Trip by myself

ツアーを使わず、すべて自分でアレンジ!普通のサラリーマンが行った、"格安旅行"(主にアジア圏)で見た景色や、旅行ノウハウを紹介!最近ハマりだしたキャンプ、久々に再開した登山の情報も紹介!

【ブログ】七ツ石小屋テント泊で雪の雲取山へ鴨沢ルートから絶景登山

3月に降雪した翌日に雲取山を登山した

雲取山は、東京都、埼玉県、山梨県にまたがる標高2,017mの日本百名山です。東京都の中では最高峰の山で、登山口までのアクセスがしやすく、山頂付近から富士山の眺めが良いため、多くの登山者が訪れます。また、登山ルートの傾斜がそれほどきつくなく、冬でもそこまでたくさん雪が積もらないので、登山しやすい山として一年を通して人気です。

私は2025年3月20日に、奥多摩の鴨沢登山口からの往復で、途中七ツ石小屋で1泊(テント泊)し、雲取山を登山しました。基本的に冬でも雪が積もらないルートですが、私が行った日は前日にドカ雪が降り、積雪数十センチの雪山登山となりました。

本記事では、珍しく降雪した雲取山の美しい雪山風景と、雪上にテントを張った七ツ石小屋でのテント泊の様子を紹介したいと思います。

鴨沢ルート

鴨沢ルートは、いくつかある雲取山登山ルートの中で、恐らく最も人気の登山道だと思われます。緩やかな傾斜で登りやすく、車でもバスでもアクセスしやすく、東京近辺在住の登山好きの方にとっては最高の登山ルートでしょう。

鴨沢ルートは以下のようになっており、バスで行く場合は鴨沢バス停から、車で行く場合は村営駐車場から出発することになると思います。

標準コースタイムは以下のようになっており、1日で往復して下山するのは大変なので、雲取小屋や七ツ石小屋で1泊するとよいでしょう。

(上り)鴨沢バス停から雲取山:5時間20分

(下り)雲取山からから鴨沢バス停:3時間30分

※村営駐車場出発の場合、上り30分、下り20分短縮されます

私は留浦駐車場から出発

私は今回の登山では、鴨沢バス停の手前徒歩10分のところにある、下の地図の留浦(とずら)駐車場に停めました。前日の雪で村営駐車場までの道が氷っている心配があったのと、村営駐車場が満車になっている恐れがあったためです。実際はその2つの心配は両方とも無駄でしたが。。

下の写真が留浦駐車場で、約25台ほど停められるようです。この日は祝日でしたが、がら空きでした。

七ツ石小屋でテント泊した様子

留浦駐車場から鴨沢ルートを登り、七ツ石小屋に到着し、テントを張りました。

七ツ石小屋は素泊まり(軽食可)とテント泊できる年中営業の山小屋で、鴨沢登山口からコースタイム3時間の便利な場所に位置している、貴重な山小屋です。

七ツ石小屋テント場の基本情報は以下です。

  • 料金:1泊1人1,000円
  • 開設期間:年中営業
  • 張数:10張
  • 予約の要否:必要(電話)
  • docomo電波:テント場からは全く入りません・・。七ツ石山山頂やブナ坂まで行くと入りました。

小屋番の女将に気分を害される・・

七ツ石小屋は口コミでは非常に良さそうでしたが、私にとっては非常に微妙でリピートはないでしょう・・。

テント泊受付時に対応してくれたおばあちゃんですが、行先に雲取山と鷹ノ巣山と記載すると、"はあ?鷹ノ巣山?そんなのトレースがないからダメだよ"といきなり言われ、私が書いた鷹ノ巣山の文字にバツを書いたのです。さらに、"今日はもう時間がないから雲取山も行ってはダメね"と追い打ちをかけてきました。

いやいや、そんなの登山者の自由ではないかと、気分を害してしまいました・・。勝手に登る山まで決められて、困惑させられました。

テントを張ったまま出かけるのはNG?

さらに、テント場には下の写真の立て看板があり、これまた微妙なこと書いているなあと、さらに困惑させられました。

ピストン山行の際にテントをたたむ必要があるなら、ここから一番近い七ツ石山へ登る際もたたむ必要があるということ?それか、ひとたびテントを張ると、撤収するまでテント場を離れてはダメということだろうか?

ちょっとよく分からなくて困りましたが、受付のおばあちゃんに見られないよう、私はテントを張った後、七ツ石山山頂へ出かけました。。

あと、翌日ですが、雲取山へ登る途中、薄いですが下の写真のように鷹ノ巣山へのトレースがちゃんとあることを確認できました。ただ、おばあちゃんの忠告通りこの先には進みませんでした。

七ツ石小屋はHPやX(ツイッター)を事前確認していると、もっと華やかなイメージでしたが、あのおばあちゃんのお陰で陰湿なイメージとなってしまい、リピートはないなと感じました。。

後でネットで調べてみると、七ツ石小屋のオーナーは若い夫婦という情報がみつかりました。もしかしたら、オーナー夫妻が対応してくれたら、また印象が違ったかもしれません。

