトは一区画ずつ区切られており、かつ、平らに整地されているため、テントは張りやすいでしょう。石もたくさん転がっているので、テントの張り網を固定するのに利用することができます。

トイレ

トイレは山荘内にあり、テントと山荘の宿泊者は同じトイレを利用します。綺麗に清掃されており、洋式もありました。宿泊者ではない場合、200円の利用料がかかるようです。

下の写真のトイレマークがある扉は、夜間のみテント宿泊者が利用できるようになっていました。

水場

水場ですが、宿泊者は下の写真の蛇口から無料で利用することができました。こんな標高の高いところでよく水が取れるなあと思いながら、水が使い放題なのは非常にありがたかったです。要煮沸とのことですが、気にせずそのまま飲んでいましたが、特に問題ありませんでした。

なお、宿泊者でない場合は、1リットル/200円とのことです。

頂上山荘のコーラが安かった

山荘の受付にコーラやアクエリアスが売っていましたが、200円と格安で、なぜかミネラルウォーターの"いろはす"が400円でした。普通逆ではないかと思われますが、とにかくコーラが安かったので、汗をかいている時に買っておけばよかったなと後悔しました。。

木曽駒ヶ岳頂上山荘テント場に泊まった様子

私がテント場に泊まった様子と、テントを張った後に宝剣岳や千畳敷を散策した様子を紹介します。

私は以下のように、区画にすっぽりハマる感じでテント(エアライズ2)を張りました。山頂の眺めが良い場所でした。

夕飯はパスタにする予定だったのですが、なんと麺だけでレトルトの具材を忘れていたことに気づきました・・。そのため朝食用の棒ラーメンを夕食にし、翌朝は魚肉ソーセージ2本で済ませました。。

テント場から東の方角には、南アルプスの山々が見えるはずなのですが、残念ながらこの日は雲に隠れていました。

この日、テント場や周辺エリアは、残念ながら下の写真のようにガスっていることが多かったです。。

たまに晴れた時、下の写真のように中岳が綺麗に見えました。

テント場のロケーション、設備、アクセスともに良く、素晴らしいテント場だと思いましたが、私が行った日の天候が微妙だったのは残念でした。まあ雨には降られていないし、たまに晴れ間が見えていたので、まだマシとは言えますが。

テント場から宝剣岳~島田娘~千畳敷カールを歩いた

テント泊初日は、テント設営後に散歩がてら、宝剣岳の稜線を縦走して島田娘(空木岳方面へ向かう稜線上の小ピーク)まで行き、その後千畳敷カールを経由してテント場へ戻りました。

宝剣岳の稜線歩きは岩場が多くて危険とのことでしたが、歩いてみたところ、足場はしっかりしており、鎖もしっかり張られているため、私にとってはそこまで難しいと感じませんでした。

下の写真の奥に見える岩峰が宝剣岳山頂です。ガスって見晴らしが良くないのが惜しかったです。

以下は宝剣岳山頂ですが、山名が書かれた標識はありませんでした。

宝剣岳山頂を過ぎところで、下の写真のように岩が飛び出たところに、座って写真を撮っている方がいましたが、これは恐そうでした。。私は高所恐怖症なので、こういうのは見るだけでビビッてしまいます。

宝剣岳の稜線は岩だらけで迫力ありました。もっと晴れていたら、より綺麗な景色だったでしょう。

危ないところは鎖がしっかり設置してあり、安心して登降することができました。

遠くから見ると恐いと思われるところも、近づくと案外容易に登れました。

宝剣岳の縦走を終えた後は、歩きやすい稜線歩きで空木岳方面の島田娘まで行き、そこで休憩後、引き返して千畳敷方面へ降りました。

ロープウェイは3連休の最終日だけあって、多くの登山者で混雑しており、下降の方は整理券を配って対応していました。こんな混雑した時のロープウェイには乗りたくないなと思いました。。

千畳敷カールですが、たまに下の写真のように晴れ間が見えるときもありましたが、基本的にガスガス状態で、残念でした。

下の写真は、駒ケ岳方面へ登る途中から見下ろした写真ですが、この坂が結構急で、大変でした。ずっと急なジグザグの道が続き、体力を奪われます。

翌日も残念ながらガスの中の下山

テント泊した翌日は、朝5時前に出発して駒ケ岳山頂を経由して、桂小場登山口へ下山しました。前日に続いてガスガスの中、下山しました。ただ、日の出の時だけは晴れて、山頂から下る途中、綺麗な日の出の写真を撮ることができました。

将棊頭山にも立ち寄りましたが、ここから木曽駒ヶ岳が綺麗に見えます。もっと晴れていれば良かったのですが。

まとめ

木曽駒ヶ岳の頂上山荘テント場に泊まったので、テント場の基本情報や泊まった様子、私が登山した桂小場ルートや宝剣岳の写真を紹介しました。

頂上山荘テント場は、ロープウェイでアクセスしやすい立地、眺めの良いロケーション、綺麗なトイレや水の設備など、素晴らしいテント場だと思うので、是非ともおすすめです。

今回の登山ではガスが多かったのが残念なので、いずれまた晴れの日を狙って行ってみたいと思います。