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【爺ヶ岳】3月の残雪期にバリエーションルートで登頂!白沢天狗山経由の雪山登山レポート

3月の北アルプス・爺ヶ岳にバリエーションルートで登った

2010年3月21日〜22日の1泊2日で、北アルプスの爺ヶ岳(中峰・標高2,669m)に登りました。かなり昔の山行のため、記憶が曖昧な部分もありますが、当時を思い出しながら書いています。

ルートは一般登山道ではなく、扇沢近くの白沢天狗山を経由するバリエーションルートです。 このルートは残雪期の積雪量が半端なく、ラッセルを強いられる非常に厳しいルートです。とても一人では行けないと判断し、山岳会の先輩と2人で挑みました。結果として山頂からは鹿島槍ヶ岳をはじめとする北アルプスの雪の絶景を見ることができ、苦労した甲斐のある山行となりました。

ルートについて

白沢天狗山経由のバリエーションルートとは

今回歩いたルートは、長野県大町市の扇沢近くを起点に、白沢天狗山を経由して爺ヶ岳中峰へ至るバリエーションルートです。 一般登山道である柏原新道は夏山シーズン向けに整備されたルートですが、今回のルートは残雪期にしか成立しないバリエーションルートで、道標も整備もありません。

ルートファインディングの技術と雪山登山の経験が必要で、初心者が単独で入るのは危険なルートです。 私は当時、山岳会に所属して雪山登山の経験を積んでいましたが、それでもこのルートは先輩なしでは到底行けないと感じました。

登山の様子

1日目:ラッセルとの格闘

扇沢近くの登山口を出発し、白沢天狗山を目指して登り始めました。出発直後から雪が深く、踏み跡もトレースも一切ない完全な新雪の斜面を進んでいく形になりました。

積雪量は想像をはるかに超えており、腰くらいまで埋まりながら泳ぐようにラッセルして進む場面が続きました。ラッセルとは、積雪の中を体ごと突っ込んで雪をかき分けながら前進する作業のことです。これが体力を猛烈に消耗させます。先輩と交互にラッセルを担当しながら、少しずつ高度を上げていきました。

1日目は白沢天狗山付近で行動を終了し、テントを張って翌日の山頂アタックに備えました。整地して設営したテントの中で、先輩と2人で食事をとりながら翌日のルートを確認しました。この日のラッセルで体はかなり消耗していましたが、充実感もひとしおでした。

2日目:爺ヶ岳中峰山頂へ

翌朝、早めに出発して爺ヶ岳中峰を目指しました。

樹林帯を抜けると風も出てきて、雪面がさらに手強くなりました。それでも晴天に恵まれており、白銀の斜面に青空が映えて非常に美しい景観でした。苦しいながらも、この景色を見られるだけで来た甲斐があると感じました。

前日のラッセルで疲労は残っていましたが、天候は引き続き良好で、山頂アタックには絶好のコンディションでした。 急斜面をワカン(アイゼンも使ったかな?)を効かせながら慎重に登り、ついに爺ヶ岳中峰(標高2,669m)の山頂に到着しました。

テント泊の様子と山頂からの絶景

山頂からの眺めは素晴らしく、目の前には鹿島槍ヶ岳の双耳峰がくっきりと姿を現し、その左右に北アルプスの名峰が連なる雪の大パノラマが広がっていました。夏山とはまったく違う、冬の北アルプスならではの白銀の世界です。苦労してラッセルしながら登ってきた甲斐を心から感じた瞬間でした。

景色を十分に堪能した後、往路を慎重に下山しました。登りとは打って変わって、下りはあっという間でした。テント場まで戻って撤収を済ませ、無事に登山口まで下山しました。

まとめ:3月の爺ヶ岳バリエーションルートは上級者向けの厳しいルート

白沢天狗山経由の爺ヶ岳バリエーションルートは、腰まで埋まるラッセルが続く非常に体力を要する厳しいルートでした。一人では到底挑めない山行でしたが、山岳会の先輩と2人で力を合わせることで無事に登頂することができました。

苦労した分だけ、山頂から見た鹿島槍ヶ岳をはじめとする北アルプスの雪の絶景は格別で、忘れられない山行の一つになりました。 残雪期のバリエーションルートへの挑戦は、十分な雪山経験と信頼できる仲間が不可欠です。機会があればですが、経験を積んでまた厳しいルートに挑戦したいと思います。