Trip by myself

ツアーを使わず、すべて自分でアレンジ!普通のサラリーマンが行った、"格安旅行"(主にアジア圏)で見た景色や、旅行ノウハウを紹介!最近ハマりだしたキャンプ、久々に再開した登山の情報も紹介!

登山で一眼レフカメラを持ち運ぶ2つの方法(LoweproのバッグとPeakDesignのホルダー)解説と使用した感想

登山で一眼レフを持ち運ぶ方法に悩む・・

私は趣味の登山において、山の綺麗な風景の写真を撮るのが好きで、登山には毎回カメラを持っていきます。使用するカメラは、以前までコンパクトデジカメだったのですが、画質的に満足できなくなり、ある時一眼レフ(E-620 + ZUIKO 11-22mm F2.8-F3.5)を持っていくことを決意しました。
この時に悩んだのが、大きくて重い一眼レフカメラ(約1.1kg)をどうやって登山時に持ち運ぶかです。
登山中ずっと手で持ち運ぶ分けにはいかないので、ザックに入れたり、肩にかけたりすることになるのですが、体の動きの妨げにならないようにする必要あります。具体的には以下の条件を満たす必要がありました。

  • すぐに取り出したい、背中のザックに入れるのはナシ
  • 斜め掛けはナシ、肩が痛くなりそう

そこで思いついたのが、カメラバッグを胸で支えるやり方です。斜めがけは肩が痛くて安定性にも欠けそうですが、ザックのチェストストラップにバッグを固定すれば、安定するように思いました。どこかのアウトドア雑誌でこのやり方をしているモデル(ホーボージュン?)を見かけたのも思い出しました。

胸で支えるカメラバッグLowepro TLZ1を購入

胸で支えられるカメラバッグをネットで検索してみると、以下リンク(Amazon)のように最適なものをみつけることができました。Lowepro社のカメラバッグで、フォトアクティブ TLZ50AWというモデルです。

ロープロ(Lowepro) フォトアクティブ

一眼レフカメラがすっぽり入るバッグ(内寸:17.5 x 12.4 x 23 cm)でありながら、あまり大きすぎないサイズ感で、胸に装着しても歩行の邪魔になりません。

私は中古や旧モデルで問題なかったので、実際買ったのは、上記と全く同じサイズで、Lowepro TLZ1というモデルの以下の写真のものです。


なお、ミラーレス一眼レフなど小さなカメラを使っている場合は、同じくLoweproのTLZ20 III GRL(内寸:13.5 x 9 x 13 cm)というモデルでもよいかもしれません。こっちの場合は、TLZ50AWよりも値段が2,000円ほど安いのも良いです(2025年4月時点)。

Lowepro カメラバッグ アドベンチュラTLZ 20 2 1.6L ブラック 368684

Loweproのカメラバッグを使用した感想

LoweproのカメラバッグTLZ1を1年くらい主にテント泊登山で使用してみましたが、使いやすかったです。バッグの弛緩剤によって衝撃にも強く、非常に安心感がありました。バッグごと落とす場面もありましたが、カメラは無傷でした。
私はストラップ接続部にカラビナを取り付け、それをチェストストラップのところに装着する使い方をしました。この装着方法により、登山時の上り下りで歩行する際も安定していました。
またこのバッグは収納容量が結構あって、カメラ以外に、ヘッドライト、スマホ、カード、手袋など、登山歩行中にすぐに出し入れしたいものを入れておくのに便利でした。

一方で、少し難があった点として、カラビナをつけているため、バッグ自体に重量感があったことです。重さを測ると337g(バッグ+カラビナ)もありました。このバッグに1.1kgのカメラを入れて持ち運ぶため、合計約1.5kg分を胸で支えて歩くことになり、割と負担が大きかったです・・。
また、カラビナをバッグ上部2点で支えるだけなので、激しく動くと下部がゆらゆらして胸のところにぶつかって邪魔でした・・。それと、ザックをおろして休憩する際、いちいちカラビナを外す必要あるのが面倒でした。
これらのデメリットがあったので、もっと一眼レフカメラを軽くてシンプルに持ち運べないものかと思案していました。

Lowepro TLZ1の代わりにPeakDesignのCP-BK-3を購入

そこでみつけたのが、PeakDesign社のCP-BK-3というカメラホルダー(以下、商品のAmazonリンク)です。

【国内正規品】PeakDesign ピークデザイン キャプチャー ブラック CP-BK-3

登山者とすれ違った際、多くの方がザックに一眼レフを固定しているのをみかけ、みんなどうやっているのだろうと調べてみたところ、CP-BK-3を使っていることがわかりました。そこでこれを実際に買ってみました。商品を手に取ってみると、非常に小さくて軽い(74g)けどしっかりした作りだなと思いました。ただどうやってザックにつけて、カメラの出し入れをするのかよく分からなかったので、あらかじめ予習をしてから登山に臨みました。

