Trip by myself

ツアーを使わず、すべて自分でアレンジ!普通のサラリーマンが行った、"格安旅行"(主にアジア圏)で見た景色や、旅行ノウハウを紹介!最近ハマりだしたキャンプ、久々に再開した登山の情報も紹介!

尾瀬に駐車場無料で入山するための2つの登山ルートを解説、その他4ルートの概要と必要料金も紹介!

尾瀬へ入山するにはお金がかかる

尾瀬は、福島県、新潟県、群馬県の3県にまたがる標高2,000m級の山々と湿原が広がるエリアのことをいいます。至仏山と燧ケ岳の2つの日本百名山を有しており、さらに高山植物が咲き乱れる美しい湿原が見られるのが特徴です。

登山者やハイカーだけでなく、一般観光客も訪れる大人気のスポットのため、尾瀬へ自家用車で入山するにはマイカー規制があって駐車場から乗り継ぎのバス料金が必要で、さらには駐車料金もかかります。

尾瀬へマイカーで行くには、主に6つの入山方法がありますが、特にアクセスが良いほど、お金がかかります。

私はこれまで尾瀬へ何度も訪れ、6つの入山方法のうち4つを利用したことがあります。本記事では、特に尾瀬観光や登山の際に節約したい派の方のために、6つの入山方法概要を説明し、無料で入山できる駐車場とルートについて、特に解説したいと思います。

尾瀬へ入山する6つの方法と必要経費まとめ

尾瀬への入山とは、尾瀬ヶ原や尾瀬沼へ到着することと定義します。

駐車場から到着までの駐車料金、バス料金、1泊2日で行く場合の料金、歩行時間目安を以下に示します。

1. (群馬側)尾瀬第一/第二駐車場からバスで鳩待峠
  • 駐車料金:1日1,000円
  • バス料金:片道1,000円
  • 1泊2日の駐車料金+バス料金:4,000円(=1,000円x2+1,000円x2)
  • 尾瀬ヶ原までの歩行時間目安:1時間

一番人気で一番お金がかかるアクセス方法です。自宅から駐車場へ行くだけで金かかるのに、そこからさらに4,000円(1泊2日の場合)かかるとは、なんとも豪勢です。

ただし登山経験がない観光客でも、安心して行けるのが良いと思います。

鳩待峠から歩いてすぐ、至仏山を眺望できる尾瀬ヶ原のメインスポットへ到着できるのが素晴らしいですね。

15年くらい前登山経験がないときに、会社の同期と鳩待峠から尾瀬を歩いたのを思い出します。

尾瀬第一/第二駐車場は、地図上では以下の場所にあります。

2. (群馬側)大清水駐車場
  • 駐車料金:1日500円 ※2024年から1,000円に値上げされたようです。。
  • バス料金:0円
  • 1泊2日の駐車料金+バス料金:1,000円(=500円x2)
  • 尾瀬沼までの歩行時間目安:2時間40分

大清水駐車場からは、徒歩で尾瀬沼へアクセスできます。歩行時間もそこまで多くないので、おすすめでしょう。

昔私が行った時の大清水駐車場の写真があったので、貼っておきます。しっかり管理されています。

1,000円払って、少し歩くだけで尾瀬沼へ行けるのは良いですね。

大清水駐車場は、地図上では以下の場所にあります。

3. (群馬側)富士見下駐車から尾瀬ヶ原まで徒歩
  • 駐車料金:0円
  • バス料金:0円
  • 1泊2日の駐車料金+バス料金:0円
  • 尾瀬ヶ原までの歩行時間目安:4時間25分

下の写真は、富士見下駐車場です。一般車進入禁止となるところに、広場があり、そこに停めます。

尾瀬ヶ原へ行くまで、味気ない林道歩きに堪え、時間と体力を使えば駐車場から無料でアクセスできます!

富士見下駐車場は、地図上では以下の場所にあります。

4. (福島側)御池駐車場から徒歩で尾瀬ヶ原まで徒歩
  • 駐車料金:1回1,000円
  • バス料金:0円
  • 1泊2日の駐車料金+バス料金:1,000円
  • 尾瀬ヶ原までの歩行時間目安:4時間25分

駐車場から燧ケ岳を回り込むようにして尾瀬ヶ原へアクセスします。途中に名瀑100選の三条の滝もあるし、ルートも勾配が厳しくないので、時間はかかるけど楽しみながら歩けるでしょう。

御池駐車場は、地図上では以下の場所にあります。

5. (福島側)御池駐車場からバスで沼山峠まで行き、尾瀬ヶ原まで徒歩
  • 駐車料金:1回1,000円
  • バス料金:片道600円
  • 1泊2日の駐車料金+バス料金:2,200円(=1,000円+600円x2)
  • 尾瀬ヶ原までの歩行時間目安:45分

