- 上高地で子連れ家族3人で2泊3日のキャンプ
- 上高地ではオートキャンプはできず、歩いて向かう必要ある
- 上高地でキャンプする4つのメリット
- 徳沢キャンプ場と小梨平キャンプ場の行き方、所要時間
- 上高地キャンプに持って行った物
- 徳沢キャンプ場のテント泊の様子
- 小梨平キャンプ場のテント泊の様子
- まとめ
上高地で子連れ家族3人で2泊3日のキャンプ
私の会社の夏季休暇と小学生の娘の夏休みが重なる期間を利用し、上高地へ家族3人で2024年7月22日から2泊3日のキャンプを楽しんできました。
上高地は、北アルプスの美しい山々と川の自然景観を楽しめる、日本を代表する山岳リゾートの観光スポットです。車で行くには駐車場に停め、専用のバスに乗り換えて行く必要があり、せっかくお金と時間をかけて行くなら、泊まりで行きたいと思い、大荷物を持ってテント泊することにしました。
上高地にはいくつか高級ホテルや旅館がありますが、ちょっとお金がかかりすぎるので、それらはパスでした。
キャンプ場のテント泊であれば、それほどお金もかからないし、より上高地の自然を身近に体感することができ、小学生の娘も楽しめるのではないか思いました。
結果、上高地の2泊3日のキャンプは大成功だったので、本記事では、上高地でキャンプするメリット、キャンプ場の行き方や様子を紹介したいと思います。
上高地ではオートキャンプはできず、歩いて向かう必要ある
まず前提として上高地でキャンプするには、荷物を背負って歩いて行く必要があります。バスで上高地バスターミナルに到着してすぐ目の前にキャンプ場があるわけではなく、最低10分は歩く必要あります。
上高地バスターミナルから近い順に、3つのキャンプ場と歩行による所要時間を挙げると、以下のようになっています。
- 小梨平キャンプ場:10分
- 徳沢キャンプ場:2時間
- 横尾キャンプ場:3時間10分
オートキャンプはできないですが、歩いてたった10分で行ける小梨平キャンプ場は非常に貴重です。10分重い荷物を持って歩くだけで、憧れの上高地でキャンプできるのはいいですね。
徳沢キャンプ場と横尾キャンプ場への道のりは数時間かかりますが、後述するように、山道のような急坂はなく歩きやすい道です。
上高地でキャンプする4つのメリット
歩いて行く必要がある上高地のキャンプ場ですが、車で行くキャンプ場や、高い山にある山小屋併設のテント場と比べ、以下の4つのメリットがあると言えます。
1.歩く必要あるがほぼ登りなし→子連れでも問題なし
上高地バスターミナルからキャンプ場には歩いて行きますが、その道のりは、下の写真のように森林の中の小道を歩くので、夏でも涼しく気持ち良く歩くことができます。しかも、急な坂はあまりなく、疲れることなく歩けます。多少のアップダウンがあり、娘はそのたびに不満そうでしたが、小学生以上なら問題なく歩けると思います。
ずっと森林の中を歩くわけではなく、たまに下の写真のような周辺の山を見渡せるところもあります。
2.美しい自然をより身近に感じられる
キャンプ場に着くまでいろんな美しい景観を見ながら歩き、キャンプ場でテント泊することで、上高地の自然をより身近に感じることができます。日帰りやホテル泊だと、忙しかったり、長い距離を歩くことはないですが、テント泊をすることでより深く上高地の自然を味わうことができるでしょう。
3.上高地でも宿泊費にあまりお金がかからない
上高地で宿泊する場合、テント泊するならホテル泊よりかなり安く済ませることができます。
今回家族3人でキャンプ場を利用しましたが、徳沢キャンプ場と小梨平キャンプ場でいずれも4,000円(3人)でした。ホテルに泊まる場合は1泊1人1万円を軽く超えるので、テント泊ならとんでもなく安上がりです。
