
- 厳冬期の日光白根山へテント泊登山した
- 日光白根スキー場について
- 初日:新雪ラッセルでテント場へ
- 2日目:日光白根山山頂へ
- 下山:道迷いと胸まで埋まるラッセル
- まとめ:厳冬期の日光白根山は上級者向けの厳しい雪山
厳冬期の日光白根山へテント泊登山した
2009年1月18日から1泊2日で、群馬県と栃木県の県境にある日光白根山(標高2,578m)へ厳冬期のテント泊登山をしました。16年も前のことなので、記憶を辿りながら書いています。日光白根山は関東以北の最高峰で、冬季は厳しい雪山登山の対象となります。
この日は山岳会の先輩と計2名で行きました。
日光白根スキー場からゴンドラで一番上まで行き、そこから登山を開始して、日光湯元へ下山するというルートでした。
行きも帰りも、山岳会の別の先輩が送迎してくれました。その先輩は日光白根スキー場と日光湯元スキー場で2日間スキーを楽しむため、送迎は問題なかったとのことで、なんともありがたかったです。
この登山は、トレースが全くなく、ワカンを使用してずっと新雪ラッセルの状態でした。山中で他の登山者に全く会わず、下山時は道に迷って胸まで雪に埋まりながら進むという、厳しくも印象深い雪山登山となりました。
日光白根スキー場について
ゴンドラで一気に標高を稼ぐ

日光白根スキー場(現在の丸沼高原スキー場)は、群馬県片品村にあるスキー場です。ゴンドラで一番上まで行くと、標高約2,000mまで一気に上がることができます。
厳冬期の雪山登山では、スキー場のゴンドラを利用できるのは非常にありがたいです。体力を温存しながら、標高を稼ぐことができます。
初日は10時とゆっくりした時間に出発しました。ゴンドラを降りて、登山装備を整えてから歩き始めました。

初日:新雪ラッセルでテント場へ
トレースなしの新雪ラッセル
ゴンドラを降りて登山を開始すると、すぐにトレースが全くない状態であることが分かりました。

私たちが最初の登山者のようで、完全な新雪の中を進んでいく形になりました。 歩行はワカンを使用して、ずっと新雪ラッセルでした。ワカンを履いていても、雪に沈みながら進む必要があり、体力を消耗しました。

天気は快晴で景色が素晴らしい
天気は2日間ともに晴れで、青空が広がっていました。厳冬期の日光白根山は雪に覆われており、快晴の青空と雪景色のコントラストが素晴らしかったです。

新雪ラッセルは大変でしたが、この絶景を見られるだけで苦労する価値があると感じました。
遠くに見える日光白根山の姿が美しく、明日あの山頂へ登るのかと思うと、期待と緊張が入り混じった気持ちになりました。
ルートファインディングは先輩任せ
トレースがない状態でのルートファインディングは、全て先輩がやってくれました。私は経験が浅く、どのルートを取るべきか判断することができませんでした。先輩についていくのが精一杯で、本当に頼りになる存在でした。


15時ごろに雪山テント設営
15時ごろに適当な場所を見つけて、テントを設営しました。雪の上にテントを張るのは初めての経験で、雪を踏み固めて整地してからテントを設営しました。

厳冬期のテント泊は非常に寒く、夜は冷え込みました。寝袋にしっかりくるまって、なんとか一晩を過ごしました。山中で他の登山者に全く会わず、私たち2人だけの静かな夜でした。

2日目:日光白根山山頂へ
朝7時ごろに出発
2日目は朝7時ごろに出発しました。この日も天気は快晴で、素晴らしい青空が広がっていました。

引き続き新雪ラッセルで、先輩が先頭を歩いてルートを作り、私が後に続きました。体力的にはかなりきつかったですが、景色の素晴らしさに支えられながら進みました。

登山道から見た日光白根山が絶景
登山道から見た日光白根山の景色が本当に素晴らしかったです。快晴の青空を背景に、真っ白な雪に覆われた日光白根山が堂々とそびえていました。

厳冬期の雪山登山でこれほどの絶景を見られるのは本当に幸運で、疲れも吹き飛びました。

山頂付近の森林限界は強風で大変
標高が上がり、森林限界を超えると、強風が吹き荒れており、歩行が本当に大変でした。体が煽られて、バランスを取るのが難しい状態でした。
それでも、山頂付近の景色は素晴らしく、360度の大展望が広がっていました。



極寒で山頂手前で引き返す

10時過ぎに山頂付近に到着しました。ただし、風が強くて極寒で、寒すぎて最終的な山頂までは行かず、山頂付近の写真を撮って、そそくさと下山にとりかかりました(登頂はしなかったと思います・・)。
指が冷たくなるので、手を握ったり開いたりを繰り返して暖めるようにした記憶があります。あまりの寒さで、山頂でゆっくり休憩する余裕はありませんでした。。

下山:道迷いと胸まで埋まるラッセル
日光湯元への下山路で道に迷う
日光湯元へ向かう下山路は、樹林帯の中で道に迷いました。。当然トレースはなく、積雪が半端なく、胸までつかりながら下山しました。

道に迷ったときは、本当に生きて帰れないかと心配になりました。。先輩がなんとかルートを見つけてくれましたが、私は不安でいっぱいでした。
無我夢中の下山
下山は無我夢中で、写真を撮る余裕もありませんでした。とにかく安全に下山することだけを考えて、先輩の後をついていきました。

下山時刻は記録が残っていませんが、恐らく15時をまわっていたと思います。疲れ果てて、送迎してくれる先輩を見た時は安堵したのを記憶しています。無事に下山できて、本当にホッとしました。
まとめ:厳冬期の日光白根山は上級者向けの厳しい雪山
厳冬期の日光白根山は、トレースなしの新雪ラッセル、強風、道迷いと、非常に厳しい条件の雪山登山でした。
ゴンドラを利用できるため、標高を稼ぐのは楽でしたが、そこから先は本格的な雪山登山の技術と体力が必要です。特に、日光湯元への下山路は樹林帯の中でルートが分かりにくく、積雪も多いため、ルートファインディングの技術が必須です
私は先輩のサポートがあったからこそ無事に下山できましたが、単独や初心者だけでの入山は非常に危険だと感じました。必ず経験豊富な方と一緒に行くことをおすすめします。
それでも、快晴の青空と雪景色の絶景は素晴らしく、厳しい中でも達成感のある山行となりました。
厳冬期の日光白根山は、十分な経験と装備を持った上級者向けのルートです。