- 青苔荘テント場(白駒の池キャンプ場)はどんなキャンプ場?
- 青苔荘テント場はどこにある?どうやってアクセスする?
- 青苔荘テント場に家族3人で宿泊した様子、感想
- 宿泊当日は白駒池の周りを散策
- 翌日はにゅうへ登山
- まとめ
青苔荘テント場(白駒の池キャンプ場)はどんなキャンプ場?
青苔荘(せいたいそう)は、標高2,115mの八ケ岳白駒池湖畔にある山小屋(下の写真)で、宿泊もできます。その山小屋に併設されているのが青苔荘テント場です("白駒の池キャンプ場"ともいうそうです)。
このキャンプ場は、通常の車で行けるキャンプ場とは異なり、山の中を自分の足で歩いて行く必要があります。そのため、キャンプ場とは言わず、テント場というのが正しいでしょう。とはいっても、駐車場から徒歩15分でたどり着くことができるため、山のテント泊初心者でも、安心して利用できるテント場と言えるでしょう。
青苔荘とテント場のすぐそばには、美しい白駒池とがあり、さらに、少し歩くと、"もののけの森"という、岩や木々に苔がびっしり付着した様が美しい森も楽しむことができ、宿泊するには絶好のロケーションです。
家族で初めて山のテント泊を体験
私は妻、娘(6歳)とともに、2022年7月17日から1泊で、青苔荘テント場に宿泊しました。我が家は普段オートキャンプ場へよく行っていましたが、今回家族で初めて、山のテント場への宿泊に挑戦してみました。
私は以前登山をやっていたので、テント泊の道具一式を持っていましたが、テント自体は2人用であったため、昨年メルカリで買っておいた4人用のモンベルの山岳テント(ステラリッジテント 4型、¥28,000)を、今回初使用しました。軽いのに十分な広さで、いい感じでした。
青苔荘テント場はどこにある?どうやってアクセスする?
青苔荘テント場は、長野県にある八ヶ岳を東西に貫く国道299号線(メルヘン街道)の麦草峠近くの白駒の池駐車場から、約15分木道を歩いたところにあります。
下の写真は、私が行ったときの白駒池駐車場ですが、3連休の中日だったので、大混雑でした・・。有料(1日600円)にもかかわらず、次から次へと車が来ていました。この駐車場から白駒池まで徒歩15分で手軽に山岳風景を楽しめるため、八ヶ岳の登山者だけでなく、普段着の観光客もたくさんいて、こんなに混雑したのでしょう。
私はこの駐車場には12時くらいに着いたのですが、約30分待ちで入りました。
ちなみに、ここから少し先の麦草峠に無料駐車場もあるのですが、そちらの方も、もちろん満車でした。
なお、連休やお盆など、この有料駐車場が混雑する日は、八千穂高原スキー場と白駒の池駐車場まで無料シャトルバスが定期的に運行するので、そちらを利用してもよいでしょう。
白駒池駐車場は、地図上では以下の印をつけた場所にあり、八千穂高原ICから22km/約30分、須玉ICから59km/約70分のところにあります。
青苔荘テント場に家族3人で宿泊した様子、感想
我が家のテント泊や、テント場の様子、感想を紹介したいと思います。
スケジュール
今回泊まるにあたって、白駒池周辺散策とにゅうの登山の両方をやりたかったのですが、テント場の14:00チェックイン/9:00チェックアウトとなっており、中途半端なのが悩みでした。14:00にチェックインしても、当日にゅう登山はできないし、翌9:00チェックアウト前に登山から戻ってこうようにも、子連れで時間かかると考えたからです。
結局、以下のようにしました。
14:00~ チェックインして幕営
15:00~ 白駒池周辺散策
17:00~ 夕食、就寝
05:00~ 起床、朝食
07:00~ チェックアウト、青苔荘に荷物を置かせてもらう、にゅう登山開始
12:00~ 下山
テント場の様子
白駒の池キャンプ場は、下の写真のように、樹林帯の中に平なスペースをいくつも整地しており、そこにテントを張ります。
地面がどろどろでも大丈夫なように、板敷きがいくつか用意されていますが、これを使うにはプラス500円かかります。
テント場から白駒池が見えるといいのですが、残念ながら、下の写真のように、木々の間から少し見えるくらいです。まあ、テント場から3分くらい歩けば湖畔に出られますがね。
料金
1泊の料金は以下のようになっていました。
