知床半島には3つの有名な滝がある
世界遺産にも認定されている、北海道の知床半島は、綺麗な景色を見られる景勝地がたくさんあります。
中でも、見ておくべきとされる厳選された8つの景勝地を、知床八景といいます。
知床八景には3つの滝が含まれており、それぞれ、オシンコシンの滝、フレぺの滝、カムイワッカの滝です。いずれも観光しやすいよう整備されおり、互いに距離的にもそんなに離れておらず、1日で全て見て回れます。
私が2014年6月にレンタカーで北海道旅行した際、これらの滝に加え、知床五湖も含め、1日で観光しました。
その経験をもとに、知床半島の3つの滝へのアクセス方法、また、どんな景色が見えてどう感じたか、記事にまとめたいと思います。
滝へのアクセス
知床半島の3つの滝を効率的に回るには、車やレンタカーを使った方がいいでしょう。公共バスも走っていますが、本数が少なく効率悪いと思います。
いずれの滝においても、ちゃんと駐車場(無料)が整備されています。それぞれの滝へアクセスするための駐車場を以下の地図に示します。
Aがオシンコシンの滝、Bがフレぺの滝、Cがカムイワッカ湯の滝の駐車場です。
A~Bは約12km、B~Cは約18kmの距離あります。北海道の道路は、スムーズに走行できるので、3つの滝を1日で容易にアクセスできると思います。
ただし、B~Cは道があまりよくないので、少し余計に時間かかるかもしれません。
Cのカムイワッカ湯の滝へ向かう道中、下の写真のように、きつねもいました!
駐車場から滝までの所要時間
駐車場からそれぞれの滝への所要時間を以下に示します。
- オシンコシンの滝:駐車場から徒歩約3分
- フレぺの滝:知床自然センター駐車場から徒歩約20分
- カムイワッカ湯の滝:駐車場から徒歩約10分
フレぺの滝は駐車場から少し距離ありますが、途中の景色も楽しめるので問題ありません。カムイワッカ湯の滝は、温かい湯の中を歩くので、気持ちいいです。
知床五湖とともに3つの滝を巡った
私が知床五湖の3つの滝を巡ったときの様子を紹介します。
滝巡りをしたのは、2014年6月26日のことで、この日は屈斜路湖のキャンプ場を出発して、知床半島の方へ向かいました。
1.オシンコシンの滝
最初に行った滝は、オシンコシンの滝です。オシンコシンの滝は、落差50mの滝で、日本の滝100選にも選ばれている、見ごたえのある滝です。
この滝は、売店やトイレがある駐車場から歩いてすぐのところにあり、駐車場からのアクセスが容易です。駐車場の前には下の写真のようにバス停もあり、"斜里バス"を使って訪れることもできるようです。
駐車場から少し歩くと、目の前に巨大なオシンコシンの滝が目に入ります。水量が豊富で、迫力ある滝です!
3つの滝が合わさっているようにも見えます。水流が綺麗です。
この滝は、アクセスが容易なためか、大勢の観光客がひっきりなしに訪れていました。観光バスもたくさん停まっていました。
オシンコシンの滝は、さすが日本の滝100選だけあって、迫力ある見事な滝でした。
ただ個人的には、アクセスが容易過ぎて、少し物足りない感じがしました。他の景色も楽しめる遊歩道もあればなあと感じました。また、観光客もかなりいたので、静かに楽しむような感じでありませんでした。
2.フレぺの滝
オシンコシンの滝で感じた物足りなさを解消してくれたのが、次に紹介するフレぺの滝です。
フレぺの滝は、上の地図にも示したように、知床自然センターから約20分歩いて、ようやく拝むことができる滝です。
下の写真のように、遠くに羅臼岳などの知床連山を見ながら、緑あふれる笹っぱらの中にある遊歩道を歩きます。
目の前に見える高い山は知床連山最高峰の羅臼岳でしょうか。素晴らしい絶景です!この景色を見れただけでも大満足でした。
6月の北海道は新緑の季節で、木々が綺麗な緑色で、空も真っ青で、歩いて本当に気持ちよかったです。
しばらく歩くと、フレぺの滝が見えてきました。滝を見るための展望台もあります。駐車場から少し離れているためか、他の観光客はまばらでした。
この滝は真正面から見えるわけではなく、横から覗き込む感じで見ます。そのため、展望台から滝を見ても、一部しか見えません。
下の写真のように、滝の全容は見えません。なんともじれったいです。。
フレぺの滝の全容を見るには、下の写真のように、遊覧船に乗ると見えるようです。ただし、遊覧船はかなりお金かかるので、私は乗りませんでした・・。
この滝は落差100mもあるとのことで、正面から見ると大迫力でしょう。
拡大して撮った、フレぺの滝です。水の流れがとて美しいです。
滝の全容が見えないじれったさを感じながらも、フレぺの滝の美しさと遊歩道から見える雄大な景色を楽しむことができました。
個人的には、フレぺの滝はオシンコシンの滝、カムイワッカ湯の滝も含めた3つの滝の中でイチオシです!
3.カムイワッカ湯の滝
そして、カムイワッカ湯の滝へ行きました。この滝の駐車場は、車で行ける、知床半島の最奥地となっています。8/1~8/25マイカー規制があり、ウトロ温泉バスターミナル、または知床自然センターから、シャトルバスに乗っていく必要があるようです。
下の写真は、滝へ向かうための駐車場です。ここから川の中を歩き、10分くらいで一の滝に到着します。
下の写真のように、最初は川岸を歩き、少しして川の中を歩きます。
私はクロックスを履いて歩いたのですが、妻は下の写真のようなサンダルを履いていました。川の中で足が滑るのを心配していたのですが、それほど滑らず、歩きやすかったです。
しかも、この川は温泉が流れているらしく、ほんのり温かく、気持ちよかったです。川に温泉が流れているとは、贅沢です。
下の写真が、10分ほど歩いて到着した一の滝です。綺麗ですが、落差はたいしたことありません。
一の滝より先は、滑ったら危ないとのことで、一般観光客は通行禁止になっていました。下の写真に写っているのは、環境保護の職員だと思います。
カムイワッカ湯の滝は、温かい湯の中を歩いて滝を見に行くという行為を楽しめるスポットでした。
個人的には、滝自体はそんなに迫力がなく、他のオシンコシンの滝やフレぺの滝よりも見劣りする感じでした。また、観光客も多く混雑している感じだったのが、難点でした。ここは、車でのアクセスが悪く時間かかるし、ただ川歩きを楽しむだけなので、あえて行かなくても良かったかなと思います・・。
まとめ
北海道の知床半島にある、3つの有名な滝巡りをするためのアクセス方法や、私が行ったときの様子や感想を紹介しました。
3つの滝の中で、私はフレぺの滝が一番良かったです。人も少なく静かで、迫力ある滝と知床連山の綺麗な景色を楽しめます。
とはいえ、人それぞれ感じ方の違いがあるかもしれないので、知床半島へ旅行する際は、3つの滝いずれも楽しんでみることをおすすめします。
以下に、私が行った北海道7泊8日キャンプ旅行についてまとめた記事のリンクを貼っておきます。ご参照ください。