Trip by myself

ツアーを使わず、すべて自分でアレンジ!普通のサラリーマンが行った、"格安旅行"(主にアジア圏)で見た景色や、旅行ノウハウを紹介!最近ハマりだしたキャンプ、久々に再開した登山の情報も紹介!

【北アルプス】七倉山荘からタクシーを使わず高瀬ダムまで歩いた様子を解説

北アルプス登山や湯俣温泉へ行くため高瀬ダムまでのアクセス方法

北アルプスの裏銀座縦走(烏帽子岳~野口五郎岳~水晶岳~鷲羽岳など)や、徒歩でしか行けない秘境の湯俣温泉へ行くためには、七倉山荘(マイカーや公共バスが入れるのはここまで)から高瀬ダムまでタクシーで行き、そこから徒歩で目的地へ向かうのが一般的です。

ですが、七倉山荘から高瀬ダムの区間のタクシー利用は当然有料なので、節約したい人や、体力や時間に余裕のある人は、徒歩で行くこともできます。

私は以前2023年8月10日から1泊で、北アルプスの烏帽子岳~野口五郎岳~真砂岳を縦走した際、節約のため、行きも帰りも七倉山荘から高瀬ダムまでタクシーを利用せず歩きました。この記事では、私のようにこの区間を徒歩で歩こうとする方のために、このルートがどんな道のりでどんな様子だったか、写真も交えて紹介したいと思います。

七倉山荘の駐車場、高瀬ダムまでのルートと距離、タクシーに乗った場合の料金の情報を以下にまとめます。

七倉山荘の駐車場

七倉山荘の駐車場は長野県大町市に位置し、下の写真のように山荘そばにあります。収容台数は約80台です。ここから4つのトンネルを抜けた5.5km先に高瀬ダムがあります。

登山シーズンには七倉山荘が満車となる場合があるため、約2.5km大町方面へ戻ったところにある七倉ダム下駐車場(約200台)に停め、そこからバス(無料)で七倉山荘へ行くこともできます。

ただし、調べてみると2024年現在、七倉ダム下駐車場から七倉山荘へ向かうバスは朝だと5時45分と7時45分の2便だけなので、乗り遅れには要注意ですね。。発車時刻に対してあまりに空き時間がある場合は、約2kmを30分ほど歩くと七倉山荘へ行けます。

私が行った2023年8月10日は山の日連休前の平日で、朝7:30頃着きましたが、七倉山荘の駐車場にはまだ空きがあり、停めることができました。

七倉山荘から高瀬ダムまで約5.5kmのルート

七倉山荘から高瀬ダムまでのルートは以下です。登山地図の標準コースタイムは、七倉山荘から高瀬ダムまでは1時間半、その逆は1時間15分となっています。

途中に4つものトンネルがあり、トンネル内は明かりがなく、ヘッドライトを点灯させて歩きますが、正直怖いです。。

後述しますが、私は帰り道に、一番長い山の神トンネルを歩いている際、背後に幽霊がいるのではないかと思われる怖い体験をしました。。

七倉山荘から高瀬ダムまでのタクシー料金

七倉山荘から高瀬ダムまでのタクシー料金は片道2,400円(2024年現在)で、もし一人で乗ったら往復で4,800円もかかってしまい結構高額です。。そのため、他の利用者もみつけて、乗合で行くことが多いようです。

他の利用者をみつけるには、七倉山荘で声をかけることになります。私も声かけられましたが、最初から歩くつもりだったので、"いえ、結構です。"と断りました。

帰りは、高瀬ダムでタクシー運転手に声を掛けられましが、それも断りました。。

私が行ったときは乗合のために声をかけてもらえましたが、自分からは恥ずかしいし、タイミングによっては他の利用者がいない場合、片道2,400円まるっと払わなくてはいけない可能性があり、なんともこの区間のタクシー利用は微妙だと思います・・。

よって、七倉山荘から高瀬ダムまでは、暗いトンネルを歩くのを怖いと感じなければ、徒歩でのアクセスを推奨したいです。

北アルプス登山のため七倉山荘から高瀬ダムまで歩いた様子

私が北アルプス登山のため、七倉山荘から高瀬ダムまで歩いた様子を紹介したいと思います。

行き

七倉山荘から高瀬ダムまで、山の神トンネル(1.2km)、神沢トンネル(20m)、仙沢トンネル(140m)、源五郎沢トンネル(350m)の4つのトンネルがあります。

七倉山荘からは、いきなり最も長い山の神トンネルを歩きます。このトンネル、私が行ったとき照明点いておらず(2013年は復旧中だったようです)、ヘッドライトを点けて歩いたのですが、正直怖かったです・・。

水がぽたぽた落ちる音がし、たまに側面に工事用と思われる通路が突然現れたりして、びくっとします。1.2kmあるので、約15分くらいは真っ暗の中を歩いたと思います。たまに登山者を乗せたタクシーがトンネル内を通るので、ここは現実なんだと実感させられました。