大人1人:1,000円
子供1人:850円
アーリーチェックイン(9:00~13:00):800円
レイトチェックアウト(9:00~12:00):800円
トイレ利用料1人:200円
家族3人で合計3,450円となるので、普通のキャンプ場とそこまで変わらない料金ですね・・。
我が家のテント泊の様子
我が家は板敷きを使わず、普通に土の上にテントを張りました。なかなか広いスペースを見つけることができ、快適に過ごすことができました。
下の写真のように、調理をする際にコッヘルやガス缶などを置ける、木片も置いてあり、ありがたく使わせてもらいました。
夕飯はレトルトカレー、朝食はラーメンでした。
普通のキャンプ場ではバーベキューしたり、焚火したりするのですが、山のテント場ではそんな贅沢なことはできません。しかし、大自然の雰囲気や山の静けさに浸りながら、十分快適に過ごすことができました。
水場
こちらは水場です。山小屋の水道を使わせてもらえます。
トイレ
下の写真はトイレです。テント泊料金とは別に1人200円必要で、トイレ入り口の箱へお金を入れる仕組みです。。トイレ使用料は、宿泊料金に含めておけばいいのに・・。
なお、写真ではシャッターが閉まっていますが、これは夕方16:00から開いて使えるようになります。ただ、16:00に行きましたが、空いておらず、私の妻が山小屋の主人に使いたい旨を伝えたところ、"こっちだって忙しいんですよ"みたいなことを言われ、不機嫌そうな感じでしたが、なんとか小屋の中から使わせてもらいました。
トイレは下の写真のように、山のトイレとは思えないくらい、新しくて綺麗です。
宿泊当日は白駒池の周りを散策
宿泊当日テントを張った後、我が家は白駒池1周を、コースタイム30分のところ、1時間以上かけてゆっくり楽しみました。
見どころは、白駒池の美しさはもちろんのこと、苔がびっしり木々に生えた風景がなんとも神秘的な雰囲気で素晴らしいです。
山の中にある湖はやはり美しいですね。四方すべてが山に囲まれており、山小屋やボート以外人工物がないのが良いです。緑色の木々も綺麗でした。紅葉の時期はもっと綺麗なのでしょう。
なお、有料ですが、ボード借りることもできます。何人かボートに乗っている人を見かけました。
下の写真は、道中にあった白駒荘です。青苔荘よりあか抜けた感じ(おしゃれな感じでした)で多くの人でにぎわっていました。
白駒池周囲は、登山客でなく、普段着をした観光客らしき姿も結構見かけました。やはり駐車場から短時間でアクセスできるにも関わらず、美しい自然風景を見られるため、人気スポットなのでしょう。
翌日はにゅうへ登山
翌日は朝食をとってテントをたたみ、チェックアウト後、にゅうへ登山をしました。
テントを立てたままにしておきたかったですが、チェックアウト時刻が9時で、それを過ぎると延長料金取られるので・・。ただ、荷物は下の写真のように、あらかじめ宿の女将へ伝え、薪置き場のところへ置かせてもらいました。
テント場からにゅう山頂までの往復コースタイムは2時間30分(登り1時間25分、下り1時間5分)です。6歳の娘は非常にゆっくり歩くので、なかなか進まず、結局、戻ってくるまで約4時間かかりました。また、ぬかるんでいる箇所が多く、それを避けながら進むのに、少し苦労しました。ただ、危険な箇所はなく、子連れでも安心して登山できました。
妻と娘は運動靴でも登りましたが、やはり登山靴の方が安心でしょう。
途中、下の写真のように湿原があり、鹿の姿を見ることができました。
下の写真はにゅうの山頂です。3連休だけあって、大勢の人でにぎわっていました。天気が微妙に曇りだったのが少し残念でしたが、ガスっているほどではなく、遠くの景色まで見ることができました。富士山の姿も確認できました。
6歳の娘も、"もう疲れた"と言いながら、最後は私が娘のリュックを持ってあげ、なんとか登頂できました。
まとめ
我が家で初めてのテント泊登山として、青苔荘テント場は良い選択でした。6歳の娘も大いに楽しんでいました。
北八ヶ岳白駒池そばの風光明媚なロケーションに位置し、駐車場から徒歩約15分で着くことができ、我が家のようなテント泊初心者にはうってつけでしょう。さらに、360度絶景のにゅうへの登山も、短時間のコースタイムなのでおすすめです。