Trip by myself

ツアーを使わず、すべて自分でアレンジ!普通のサラリーマンが行った、"格安旅行"(主にアジア圏)で見た景色や、旅行ノウハウを紹介!最近ハマりだしたキャンプ、久々に再開した登山の情報も紹介!

【ブログ】山の日3連休に南アルプスの三伏峠小屋テント場に泊まった感想

南アルプス 塩見岳登山のため三伏峠小屋でテント泊

塩見岳は、長大な南アルプスの中部の奥深い場所に位置する日本百名山のひとつです。

私の家から車でアクセスすると非常に遠いため、これまで敬遠していましたが、山の日3連休を活用し、2024年8月10日(土)から1泊2日で登山をしました(当初2泊3日予定でしたが、予定より早く登頂できたので1泊2日になりました)。

塩見岳の標準コースタイムは、登山口の鳥倉林道から山頂までの往復で15時間もあり、日帰りで登るのは難しいため、途中にある三伏峠小屋にテント泊をし、翌日に塩見岳を登頂してテントを回収して下山しました。

本記事では、私が塩見岳を登山するために利用した三伏峠小屋のテント場について、アクセス、サイトや泊まった様子、感想などをまとめたいと思います。

下の写真は、三伏峠近くの烏帽子岳から見た塩見岳で、見ていると登りたいと思わせてくれる格好良い山容でした。

三伏峠小屋までのアクセス方法

良好なロケーションの三伏峠小屋

三伏峠小屋は、鳥倉登山口から標準コースタイムで3時間20分と短いため、重いテントを担いで歩いてもほどよい距離で、良好なロケーションにあります。

三伏峠小屋から縦走して行ける百名山としては、北側に間ノ岳、南側には荒川岳があり、長距離を縦走する登山者の中継ポイントとしても使われます。

ロケーションの良さから、利用者の多い山小屋だと思いました。実際、私が行ったときは駐車場も満員、テント場も超満員でした。

鳥倉登山口へのアクセス

三伏峠へ登るための駐車場は鳥倉登山口第一駐車場で、最寄りの高速ICは中央自動車道の松川ICです。松川ICから駐車場までは、以下の地図のように36.8km、約1時間30分です。

鳥倉林道は細い山道が長々と続きますが、そんなに車通りは多くないので、丁寧に運転すれば大丈夫でしょう。

第一から第三駐車場まである

駐車場は、以下の地図に示す第一駐車場が鳥倉登山口から最も近く、第一駐車場から1.1km手前に第二駐車場、1.6km手前に第三駐車場があります。

第一駐車場から鳥倉登山口までは、約50分車道を歩く必要があります。

私は8/10(金)の夜中2時に第一駐車場へ到着し、9割くらいは埋まっていましたが、なんとか停めることができ、車中泊しました。

第三駐車場まで埋まるのはよほど混雑する時期だと思いますが、私が下山した山の日8/11に混雑具合を確認すると、なんと第三駐車場まで埋まっていました。。恐るべし、山の日ですね。もちろん、昼12時ごろだったので、すでに下山した人の何台分かの空きはありました。

下の写真は順番に第一駐車場、第二駐車場、第三駐車場です。

駐車場まではバスとタクシーで行くこともできる

なお、鳥倉登山口駐車場まではバスまたはタクシー(マルモタクシー)で行くこともできます。バスは7月と8月の期間限定の1日2往復で、松川インター始発でJR伊那大島駅などを経由します。

駐車場から三伏峠までは歩きやすい

第一駐車場から三伏峠小屋までのルートは以下のようになっており、標準コースタイム3時間20分です。

最初に約50分の車道歩きがありますが、その後鳥倉登山口から登り始め、以下の写真のように、快適な樹林帯歩きが続きます。真夏でしたが、樹林帯の中なので、暑すぎることはなかったです。

三伏峠小屋まで、下の写真のようにご丁寧に1/10区間ずつ道標がありました。自分がどのあたりにいるか分かって良いですが、逆にまだそんなにあるのか、とも感じさせられたので微妙ですね。

登山道は、あまり大きな石がごろごろしておらず、歩きやすかったです。

途中ほとけの清水という水場があり、喉を潤してくれました。私が行ったときはちょろちょろとだけ出ていましたが、枯れることもあるそうです。

鳥倉林道以外から三伏峠小屋への行き方

三伏峠小屋へのアクセス方法としては、鳥倉林道以外からだと、南アルプスの縦走路からも行くことができます。

三伏峠小屋から見て、北側に塩見岳や間ノ岳、南側に荒川岳が位置しており、それぞれ最寄りの小屋からの標準コースタイムを以下に示します。

■塩見岳/間ノ岳方面

  • 塩見小屋→三伏峠小屋:3時間20分
  • 熊の平小屋→三伏峠小屋:10時間20分

■荒川岳方面

  • 小河内岳避難小屋→三伏峠小屋:2時間10分
  • 高山裏避難小屋→三伏峠小屋:5時間50分

私がテント泊しているときに、周囲の人の会話を聞いていると、お盆始めの山の日連休だけあって、縦走途中で三伏峠小屋を利用している人が結構いるようでした。

三伏峠小屋テント場のサイトの様子、設備、料金

三伏峠小屋テント場の情報(料金は2024年8月時点)をまとめておこうと思います。

  • 料金:1泊1人2,000円(トイレ利用料含む)
  • 予約:不要
  • 開設期間:7月初旬~9月下旬
  • チェックイン:10時、チェックアウト:10時

