尾瀬にある見晴キャンプ場
群馬県と福島県にまたがる尾瀬は、美しい湿原、植物、川、沼、高い山々、迫力のある滝など、多くの見どころある景勝地です。尾瀬をめぐるには、登山口から徒歩で行くしかなく、時間もかかるので、ところどころに宿泊施設となる山小屋やキャンプ場が点在しています。
キャンプ場については、尾瀬には山の鼻キャンプ場、見晴キャンプ場、尾瀬沼キャンプ場の3つがあります。3つのキャンプ場は、それぞれ以下の見どころに近い場所へ位置しており、もし利用するなら、目的に応じて宿泊地を決めるとよいでしょう。
- 山の鼻キャンプ場:尾瀬ヶ原、至仏山
- 見晴キャンプ場:尾瀬ヶ原、燧ケ岳、三条の滝
- 尾瀬沼キャンプ場:尾瀬沼、燧ケ岳
この記事で紹介するのは、見晴キャンプ場です。見晴キャンプ場は、尾瀬ヶ原の大草原風景、日本百名山の燧ケ岳、日本の滝百選の三条の滝の3つのスポットが楽しめる、尾瀬散策には絶好のロケーションにあるといえるでしょう。
キャンプ場のそばには山小屋が6件も点在しており、小さな村ですか、というくらい賑やかな場所です。尾瀬の中でも最も人が集まる場所ではないでしょうか。
見晴キャンプ場はどこにある?
見晴キャンプ場は、乗合バス発着所の鳩待峠から山の鼻小屋や尾瀬ヶ原を経由して、標準コースタイム約2時間45分で行くことができます。
鳩待峠から山の鼻小屋まで少し下りますが、その後ずっと平坦な木道なので、テント泊初心者にもアクセスしやすいと思います。尾瀬ヶ原の素晴らしい景色を見ながら歩き、時が経つのも忘れ、気づいたらキャンプ場に到着しているでしょう。
私は下の地図で示す富士見下コースから見晴キャンプへ行きましたが、こちらのルートはあまり展望が効かないし、アップダウンのある約5時間の標準コースタイムなので、あまりおすすめできません。。
その他、大清水駐車場(群馬県)から行く場合は約5時間30分、御池駐車場(福島県)から行く場合は約3時間30分で行くことができます。
見晴キャンプ場のテント場の様子
見晴キャンプ場のテント場は、林間の広場のサイトです。好きな場所に張れるのですが、混雑するので、早い時間に到着したいです。うまく場所取りできれば、直射日光を避け、木陰に張ることもできます。
見晴キャンプ場の詳細は以下です。料金はじわじわと値上がりしており、私が行った2022年10月は800円でしたが、今は1,000円のようです。
- 料金:1,000円
- 開設期間:4月下旬〜10月下旬
- サイト数:約100張り
- 受付:燧小屋
人気のテント場なので、早い時間に行かないと張る場所がなくなり、狭い思いをしてしまうでしょう。
私が行ったのは2022年10月で、普通の土曜日だったのですが、15時くらいで下の写真のように満員でした。なんとか隙間をみつけて張ることもできるでしょうけど、なかなか大変です。。
私がテントを張った様子
私はこの日11時半頃テント場に到着し、場所を探したところ、少し高台になったいいスペースをみつけました。
単独で、プライベート感がほしい私にとっては最適でした。その後、大勢の登山者がテントを張り、あっという間にスペースはなくなっていきました。。
見晴キャンプ場の設備
見晴キャンプ場の設備としては、トイレと炊事場です。
トイレ
トイレはチップ制の公衆トイレですが、テント料金に含まれていると燧小屋で受付の際に説明うけ、宿泊者はチップ不要でした。
水場
下の写真は水場です。ちゃんとシンクと蛇口が設けられています。
コロナ禍だったので、アルコール消毒液も置いてくれていました。
風呂は尾瀬小屋で入れる
山の中のキャンプ場なので当然シャワー設備はないのですが、この見晴地区にある尾瀬小屋にて、なんと日帰り入浴ができるのです。山の中で入浴できるなんて、なんとも贅沢ですね。
料金は私が行ったときは800円でしたが、現在1,000円/人のようです。利用時間は15:00~18:00とのことです。
見晴キャンプ場周囲は素晴らしい景観の尾瀬ヶ原、足を延ばして三条の滝と燧ケ岳へ
見晴キャンプ場の周辺は、見どころがたくさんあります。
周囲は広大な尾瀬ヶ原が広がっており、いつでも見事な景観にうっとりできます(テントを張った場所から直接見えることはできないので、1分くらい歩く必要ありますが・・)。
遠くに続く木道と広大な湿原、そして日本百名山の至仏山と燧ケ岳を眺望できます。
見晴キャンプ場から少し足を延ばすと、日本の滝100選の一つである、三条の滝へ行くこともできます。キャンプ場から往復で標準コースタイム3時間10分です。
道中は、木道以外にも少しアップダウンのある登山道もあるので、できれば登山靴で歩くとよいでしょう。
下の写真が三条の滝で、落差100mは圧巻です。展望台は滝から少し離れていますが、迫力を感じることができます。
それから、見晴キャンプ場に泊まるなら、翌日朝から燧ケ岳へ登山するとよいでしょう。キャンプ場のすぐそばから登山道(見晴新道)が続いており、約6時間40分の行程で山頂まで往復できます。
途中ぬかるみもあるし、なかなかの急坂できついですが、山頂から見下ろす尾瀬ヶ原の絶景は是非とも一目見ておきたいものです。
山頂からは下の写真のように360度の絶景で、尾瀬沼、尾瀬ヶ原、至仏山、越後の山々を眺望することができます。
きつい登山を終えて下山したらすぐ見晴キャンプ場があるので、下山後に自分のテントで疲れた体を休ませることができるのもメリットです。
まとめ
尾瀬の見晴キャンプ場の行き方やテント場の様子、周辺の見どころを紹介しました。
見晴キャンプ場は、尾瀬にある3つのキャンプ場の中で最も大きく、収容人数が多く、周辺スポットの魅力の高さから、一番人気のあるキャンプ場だと思います。
奥まった場所にあって多少アクセスが大変かもしれませんが、尾瀬を満喫するには是非とも訪れて、大自然の中でのテント泊を楽しむことをおすすめします。