駐車場とバス料金両方かかりますが、1泊2日でも鳩待峠の約半分の2,200円で尾瀬ヶ原へアクセスできます。コストパフォーマンスが良くおすすめですが、福島側なので、都心方面からだと御池駐車場まで行くの大変ですね。。

下の写真は沼山峠で、ここから木道を45分歩くだけで尾瀬ヶ原の絶景を拝むことができます。

6. (福島側)七入駐車場から尾瀬沼まで徒歩
  • 駐車料金:0円
  • バス料金:0円
  • 1泊2日の駐車料金+バス料金:0円
  • 尾瀬沼までの歩行時間目安:4時間

群馬県側だと富士見下駐車場から、福島県側だと七入駐車場から無料でアクセスできます。

七入駐車場の写真撮り忘れていましたが、880台も停められる巨大な駐車場です。私が行ったときは10台くらいしか停まっておらず、基本的にめったに満車となることはないでしょう・・。

向かいに下の写真のような七入オートキャンプ場があり、ここで1泊した翌朝、七入駐車場に車を置いて出発しました。

後で登山ルートの様子を紹介しますが、昔からあるクラシックルートで、雰囲気があっておすすめです。

七入駐車場は、地図上では以下の場所にあります。

上記のように6つの入山方法を比較してみると、以下のようなことが言えます。

  • 鳩待峠へのアクセスはお金がかかる
  • お金を払えば短い歩行距離でアクセス可能
  • 無料の駐車場(富士見下駐車場、七入駐車場)からだと時間と体力必要
  • 群馬側は都心に近い側なので、割高な印象

無料で尾瀬へ入山する2ルートを解説

上で説明したように、尾瀬へマイカーで行って入山するためには、駐車場によってかかる料金と歩行距離/時間が変わってきます。

七入駐車場か富士見下駐車場を利用すればよい

本記事でおすすめしたいのは、駐車場から尾瀬ヶ原/尾瀬沼まで完全無料で行ける、七入駐車場と富士見下駐車場からのルートです。歩行距離と時間が長くて大変ですが、特に体力と時間に余裕のある方におすすめしたいです。

尾瀬は時期によって景色が変わるし、エリアも広大で、何度も訪れるべきスポットですが、毎回鳩待峠から入山していたはお金がかかって仕方ありません。

そんな節約志向の方におすすめしたいルートです。

1. 七入駐車場から尾瀬への入山ルートを解説

七入駐車場は福島県檜枝岐村にある広大な駐車場で、向かいに七入オートキャンプ場があります。

七入オートキャンプ場は、オートキャンプ場にしては超格安の1泊1,200円で泊まれるので、ここで1泊して翌日出発するとよいでしょう。

私は2021年9月19日、会津駒ケ岳を登山したあとこのキャンプ場に泊まり、翌日七入駐車場に車を置いて、尾瀬へ向かいました。

七入駐車場から尾瀬へ行くには、沼田街道という昔交易路だったクラシックルートを歩き、沼入峠を越えてから尾瀬沼へ到着します。

入り口に下の写真のような看板がありますが、沼田街道の方を歩きます。御池古道の方は、御池駐車場へ向かう道となります。

ここから沼山峠休憩所まで約3時間、そこから尾瀬沼まで約1時間の標準コースタイムとなります。

沼田街道は、基本的に沢沿いを歩き、いくつもの橋を渡っていきます。

樹木や苔の風景が、なんとも昔ながらの道という雰囲気を醸し出しています。

この日は祝日であるにも関わらず、登山者は全くいません。この先の沼山峠休憩所に出てしまえば大勢いましたが、このルートでは、1人しか会いませんでした。

途中、抱返の滝に立ち寄りました。あまり近くまで行けませんでしたが、美しい水の流れに癒されました。

最後のきつい上りを乗り切ると、突然沼山峠休憩所に出ます。ここは御池駐車場からのバス発着所となっているため、大勢の登山客がいました。これまで静かな登山道を歩いていたのに、いきなり賑やかなになったのでギャップありました。。

沼山峠休憩所からは、大勢の登山客の行列に交じって木道を歩き、綺麗な湿原の尾瀬ヶ原に出ます。そこから少し歩き、尾瀬沼に到着です。

この日私は尾瀬沼キャンプ場にテント泊で1泊しました。

七入駐車場から尾瀬沼へ至るルート(沼田街道)は、静かで雰囲気の良い道でした。わざわざ御池駐車場から沼山峠休憩所までバスを使わずとも、沼田街道の歩きを楽しめばよいのではないかと思います。