なお、ここのテント場は他の小屋のテント場と少し違うシステムをとっており、以下のように、早張(アーリーチェックイン)や延長(レイトチェックアウト)の仕組みがあります。

朝10時までにチェックインする場合は、早張料金200円が必要で、また、テントを張ったままにしたり、荷物をデポしたりする際にも200円必要とのことです。

鳥倉登山口から三伏峠小屋まで近いので、私は8時過ぎには到着し、早張料金200円を払いました。翌朝は4時頃から出発して塩見岳を登頂し、ぎりぎり10時までに戻ってきてテント回収しました。

 6時~10時にチェックインするときの早張料金:200円

 平日10時~14時、金・土・お盆10時~12時まで延長するときの料金:200円

 ※海の日連休とシルバーウィークは延長不可

 荷物デポ料金:200円

テントサイトの様子

三伏峠小屋のテントサイトは、下の写真のように新館のそばに位置しています。トイレも近くにあり、また、売店がある本館も近くて便利でした。

テントサイトは、下の写真のようにロープで1区画ずつ区切られていました。

テントサイトからの眺めですが、樹林帯に囲まれているため、周囲の山はちょっとしか見えませんでした。

トイレ

下の写真のように、テント宿泊者、一般向けにトイレがあり、男性用(小)と和式が4つあったと思います。私が行った時は利用数を制限しているのか、和式は一つしか使用できませんでした。なお、宿泊しない一般利用の場合は、200円必要とのことです。

水場は往復20分~30分かかる・・・

水場ですが、これが結構大変で、往復20分~30分かけて水を汲みに行く必要ありました。登山道を塩見岳方面へ歩いて下ったところに、以下のような給水設備があります。

水場への道は下の写真のように、割と傾斜があるので、行きは下りでいいですが、帰りは結構しんどかったです。

電波(ドコモ)の状況は微妙・・・

電波の状況ですが、私のスマホはドコモ回線で、接続状況は良くなかったです。一応電波は届いていますが、ウェブページの表示は、じっと待って30秒くらいたってようやく表示される、という感じでした。

私がテント場に泊まった様子

車中泊をして出発が早かったので、私がテント場に到着したのは朝8時過ぎでした。早張料金を払い、テントを張りました。

当初、塩見岳往復のコースタイムが長いので、2泊分の料金を払おうとしたのですが、受付で1泊ずつ分支払いと言われました。結果的にこれで良くて、翌日朝4時に出発することで、なんとか10時までに戻ってテント撤収できたので、結果、1泊で済みました。

朝8時過ぎに到着した時、すでに何組か張っている人がおり、木陰の良い場所はすでにありませんでした。さすがは山の日連休の初日だと思いました。

私は下の写真のように、プライベート感を重視し、角のスペースを取りました。

私が小河内岳へ行って戻ってきた12時過ぎには、テント場はほぼ満員となっていました。夕方にもまだ人が来ており、スタッフにアドバイスもらいながら、一緒になんとか張るスペースを探している状況でした。。

時期もありますが、やはり場所が良いので人気のテント場だなと感じました。

夕食はレトルトパスタ、朝食は棒ラーメンで済ませました。

初日に小河内岳手前まで、翌日は塩見岳往復

テント場から小河内岳手前までの往復

宿泊初日は、荒川岳方面にある小河内岳まで散歩がてら歩いてみました。

途中にある烏帽子岳が、塩見岳の絶好の眺望ポイントとなっており、非常に綺麗でした。塩見岳は形がかっこいいです。

烏帽子岳から先は歩いてみたのですが、ガスってきてしまい、雨が降る心配もあり、小河内岳山頂手前で引き返しました。。

テント場から塩見岳までの往復

翌日は、朝4時にテント場を出発して塩見岳を往復しました。コースタイムは往復9時間と長いですが、激しいアップダウンもなく歩きやすいので、そこまで疲れませんでした。

前日から覆っていたガスが心配されましたが、山頂に着くころにはちょうど晴れて、絶景を見ることができました。

塩見岳山頂は西峰と東峰がありますが、見える景色が微妙に違い、両方楽しむことができました。

下の写真は荒川岳、赤石岳、聖岳方面です。

下の写真は北岳など白峰三山方面です。

富士山も綺麗に見ることができました。

360度の絶景の大展望で、本当に気持ちが良い山頂でした。心地よい風が吹いているのも良かったです。何時間もいれそうに思いましたが、後ろ髪ひかれる思いでテント場へ戻り、テントを回収して下山しました。

まとめ

南アルプスの塩見岳へ登るのに便利なロケーションにある、三伏峠小屋のテント場の行き方や様子を紹介しました。

山の日や海の日などの連休の際、テント場は混雑するので、駐車場での前泊するなど工夫が必要だと思います。

また、テント場から塩見岳までのコースタイムは約9時間あり、2泊3日必要かと思われますが、2日目にテントをたたんで荷物を小屋にデポする、またはテントの利用時間延長すれば、身軽で往復してそのまま下山という工程が組めると思います。

奥深い南アルプスにある塩見岳登山を楽しむために、三伏峠小屋は貴重な宿泊スポットです。塩見岳登山の際は是非とも利用をおすすめします。