七ツ石小屋のテント場の様子

とはいえ、最初の受付時に気分を害しただけで、あとはテント泊を楽しんだので、設備やテント泊の様子を以下に紹介します。

七ツ石小屋は年季が入っている

七ツ石小屋は思っていたよりこぢんまりとしており(収容人数12人)、年季が入っている山小屋でした。ネットで調べると、築70年だそうで、山の中で70年もよくもったなあと思います。

それでいて年中営業なのは、すごいなと思います。

七ツ石小屋は素泊まりのみですが、下の写真の看板にあるように、カップラーメン、お菓子、飲み物などの販売はあるようです。

テント場の様子

下の写真がテント場ですが、最大10張と小屋と同様にこぢんまりとしています。

上の写真は翌日のテント撤収後に撮ったものですが、泊まった日は下の写真のようにどんよりと曇り空でした。この日私を含めてテント泊はもう1人だけでした。まあ降雪もあるし、翌日が平日であったので、混雑はしないでしょう。

下の写真が私のテントです。

この場所から本当は富士山の絶景が見えるはずなのですが、残念ながらどんよりと曇っていました。テントの中から富士山を眺めてくつろぎたかったのですが、残念です。。

翌日は早朝5時ごろにテントを撤収して荷物をデポしました。それから雲取山へ登り、デポした荷物を取りに来た際、下の写真のように富士山の素晴らしい景色を見ることができました。本当はこの景色を見ながらテントの中でごろごろしたかったのです。

トイレ

トイレはテント場のすぐそばにあり、バイオトイレ(人間の体内に住む微生物の力でし尿を分解するトイレ)となっており、中は広くて快適なものでした。

水場は徒歩3分

水は小屋から徒歩3分のところに下の写真のように、ちょろちょろと流れていました。小屋のそばに水場となる蛇口がありますが、冬は凍結のため使用できませんでした。

テント撤収後のデポ置き場

受付時、翌朝雲取山へ行く際にテントは撤収し、荷物をデポしたい場合は下の写真の場所を利用するように言われていました。言われた通り、私は早朝にテントを畳んで荷物を置きました。

通常テント場では、朝テントをたてたまま出かけ、戻ってきて撤収するのですが、このテント場は違うようです。正直これは面倒でした・・。朝から撤収作業が必要であるし、デポした荷物が盗まれないか心配でした。。

看板猫がいた

七ツ石小屋には猫が一緒に住んでいるようで、日向ぼっこしていました。山小屋で猫を飼っているとは驚きです、猫好きにたまらないでしょう。

翌日は快晴の中、雲取山の雪山登山で絶景を堪能

テント泊した翌日、早朝から七ツ石小屋から雲取山を登山し、それから下山しました。

この日は朝から雲ひとつない快晴で、素晴らしい景色の連続でした。雲取山はこれまで何度も(5回くらい?)登頂したことがありますが、これだけ天気が良くて富士山がくっきり見えたのは初めてです。

傾斜がきつい場所もありますが、チェーンスパイクなしで上り下りしました。あった方がいいかな、という場面もありましたが、特に履かなくても問題ありませんでした。今回チェーンスパイクを持って行きましたが、一度も出番なしでした。

途中、閉鎖中の奥多摩小屋を通りかかった際、作業員の方がいて話したのですが、どうも2025年5月の再開へ向けて作業中のようです。テント場も使えるようになるとのことで、再開したら是非とも利用させてもらうおうと思います。

山頂へ向かう途中、下の写真のように、飛龍山や甲武信ヶ岳など秩父の山々や、富士山が本当に綺麗に見えました。雪が降った直後の白い峰々が美しかったです。

雲取山頂直下まで来ると、雲取山避難小屋が見えてきました。

避難小屋を過ぎるとすぐに山頂へ到着しました。

何度も来たことのある雲取山の山頂が、こんなに素晴らしい景色を見せてくれるとはびっくりでした。

連なる秩父の山々、山頂の標識、富士山の景色の組み合わせがマッチしていました。

七ツ石小屋にデポした荷物を回収しつつ下山

山頂で十分絶景を堪能し、下山開始しました。

途中、七ツ石小屋にデポしたテント泊の荷物を回収しました。

さらに下っていくと、雪がだんだんと解けてきていました。登山口近くなると、地面はどろどろになっており、歩きづらかったです。

この日は平日でしたが、続々と登山者が登ってきていました。中にはスニーカーのような靴で軽装の方もいて、たくさん雪があるけど大丈夫かなと思いました。それにしても、やはり雲取山は人気の山だなと実感しました。

鴨沢登山口まで降りてきて、留浦駐車場まで車道歩きをして、下山完了しました。

まとめ

七ツ石小屋にテント泊をして、鴨沢ルートから雪の雲取山を登って絶景を楽しんだ様子を紹介しました。

七ツ石小屋のテント場では少し嫌な思いをしましたが、2日目に快晴の中、雪の雲取山を絶景登山できたことで気分が晴れ晴れしました。

年間を通して登山できる雲取山ですが、雪が降る日は少なく、雪の雲取山を登れるのは貴重だと思います。雪が降ったとしても、傾斜が緩くてチェーンスパイクを持参しておけば心配ないレベルなので、雪山初心者でも安心して登れると思います。

降雪後の晴れを狙ってからの雲取山登山は是非ともおすすめです。