Trip by myself

ツアーを使わず、すべて自分でアレンジ!普通のサラリーマンが行った、"格安旅行"(主にアジア圏)で見た景色や、旅行ノウハウを紹介!最近ハマりだしたキャンプ、久々に再開した登山の情報も紹介!

【関東周辺】子連れのテント泊登山におすすめの登山コース6選を紹介

子連れのテント泊登山はハードル高い

私はテント泊登山が好きで、テント場がある山を探しては、一人でテントを担いで登山をしています。

テント場(山中にあるキャンプ場)は、たいてい、広域な山岳地帯で、日帰りだと難しいコース上の山小屋に併設されています。特に、八ヶ岳、北アルプスや南アルプスなど、大勢の人が訪れる人気のある山岳地帯にテント場は多い傾向にあります。

そのような特徴から、もし子供(小学生以下)を連れてテント泊登山をするとしたら、大荷物を背負って長い距離を歩く必要あるし、子供にも頑張ってもらう必要があります。子連れのテント泊登山はなかなかハードルが高いです。。

子連れテント泊登山のコースに必要な3つの条件

ただ、私もいつも一人でテント泊登山をすると寂しいし、家族サービスも必要なので、ある時子連れのテント泊登山をしてみようと考えてみました。

そこで、なかなかハードな子連れテント泊登山を容易に実行するには、以下の3つの条件が必要だと思いました。

  1. 登山口からテント場までの距離が近い
  2. テント場から少し歩くだけで眺望の良いスポットがある
  3. 割と華やかで人気のあるテント場であること(主観)

上記1の条件は、小学生の娘が歩ける距離を考慮し、標準コースタイム3時間程度であることが条件です。

2の条件は、テント場からやはりコースタイム往復3時間程度で、日本百名山などのピークがあったり、綺麗なスポットがあることが条件です。

3の条件は、主観ですが、近くに有名スポットがあることで、人気がある山小屋に併設されたテント場です。

関東周辺で子連れテント泊登山のおすすめコース6選を紹介

私がこれまで数々の登山をする際、関東周辺の山々の登山地図を何度も眺めるなかで、子連れテント泊登山におすすめなコースを6選にして紹介したいと思います。

①~⑥までは、コースタイムの長い順に並べています。

なお、①と⑥のコースは、実際に娘が6歳と7歳のときに家族でテント泊登山をしており、②、④、⑤は、私1人でテント泊登山をしたコースです。③は次回家族で行きたいテント場です。

①麦草峠~青苔荘テント場(北八ヶ岳)

1つ目に紹介するのは北八ヶ岳にある青苔荘テント場です。

ここの特徴は何といっても、駐車場からのテント場まで非常に近いことです。たった15分歩くだけでテント場に着きます。多少の重い荷物でも我慢して持って行けます。しかも、15分間歩くところはすべて木道なので歩きやすいです。

下の写真のように、ルートは全て木道となっています。

テント場の様子です。林間なので夏でも涼しいです。

すぐそばに、白駒池があるのもポイント高いです(テント場から白駒池は、木々の間からしか見えませんが・・)。

我が家は小1の娘、妻とともに青苔荘テント場へ1泊し、翌日、近くにあるニュウを往復し、テントを撤収して下山しました。ニュウは、特に百名山とかではなくただのピークですが、展望が良いピークとして有名です。往復2時間30分のコースですが、小1の娘でも歩くことができました。

下の写真はニュウからの展望ですが、この日の天気は微妙でした。。ただニュウは、晴れた日は絶景が見られ、子供も達成感を味わえると思います。

駐車場からテント場までのルートとテント場の基本情報は以下です。

  • 歩行距離:0.6km
  • 標準コースタイム:15分
  • 周辺の見どころ:ニュウ(テント場からの往復コースタイムは、2時間30分)
  • テント泊料金:大人1,000円+トイレ使用料200円、子供850円+トイレ使用料200円
  • 張数:60張
  • 予約:必要

なお、私が行ったとき、テント泊は予約なしで問題なかったですが、現在(2024年5月)は完全予約制となっているようです。

②上日川峠~福ちゃん荘キャンプ場(大菩薩嶺)

次に紹介するのは、日本百名山の大菩薩嶺エリアにある福ちゃん荘のテント場です。

ここはバス停や駐車場がある上日川峠からテント場まで、わずか25分の歩きで到着でき、抜群のアクセスの良さです。しかもテント料金が安く、今時1人500円で宿泊できます。コロナ禍以降どこのテント場も料金が大きく値上げされており、500円は珍しいです。まあいずれ1,000円とかへ値上げされるのでしょうけど。。