福島側から尾瀬沼へ入山する方は、是非とも沼田街道経由がおすすめです。

2. 富士見下駐車場から尾瀬への入山ルートを解説

群馬側から無料駐車場に車を停め、徒歩で尾瀬ヶ原へアクセスするには、富士見下駐車場を利用します。

私がここへ行ったのは、2022年10月1日~10月2日です。見晴キャンプ場に1泊で、三条の滝を見て、燧ケ岳にも登りました。

下の写真が富士見下駐車場ですが、駐車場というより、広い路肩ですね。詰めれば20~30台くらい停められそうですが、10台くらいしか停まっていませんでした。

なお、ここより100mくらい沼田市側へ戻ったところにも、広場の駐車場があり、トイレもあります。

尾瀬側は富士見峠(富士見小屋)への林道が続いていますが、一般車進入禁止になっています。ただこの日林道歩いていると、車が通過して行ったので、何かなあと思って富士見峠に到着したら、富士見小屋の建て替え作業をする業者さんでした。

駐車場から富士見峠まで2時間45分、そこから尾瀬ヶ原まで1時間40分の標準コースタイムとなります。

下の写真は富士見峠へ向かう林道です。同じ林道の景色が延々続くので、正直飽きます・・。しかも地味に登り坂なので、何気に疲れます。。

上に紹介した沼田街道は良い雰囲気だったのですが、こっちのルートは苦行です。帰りもここを歩くことを考えると、萎えます。

下の写真のような、山々の景色も見えましたが、道中でこれ1回だけだったかも・・。

林道の脇にところどころ沢があり、1か所水が汲めるところがあったので、給水するとよいでしょう。

だらだら2時間くらい歩いてようやく富士見峠やアヤメ平方面が見えてきました。

富士見峠に到着しました。

トイレとベンチがあり、多くの登山客が休んでいました。ここから少し歩くと絶景のアヤメ平があり、さらに鳩待峠にも1本道で続いているので、鳩待峠から来た人たちでしょう。

富士見小屋は業者によって修復作業中でした。現在営業休止中ですが、多くの人が訪れるスポットなので、いずれは再開するのでしょう。

ここから尾瀬ヶ原へ行くには下りとなるのですが、その前にアヤメ平へ立ち寄りました。素晴らしい湿原風景で感動です。ここは以前人に踏まれて枯れてしまったようですが、長い年月かけて、湿原の復元中だそうです。

それからいったん富士見峠の方へ戻り、長沢新道を下っていきました。

そして、尾瀬ヶ原に到着です。素晴らしい絶景で、疲れが吹き飛びます!燧ケ岳と少し紅葉した湿原の景観がなんとも言えない美しさです。

尾瀬は何度も行っても素晴らしいですね。

この後見晴キャンプ場へ行き、テント泊、三条の滝、燧ケ岳登山を楽しみました。

下の写真は、日本の滝100選のうちの1つでもある三条の滝です。

下の写真は燧ケ岳山頂からの、尾瀬ヶ原方面の景色です。

富士見下駐車場から尾瀬ヶ原のルートですが、富士見峠までの長時間の登り、そして尾瀬ヶ原への下りで、結構コースタイム長いし、疲れてしまいました。帰りも同じように登って下りたので、大変でした・・。林道がずっと同じ景色なのもつまらないです。。

駐車場無料なのはいいですが、体力、気力、時間のある方にしかおすすめできないルートだと思います。

同じ無料なら、七入駐車から尾瀬沼のルートの方がおすすめできる、という結論です!

尾瀬の登山地図

上記の登山ルート詳細は、山と高原地図"尾瀬"を参照するとよいでしょう。

これ1つあれば、尾瀬周辺の登山ルート含め、コースタイムとルートを把握できます。

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まとめ

尾瀬に入山するための駐車場と、そこから尾瀬ヶ原や尾瀬沼へ行くための必要料金と歩行時間をまとめました。

尾瀬へ何度も行くには、できるだけコスト抑えたいところです。そこで、アクセス料金が無料の2ルートについて、私が行った時の写真でルートの様子を詳細に解説しました。

結論として、福島側からのアクセスになりますが、七入駐車から尾瀬沼へのルートがおすすめだと言えます。

無料だし、ルート自体も雰囲気が良くて楽しめるし、高低差もほどほどで、コースタイムも富士見下駐車場のルートより短いです。

尾瀬へ行く際は、七入駐車からのアクセスをおすすめします。あわせて格安の七入オートキャンプ場もおすすめです!