まあ、テント泊するなら、それなりの準備と道具を揃えておく必要あるので、それはそれでお金かかりますが。。
4.設備が整っている
上高地のキャンプ場内の施設や設備ですが、オートキャンプ場よりは劣りますが、山小屋のテント場よりは設備が整っています。売店、入浴施設、レストラン、自動販売機など充実した設備が整っているため、安心してキャンプを楽しむことができます。
下の写真に小梨平キャンプ場には食堂兼売店の立派な建物もありました。私は利用していないですが、特にグーグル口コミによると食事は安価でおいしいとのことです。
徳沢キャンプ場と小梨平キャンプ場の行き方、所要時間
我が家が行った徳沢キャンプ場と小梨平キャンプ場のルートを以下に示します。
徳沢キャンプ場の方は、梓川の左岸をまっすぐ行く場合と、明神池方面の自然探勝路経由で行く場合の2通りあります。
私が行ったときは梓川左岸をまっすぐ行く場合のルートは、災害の影響で通行止めとなっており、自然探勝路の方を歩きました。景観は美しいのですが、道は狭いので人が多くて歩きづらかったです。。
下の地図は梓川の左岸をまっすぐ行く場合のルートを示しています。所要時間はグーグルが計算したものですが、登山地図の標準コースタイム情報によると、梓川の左岸をまっすぐ行く場合は2時間、明神池方面の自然探勝路経由だと2時間15分です。
自然探勝路では、下の写真のような湿原の風景にも出会えます。
小梨平キャンプ場の方は下の地図のように、上高地バスターミナルからまっすぐ歩いて10分です。これは本当楽ですね。キャンプ場近くに河童橋とホテルが並ぶ中心エリアがあって散策できるし、さらに梓川のほとりで遊ぶこともできます。
下の写真は河童橋前です。上高地で最も人が多いエリアです。
当初は横尾キャンプ場と涸沢ヒュッテテント場へ行こうとした
我が家は徳沢キャンプ場と小梨平キャンプ場で宿泊しましたが、実は当初、横尾キャンプ場と涸沢ヒュッテのテント場へ行く予定でした。横尾キャンプ場は、徳沢キャンプ場よりもさらに1時間10分進んだところにあり、そこからさらに3時間進んだところに涸沢ヒュッテがあります。
涸沢ヒュッテでは、穂高連峰の絶景を間近に見ることができるため、是非ともテント泊したかったのです。
しかし、小学生の娘はどうも歩くのが嫌なようで、結局徳沢キャンプ場で泊まることにし、翌日は空身で横尾キャンプ場まで往復し、その後小梨平キャンプ場へ向かいました。私も昔そうでしたが、やはり小学生だと、ただ歩くだけというのはつまらないと感じるのでしょう。。もう少し大きくなったら再トライしようと思います。
上高地キャンプに持って行った物
上高地キャンプに持って行ったものは、基本的に登山テント泊の道具一式です。私は普段から登山をやっており、妻も昔やっていたので、それらを大型ザックに詰めて背負って歩きました。
荷物は私が多めに持ったので、ザックは20kg近くはありました。道が平坦とはいえ、重くて疲れました。。
ざっくりと項目を列挙すると以下のようになりますが、持っていない方が揃えるには結構大変ですね・・。ただ、徳沢キャンプ場と小梨平キャンプ場ではいずれも常設テントがあったので、そちらを利用してもよいでしょう。
- 60リットルザックx2
- 寝袋(大人用x2、子供用x1)
- エアマット(大人用x2、子供用x1)
- コッヘル(大、中)、食器類
- バーナー
- テント4人用(ステラリッジ4)+グランドシート
- 食料(3日分)
- ヘッドライト
- 着替え(寒いのでフリース必要)
徳沢キャンプ場のテント泊の様子
我が家が徳沢キャンプ場に泊まった際の様子を紹介したいと思います。
徳沢キャンプ場は小説「氷壁」の舞台になった徳澤園に併設されています。徳澤園には泊まったことないですが、上高地の山岳リゾートにふさわしいおしゃれな感じの宿です。とても宿泊料が高そうですが、いつか泊まってみたいですね。