こちらのテント場は家族で行ったことがなく、私が一人で冬に行った時の写真を載せておきます。

登山はロッヂ長兵衛がある上日川峠からスタートします(冬はもって手前のゲートから)。福ちゃん荘までは車も通れる細い林道を歩きます。

下の写真が福ちゃん荘です。冬はやっていませんでした。

下の写真は福ちゃん荘のキャンプ場がある場所ですが、雪が積もっていてよくわかりませんね。。ここら辺に40張のテントが張れるそうです。

大菩薩嶺の見どころは何とも言っても、富士山の眺望です。ここからの富士山は本当絵になりますね。

ただ、富士山を眺望するなら他の山でも良そうで、私には正直なぜこの山が百名山かつ人気なのか分かりません・・。やはり都心からのアクセスの良さ、コースタイムが短い手軽さが魅力なのだと思います。山小屋もたくさん点在しており、登山するにあたって安心感があります。子連れのテント泊も安心してできると思います。

駐車場からテント場までのルートとテント場の基本情報は以下です。

  • 歩行距離:1km
  • 標準コースタイム:25分
  • 周辺の見どころ:大菩薩嶺(テント場からの往復コースタイムは、2時間半)
  • テント泊料金:1人 500円
  • 張数:40張
  • 予約:不要(電話予約可能)

③大河原峠~双子池キャンプ場(北八ヶ岳)

3つ目に紹介するのは、北八ヶ岳にある双子池キャンプ場です。

私はここのキャンプ場に行ったことないのですが、次に家族で行きたいと考えているテント泊登山コースです。双子池は神秘的なイメージで、池のそばにテントを張ってのんびりできるのが良さそうな気がしています。

ただ口コミを見ると、テント場とヒュッテが離れており、トイレまで5分くらいかかるのが難点とのことです・・。

あと、ここへ行くには、キャンプ場から一番近い駐車場である大河原峠を使うのですが、大河原峠へアクセスするには、通行期間が6月上旬~11月上旬までと限定されている蓼科スカイラインを通る必要があるので注意が必要です。

駐車場からテント場までのルートとテント場の基本情報は以下です。

  • 歩行距離:1.9km
  • 標準コースタイム:50分
  • 周辺の見どころ:北横岳(テント場からの往復コースタイムは、3時間40分)
  • テント泊料金:1人 1,000円 + テント 1張 500円
  • 張数:35張
  • 予約:必要

④鳩待峠~見晴キャンプ場(尾瀬)

4つ目に紹介するのは、尾瀬にある見晴キャンプ場です。

鳩待峠にバスで到着したら、ほぼ下の写真のような平らな木道をずっと歩いていると到着します。距離は長いですが、景色が良いので疲れを感じさせないでしょう。

見晴キャンプ場は尾瀬ヶ原の中心部に位置しており、日本百名山の至仏山と燧ケ岳の両方を望むことができ、周囲は素晴らしい景観であるのが特徴です(ただし、テント場から尾瀬ヶ原は見えず、2~3分くらい歩く必要あります。。)。

キャンプ場のある見晴エリアは、テント場以外にも宿泊施設が5軒くらい並び、ちょっとした村のような賑わったエリアとなっています。

見晴キャンプ場はシーズン中非常に人気で、天気の良い日は以下のように多くのテント泊登山者で賑わっています。私が行ったとき12時くらいに到着して7割くらい埋まっており、15時くらいには張る場所がほぼなくなっていました。。

下の写真が見晴エリアから見た至仏山です。

こちらは燧ケ岳です。

見晴エリア周辺の尾瀬ヶ原を散策するだけで十分満足できるのですが、少し足を延ばすと、日本の滝百選の三条の滝や、日本百名山の燧ケ岳の登山も楽しむことができます。ただ、子連れでこれらを訪れるには、それなりに準備と気合が必要です。。三条の滝ならキャンプ場から往復3時間半程度なので、なんと行けるかもしれません。燧ケ岳を登山するなら、急坂を往復5時間半歩く体力が必要となります。

駐車場からテント場までのルートとテント場の基本情報は以下です。

  • 歩行距離:8.7km
  • 標準コースタイム:2時間45分
  • 周辺の見どころ:尾瀬ヶ原(テント場すぐそば)
  • テント泊料金:1人 1,000円
  • 張数:100張
  • 予約:不要

⑤沼原池駐車場~三斗小屋温泉テント場(那須岳)