トンネル入り口のところには、七倉岳や船窪岳へ向かう登山道分岐もありました。

最も長い山の神トンネルを抜けた後も、短いトンネル3つを含めて車道歩きです。他のトンネルは山の神トンネルほど長くないので、下の写真のように真っ暗ではなくて良かったです。

しばらく歩くと高瀬ダム湖へ上がるための緩やかな登りのジグザグ道の下部に到着します。ここからも長く、しかも陽ざしが暑く、結構きつい道のりでした。

テント泊装備のためザックが重く、余計きつかったです。たまに通過する登山者を乗せたタクシーがうらやましかったです。。

ジグザグに進むのではなく、このゴロゴロした岩を直登したくなりますが、それそれで、歩きにくそうだし、恥ずかしいのでできなかったです。

下の写真は、ジグザグの道を登って見下ろしたものです。

ようやく、高瀬ダム湖に到着しました。

タクシーを呼ぶための案内看板がありました。ここはスマホの電波が届かないため、高瀬ダム管理所前に公衆電話が設置されていました。

ここから私は、高瀬ダムを横切って、北アルプスの烏帽子岳登山口方面へ行き、ブナ立て尾根を登りました。

帰りは山の神トンネルで怖い思いをした

裏銀座縦走の登山を終えて七倉山荘へ戻る際は、湯俣温泉から高瀬川の林道を歩いてきました。この日は烏帽子小屋のテント場を出発し、コースタイム13時間半の道のりを、テント泊装備で下山していたので、へとへと状態でした。

下の写真のように、高瀬ダム管理所が見えたときは、ようやくここまで戻ってこれた、と一安心できました。

高瀬ダム管理所前にくると、何やらタクシーの運転手が乗っていかないか、と声をかけてきました。へとへとだったので、一瞬迷いはありましたが、"いえ、いいです"ときっぱり断りました。

後ろ髪ひかれる思いはありましたが、足が痛いので、ゆっくりと高瀬ダム湖からジグザグの道を歩いて降りて行きました。

3つのトンネルを過ぎて、最後に一番長い山の神トンネルの中を歩いていた時のことです。後ろから鈴の音が聞こえてきました(自分は鈴をつけていない)。後ろに登山者はいなかった気がしますが、なぜか聞こえるのです。立ち止まって後ろを振り返ると、鈴の音は聞こえないし、ヘッドライトの明かりも見えません。。そして再び歩き始めると、また鈴の音が聞こえてくるのです・・。こわっと思い、足が痛いのを我慢して、少し足早に歩きました。

ずっと鈴の音は聞きながら、心臓をドキドキさせながなんとかトンネルを抜け出ると、鈴の音は止んでいました。なんだったのでしょうか・・?

裏銀座はいずれまた行きたいのですが、このトンネルを歩くのちょっと考えてしまいますね・・。

おまけ:北アルプス裏銀座を登山した様子

おまけとして、私がこの時に歩いた、北アルプス裏銀座の一部コースの様子を簡単に紹介したいと思います。歩いたルートは以下です。

 1日目:七倉山荘~高瀬ダム~烏帽子小屋~烏帽子岳~烏帽子小屋(テント泊)

 2日目:烏帽子小屋~野口五郎岳~湯俣温泉~高瀬ダム~七倉山荘

1泊2日とも天気が良く、景色は最高でした。

下の写真は山頂手前から見た烏帽子岳です。山容がかっこよかったです。

烏帽子小屋にテント泊した翌日は、いわゆる裏銀座縦走路のハイライトと言える部分を歩きました。縦走路はずっと360度の大展望で、どこを見ても素晴らしい景色で、感動の連続でした。

野口五郎岳の山頂からの景色も最高でした。槍ヶ岳、水晶岳、赤牛岳、燕岳、富士山などが見えました。

下の写真のように、槍ヶ岳方面の山々が綺麗に見えました。

真砂岳から、長い長い竹村新道を下りました。途中振り返ると、下の写真のように裏銀座の稜線が綺麗に見えました。

下の写真は、鷲羽岳方面ですかね。素晴らしい稜線です。

竹村新道の長い下りを終え、湯俣温泉の晴嵐荘に着きました。

晴嵐荘からは、高瀬川の向こう岸へ行く必要があり、そのためにジップラインが設置されていました。正直、見た目怖くて、どうにかこれを乗らずに川を横切る方法はないかといろいろ探しまわり、結局他の登山者に聞いてみると、ありました!

下の写真のように、石と石を飛び移りながら向こう岸へ渡ることができました。

あとはひたすら高瀬川沿いの林道を歩きました。だらだらと続いて長かったです。。

そしてようやく高瀬ダムに着いたら、上で説明したように、トンネルで怖い思いをしながらも、七倉山荘まで歩きました。

まとめ

北アルプスの裏銀座縦走のために、七倉山荘からタクシーを使わず高瀬ダムまで歩いたので、その様子を紹介しました。

タクシーで同乗者がみつからず料金が高くなる可能性あるため、体力のある方は、車道歩きで高瀬ダムまで歩くと良いでしょう。途中の長い山の神トンネルは、怖くて不気味で我慢して歩く必要ありますが。。