おしゃれな登山グッズを扱うショップや、カフェも併設されていました。
テント泊料金は、大人1,500円、小学生1,000円、合計4,000円でした(持ち込みテント泊は予約不要)。北アルプスの山小屋のテント泊料金は1人2,000円なので、それよりは安いです。
徳澤園の前には広大な芝生が広がっており、そこにテントを張ります。芝生は真っ平で、ペグの刺さりも良く、テントを張りやすかったです。
この青々とした気持ちの良い空間が、テント泊にぴったりで、本当に心落ち着く場所でした。
我が家のテント、モンベルのステラリッジ4です。4人用なので、家族3人だと広々使うことができます。
下の写真は炊事ばです。水道とシンクがあり、整っていました。そばには綺麗な小川が流れており、冷たい水が流れています。
トイレは改修中とのことで、仮設トイレでした。公衆トイレなので、通りがかりの人も無料で利用できるようでした。
テントサイトからはあまり山は見えないですが、キャンプ場から5分ほど上高地バスターミナル側へ歩くと、明神岳と前穂高岳の見晴らしが良いスポットがありました。
徳沢キャンプ場は、ふかふかの芝生が気持ち良く、山岳リゾート気分を大いに味わうことでき、最高でした。
小梨平キャンプ場のテント泊の様子
小梨平キャンプ場の方は、上高地の中心部といえる河童橋のすぐ近くにあります。
バスターミナルから徒歩10分と、交通の便が良いだけあって、設備がいろいろ整っていました。お風呂(宿泊者は大人700円、子供500円)、食堂、売店、自動販売機、ゴミ捨て場などがありました。クレジットカードも利用可能でした。
テント泊料金は、大人1,500円、小学生1,000円でした(持ち込みテント泊は予約不要)。持ち込みテント以外に、常設テントやケビンでも泊まれるようです。
小梨平キャンプ場ではゴミ箱も設置されていました。山のキャンプ場でゴミが捨てられるとは驚きでしたが、熊の被害防止の目的もあるようです。
上高地は熊の出没が多く、この日も遊歩道の笹っぱらの中で子熊を見かけたところでした。。
このキャンプ場で過去に熊被害があったようで、下の写真のように注意喚起していました。
受付時も散々言われたのですが、テントを離れる際は、食料は置きっぱなしにせず、下の写真のトイレ右にある食料保管庫に入れるとのことでした。入り口がかなり頑丈にできており、開け閉めは割と大変でした・・。皆さん苦戦していました。。
下の写真は炊事場です。
テントサイトは広大で200張くらい張れるとのことです。木々が立ち並ぶ美しい景観の中、非常に気持ちよくキャンプを楽しめます。
下の写真は我が家のテントです。そばにベンチと机があったので、ありがたく使わせてもらいました。
梓川のほとりにもテントを張ることができ、ここは山の景色を見ながらキャンプ場できるので、特等席になります。我が家が到着した時は、すでに満員でした。。
川では遊ぶことができますが、7月というのに水は非常に冷たかったです。
上高地バスターミナルから徒歩10分でありながら、素晴らしい景観と設備を持った小梨平キャンプ場はおすすめです。
まとめ
山岳リゾートの上高地で、子連れで徳沢キャンプ場と小梨平キャンプ場で2泊3日のテント泊を楽しんだので、その様子を紹介しました。
上高地のキャンプは、車で行くオートキャンプや登山をしてたどり着く山小屋のテント場などとは違い、徒歩で行く必要あるものの登山ほどきつくないし、テント場は自然と触れ合いながら、優雅で快適な山岳リゾート気分を味わえます。良いことづくめのキャンプ場と言えると思います。
上高地へ旅行する際は、テント泊装備を持っているなら是非とも徳沢や小梨平でのテント泊による宿泊をおすすめします。