5つ目に紹介するのは那須岳エリアにある三斗小屋温泉のテント場です。

三斗小屋温泉には煙草屋旅館と大黒屋の2件の旅館があり、徒歩でしか行くことができない山中にあります。それだけでも泊まりたくなりますが、なんとこの2件の旅館には、いずれもテント場が併設されているのはあまり知られていないと思います。しかもテント泊料金には、温泉の入浴料が含まれているのです。

那須岳を登山しながら、テント泊と温泉を楽しめるという、非常に贅沢な体験ができるのです。登山口からアクセスも3時間以内と良好なので、是非とも家族で訪れて良い思い出を残したいですね。

沼原池駐車場からの登山道は、鬱蒼とした森の小道や廃村した三斗小屋宿跡、橋を渡ったりと、変化に富んでいますが、割と地味な印象でした。私が行ったときは三斗小屋温泉から沼原池駐車場へ歩いたのですが、平日だったせいか、他の登山客と2~3人しか会いませんでした。

下の写真は煙草屋旅館で、その下にテント場の写真を載せます。テント場の広さは8張分で、あまり広くないです。平日でも満員で人気があるようです。

私が泊まったのは大黒屋のテント場です。私が行った2021年の時点ではまだできたばかりのようで、この日は一人で貸切状態でした。こちらの方は、煙草屋旅館のテント場に対してあまり知られていないようで、もしかしたら、ねらい目かもしれません。

テント場も、煙草屋旅館より広々としており、遠くに山々を眺望することもできました。

大黒屋の温泉は内風呂ですが、大きな窓があって外の景色を見ながら浸かれます。昔ながらの温泉の雰囲気が非常に良かったです。登山で汗を流した後の温泉は格別でした。

駐車場からテント場までのルートとテント場の基本情報は以下です。

  • 歩行距離:6.9km
  • 標準コースタイム:2時間50分
  • 周辺の見どころ:朝日岳(テント場からの往復コースタイムは、3時間25分)
  • テント泊料金:1人 2,000円(温泉付き)
  • 張数:8張(煙草屋旅館、大黒屋それぞれ)
  • 予約:必要

⑥笹ヶ峰登山口~高谷池ヒュッテテント場(火打山)

最後に紹介するのは、我が家も訪れた、日本百名山の火打山にある高谷池ヒュッテのテント場です。

駐車場からテント場までよく整備された登山道のため、コースタイム約3時間半ですが、小学2年生の娘も問題なく歩けました。普段登山しているわけではなく、小学校で普通に遊んでいるだけの体力で対応できていました。

とはいえ、娘の荷物は私と妻が持っているので、その負担は当然ありましたが・・。

下の写真は高谷池ヒュッテとテント場です。テント場はこぢんまりとしていますが、あらかじめ予約しておいたので、隣との間隔は狭いながら、張ることができました。

泊まった翌日は火打山へ登山しました。天気も良く絶景の登山を楽しむことができました。素晴らしい景観の中、気持ちよく歩くことができました。

さすが百名山だけあって、登山道がしっかり整備されており、娘は少し弱音を吐く場面もありましたが、しっかり歩いていました。

テント場へ戻ってきてテントを回収して下山したので、この日は約5時間のコースタイムを歩いたことになります。行く前は少し心配でしたが、なんとかなって良かったです。

駐車場からテント場までのルートとテント場の基本情報は以下です。

  • 歩行距離:5.5km
  • 標準コースタイム:3時間35分
  • 周辺の見どころ:火打山(テント場からの往復コースタイムは、2時間35分)
  • テント泊料金:1人 1,000円
  • 張数:25張
  • 予約:必要

我が家のテント泊登山用のテント

ここで我が家がテント泊登山で使っているテントを紹介しておきます。

使用頻度が少ないので、できるだけ安く購入したいと思い、メルカリで中古品のモンベル ステラリッジ 4型を28,000円で購入しました。2012年のだいぶ古いモデルですが、特に支障なく使えています。

私が一人で登山へ行くときに使っているのはエアライズ2(アライテント製)なので、このテントは年1~2回しか出番がない状況です。

テントは結構高額なので、使用頻度が少ない子連れテント泊には、このように安い中古品を買うという選択肢もありだと思います。

まとめ

関東周辺で、子連れのテント泊登山におすすめしたい登山コースを6選にして紹介しました。

小学生以下の子供を連れてテント泊登山するのはなかなか敷居が高いですが、登山コースをうまく選べば、思い出に残る良い登山ができると思います。その後ステップアップして、北アルプスや南アルプスの子連れテント泊登山にもつなげられるのではないかと思います。

我が家も、上に紹介した6つのコースのうち、4つはまだ行っていないので、まずはこれらを攻略していこうと思います。