登山ザックに上の写真のホルダーを取り付け、カメラの底につけたアタッチメント(下の写真)をホルダーへはめ込んで装着します。

ザックのストラップの幅と厚みを考慮し、ホルダーを下の写真のように取り付けます。私としてはこの場所より少し下に取り付けたいのですが、ストラップの幅と厚みの関係で現状ここが限界です。。

PeakDesignのカメラホルダーを使用した感想

CP-BK-3を使ってみて、やはり軽くてコンパクトになったのが良く、Loweproのカメラバッグより随分コンパクトにカメラを持ち運ぶことがでるようになりました。また、当初ショルダーストラップ部に重いカメラを装着するため、歩行の邪魔にならないか心配でしたが、それも問題なかったです。
これでLoweproのカメラバッグの難点がすべて解決、とはなりませんでした。。CP-BK-3は以下3点の問題がありました。

1. カメラの出し入れが面倒

CP-BK-3はカメラの出し入れが少し面倒でした。ショルダーストラップにつけたCP-BK-3上のレールにカメラをはめるだけなのですが、レールの向きを合わせるのが大変で、なかなかスムーズにいかないことが多いです・・。登山中のシャッターチャンスは突然あらわれるので、カメラはさっと取り出したいし、写真を撮った後はさっとしまいたいのですが、どうしても手間取ってしまうのです。。慣れれば、ある程度スムーズに出し入れできるようにはなりますが。
登山中、入れたつもりなのにうまく入っておらず、そのまま歩いていると、カメラがCP-BK-3から外れて見事地面に落下したことがありました・・、幸いにもカメラは無事だったのですが。。

2. 長く歩いているとねじが緩む

次の難点として、長く歩いているとCP-BK-3のねじが緩むことです。ザックに取り付ける際は手でしっかり締めているつもりですが、登山中歩いてしばらくすると、緩んでいるのです。その緩みを放置していると、カメラが落下してしまいかねず危険です。今は歩きながら、こまめにねじ緩みをチェックするようにしています。

3. 別のザックへの付け替えが面倒

あと、別のザックへの付け替えが面倒です。私は、登山用ザックをテント泊用と日帰り用で分けているので、CP-BK-3の付け替えを頻繁に行うのですが、付け外しが割と面倒であるし、ねじ緩みを防ぐようにしっかり固定するために神経を使う必要あるのです。。

4. ファインダーに雪が付着する

最後に、CP-BK-3を使う場合は、カメラがむきだし状態となるため、外からの衝撃に弱いです。特に困ったのは、雪山登山する際、ファインダーに雪が付着してしまうことです。一度付着すると、手袋をしているので除去するのが大変で、結構困る場面が何度かありました。。

以上のように、LoweproのカメラバッグとPeakDesignのカメラホルダーいずれにおいても、何らかのデメリットがあり、一眼レフカメラの持ち運びの難しさを痛感しています。。

LoweproとPeakDesign比較まとめ

主観ですが、LoweproのカメラバッグとPeakDesignのカメラホルダーのメリット/デメリットを比較して表にすると以下のようになります。

商品名 重量 価格 コンパクト性 カメラ出し入れのし易さ 取扱いのし易さ
TLZ50AW (Lowepro)
CP-BK-3 (PeakDesign)

どっちもどっちという感じです・・。私の使い方としては、どっちかというと、重いですがLoweproのカメラバッグの方が良いかなと思っています。やっぱり装着しやすさ、出し入れのしやすさ、衝撃に対する安心感などのメリットがどっちかというと大きいです。重量約300gの差は大きいですが、そこは我慢かなと思います。値段的にも、カメラバッグの方が安く済みます。

まとめ

登山で一眼レフカメラを持ち運ぶ2つの方法として、LoweproのカメラバッグおよびPeakDesignのカメラホルダーを使う方法を解説しました。
いずれの方法もメリット/デメリットがあり、どっちもどっちではありますが、山行スタイルや好みで使い分ければよいと思います。
重い一眼レフカメラを持って山に登るのは大変なので、スマホやコンパクトデジカメで済ませばよいのかもしれませんが、私はどうしても山へ一眼レフカメラを持っていきたいので、今後も一眼レフの最適な携行方法を模索し続けようと思います。