Trip by myself

ツアーを使わず、すべて自分でアレンジ!普通のサラリーマンが行った、"格安旅行"(主にアジア圏)で見た景色や、旅行ノウハウを紹介!最近ハマりだしたキャンプ、久々に再開した登山の情報も紹介!

【中国】日本から黄山の登山口まで行く方法を徹底解説!

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中国・黄山は水墨画のような山を見られる観光地

黄山は中国東部の安徽省に位置しており、世界遺産に登録されている景勝地です。

標高は1800m程度とそれほど高くありませんが、山頂付近では松の木が立ち並び、奇岩や雲海と合わさって、水墨画のような風景が見られます。

上海や杭州から比較的アクセスが良好なので、多くの観光客が訪れます。

私は、2019年の年末年始に武漢から杭州までひとり旅をしたのですが、12月28日~1月1日に黄山を訪れ、登山やふもとの屯渓という古鎮(古い街並み)の街歩きを楽しみました。

この記事では、黄山の登山口、拠点となる黄山風景区(湯口鎮)、古鎮の屯渓への行き方をまとめたいと思います。

日本から黄山市へのアクセス方法

日本から黄山市へ行くには、飛行機の直行便はないので、上海や杭州など大きな都市を経由して、アクセスすると思います。

上海や杭州から黄山市へ行くには、高速鉄道、長距離バス、飛行機(国内線)の3つがありますが、おすすめは高速鉄道です。

上海/杭州と黄山市は、飛行機で約1時間程度の距離しか離れていません。そのためだけに高い航空券を払うのは、もったいない気がします。また、便数も少ないです。まあ、楽なのは楽でしょうが。

長距離バスは時間かかるし、高速鉄道と料金がそこまで変わらず、あまりおすすめできません。

高速鉄道によるアクセスがおすすめ

高速鉄道は、上海/杭州とも、1~2時間に1本くらいあり、料金も手ごろで快適に短時間でアクセスできます。サービスの品質も日本の新幹線と大差ないと思います。

上海から黄山市へ高速鉄道で行くには、上海の場合"上海虹橋"駅、杭州の場合"杭州東"駅から発着します。上海虹橋駅からは約2時間半、杭州東駅から約1時間半で黄山市の高速鉄道駅"黄山北"駅に到着します。

日本から黄山北駅への、おすすめアクセス方法をまとめると、以下のようになります。

  • 日本→飛行機→上海浦東国際空港→バスまたは地下鉄→上海虹橋駅→高速鉄道→黄山北駅
  • 日本→飛行機→杭州蕭山国際空港→バス→杭州東駅→高速鉄道→黄山北駅

黄山北駅から黄山風景区(湯口鎮)へ行く方法

次に、高速鉄道の黄山北駅から、登山拠点となる黄山風景区(湯口鎮)へ行く方法を解説したいと思います。

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黄山風景区は湯口鎮という地名で、登山者のためのホテルが立ち並ぶエリアです。残念ながら、湯口鎮に登山口があるわけではなく、そこから登山口へ向かうためのバスに乗って黄山登山口へ向かうことになります。しかしまずは、黄山登山口へ行くために、必ず黄山風景区(湯口鎮)を経由する必要があり、その方法を解説したいと思います。

黄山北駅から湯口鎮までは、直通バスで行く場合と、古鎮が見どころの屯渓を経由して行く場合があり、それぞれについて解説します。

時間があるなら、屯渓を経由をして古い街並みを堪能した後、黄山登山を楽しんでもよいでしょう。

私が行ったときは、一度屯渓へ行って宿泊し、それから湯口鎮へ向かいました。帰りは、湯口鎮から黄山北駅へ行き、高速鉄道に乗りました。

下の地図に、黄山登山口をオレンジ色、黄山風景区(湯口鎮)を水色、黄山北駅を黄色、屯渓を緑色の印で示します。

黄山北駅から直通バスで行く場合

黄山北駅に向かって左の方に、"黄山旅游客运中心"という建物があり、そこから黄山風景区(湯口鎮)への直通バスが頻発しています。

以下は黄山北駅周辺地図で、黄山旅游客运中心の場所は、地図左下の方にあります。

黄山北駅に到着して建物から出たら、右のほうに進むとバス乗り場となる"黄山旅游客运中心"へ行けるでしょう。

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私が行ったときは、黄山風景区から黄山北駅へ行きましたが、黄山旅游客运中心には下の写真のように多くのバスが停車していました。

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ネットで"黄山旅游客运中心"を検索してみると、2020年6月2日時点の黄山北駅-黄山風景区間の時刻表の記載があったので、以下に示しておきます。

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黄山北駅から屯渓経由で行く場合

黄山北駅から屯渓経由で黄山風景区へ行く場合は、まず路線バスを使って屯渓へ行き、屯渓で古い街並みの観光を楽しみ、そこから再び路線バスで黄山風景区へ行きます。

2つに分けて行き方を解説したいと思います。

1.黄山北駅から屯渓の行き方

黄山北駅から屯渓へ行くには、黄山北駅前の広場にある路線バス乗り場にて、21路バスが来るのを待ちます。この路線バスは頻発しているので、そんなに待たずに乗れると思います。料金は、私が行ったときは2元でした。

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バスに乗ったら、百度地図に現在地を確認しながら、"老街一马路"というバス停で降りれば、そこは屯渓老街の中心あたりになります。

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私は事前に宿(老街国際青年旅舎)を予約しておいたので、百度地図を見ながら、宿へ向かいました。

2.屯渓から黄山風景区の行き方

屯渓から黄山風景区へ行くには、中距離バスを使うため、黄山市総合バスターミナルへ行く必要があります。

黄山北駅から屯渓へ行くのに利用したのと同じ21路の路線バスに乗り、"汽车站"というところで降りれば、黄山市総合バスターミナルへ行けます。

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黄山バスターミナルで、"黄山風景区"と紙に書いて窓口で見せれば、バスへ案内してくれます。

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バスは下の写真のように、中型のいかにも中国らしいローカルバスでした。料金はバス車内で払い、"黄山風景区"の紙を見せると、20元とのことで払いました。

バスは観光客はあまり乗っていないようで、地元民の方が多いように感じました。やはり中国人観光客は、タクシーや観光バスを使って移動するのでしょうか?

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このバスですが、私は黄山風景区(湯口鎮)にある、新国線バスターミナルで降りたかったのですが、そこは通過してどんどん奥の方へ向かっていることに途中で気づきました。慌てて降りたいというそぶりを見せると、降ろしてくれました。百度地図で確認すると、予約していたホテルの場所から2kmくらい行き過ぎていたようです。こういう場面でやはり中国語が必要だなと実感しました。。車内で乗務員と乗客がいろいろやり取りしていのですが、その話の中でバスターミナルには止まらないとか話していたのかもしれません。

仕方なく、下の写真のように、とