妙高山・火打山登山拠点の高谷池ヒュッテ
新潟県妙高市にある妙高山(2461m)と火打山(2454m)は、いずれも日本百名山で、同じ山域に近距離(徒歩4~5時間)で2つの山がまたがっています。比較的登りやすい山のため登山者に人気で、山中の山小屋に宿泊して、両方の山を登る登山者が多いです。
山小屋は火打山側に高谷池ヒュッテ、妙高山側に黒沢池ヒュッテがあります。これら2つは互いに標準コースタイム1時間程度の近い距離に位置するため、どちらか一方に泊まって、妙高山と火打山両方を登ることができます。
火打山登山のため、高谷池ヒュッテに家族3人でテント泊
私は2023年8月6日から1泊で、妻、小学生の娘の3人で高谷池ヒュッテにテント泊して、火打山に登りました。妙高山も同時に登りたかったのですが、体力的に難しそうなので、どちらかというと景色が綺麗そうな火打山の方に登ることにしました。
高谷池ヒュッテは、三角の屋根が特徴的な建物でした。すぐそばには湿原と池塘が広がっており、美しい景観の中ヒュッテに宿泊またはテント場でキャンプできます。
高谷池ヒュッテの行き方
高谷池ヒュッテは、最寄りの登山口である笹ヶ峰登山口から標準コースタイムで3時間35分のところにあります。コースは百名山が2つあるだけあって、非常に整備されているように感じました。勾配も緩やかで、小学生の娘も問題なく登ることができました。
登山口では入域料500円を払い、入山しました。さすが人気の山だなと思いました。
入域料を払うと、記念木札をもらうことができます。
下の写真のように、登山道はかなりの部分で木道が敷かれて、歩きやすかったです。入域料を払うだけあって、他の山域よりここの登山道は整備されている印象でした。
子どもで安心して歩けるでしょう。
途中に黒沢という沢を横切るので、水を補給することができます。
高谷池ヒュッテの基本情報、設備
高谷池ヒュッテの基本情報や設備は以下のようになっています。
※料金などの情報は2024年8月現在のものです。
- 開設期間:4月末~10月末
- 料金:1人1泊1,000円
- docomoの電波:悪い
- 予約:予約必要(電話またはモンベルの予約サイトから可能)
- 張数:25張
テント場は25張と割と狭いです。登山口から容易に登ってこられるため、テント場は人気で、予約制をとっているのも納得です。私が行ったときも、他に張るスペースが全くない状態まで満員となっていました。
予約はwebから事前に行えますが、2名分までしかできないため、我が家3人分予約するため、電話で行いました。
あと残念ながら、docomoの電波は入りませんでした。
トイレ
トイレは、高谷池ヒュッテの中にある宿泊者用トイレを利用しました。小屋の中にあるトイレなので、非常に綺麗で清潔でした。
水場
高谷池ヒュッテは水不足になりやすく、HPでは水は自分で持参するように呼び掛けています。私も事前にその情報を得ていたので、テント場到着時に2リットルはまだ残していました。ですが、それだと家族3人分には足りず、水場を利用しました。
私が行ったとき、連日の猛暑のせいで水場は流量が減っており、ちょろちょろしか出ていませんでした。しかも、スタッフにはそのまま飲んだらお腹を壊すと言われ、煮沸をする必要がありました。
ペットボトルのミネラルウォーターは500mlで400円もするので、ちょっと高いので買えませんでした。。
ここの水場は下の写真の池塘から流れ出てくるものだと思われます。あまり流れがない水なので、水の状態も良くないのでしょう。我が家は煮沸して料理やコーヒーなどに利用しましたが、お腹を壊すことはありませんでした。
我が家がテント場に泊まった様子
我が家が高谷池ヒュッテのテント場に泊まった様子を紹介したいと思います。
下の写真のように、テントが所狭しと並んでいる中で、手前の黄色いテントが我が家のテントです。モンベルのステラリッジ4を家族3人で使っています。
テント場の前には、下の写真のような湿原が広がっていますが、この日は残念ながら曇りなので、景色はそほどよくはありませんでした。
昼食にラーメン、夜はハヤシライス、翌朝はスープとパンでした。家族3人の食事と食器類は嵩張り、運ぶのは大変でした。
翌朝は火打山へ登山
翌朝はテントを張ったまま、火打山までの往復登山しました。
テント場から少し歩くと天狗の庭に到着しますが、ここが火打山のハイライトだと思います。正直、山頂からの眺めより、ここからの景色の方が良かったです。池と火打山から新潟焼山の山容のコンビネーションがマッチしすぎて、素晴らしい景観でした。
この天狗の庭へ行くには、やはり高谷池ヒュッテで1泊して天気が安定している朝の時間帯に行くのが良いと思います。
火打山の山頂に到着しました。ここから後立山連峰、北アルプス、南アルプス、富士山が見渡せるはずですが、我が家が行ったときは薄曇りで、あまり見えませんでした。後立山連峰の白馬岳方面は近いのでよく見えました。
火打山から稜線でつながった新潟焼山はよく見えました。
山頂から下る際も、天狗の庭で景色に見とれてテント場へ戻りました。
テントを回収して下山
それからテントを回収して下山しました。我が家が撤収するときには、すでに他のテントはほとんど撤収されていました。
下の写真のように、テント場はそれほど広くないのが分かると思います。
まとめ
新潟県妙高市で、同じ山域に近距離で2つの日本百名山が並ぶ妙高山・火打山のうち、火打山の方にある高谷池ヒュッテで家族3人テント泊をしたので、テント場の様子を紹介しました。
テント場は狭いですが、目の前に広がる湿原風景と、歩いて15分くらいで行ける天狗の庭の絶景はおすすめしたいポイントです。
一方、夏は水不足になりやすいので、水を多めに持参することをおすすめします。登山道の途中にある黒沢で大量に水を補給して、そこからコースタイム2時間半を我慢して歩けば、高谷池ヒュッテに到着します。
我が家は火打山しか登っていませんが、高谷池ヒュッテに泊まって、妙高山も合わせて登ってみるとよいでしょう。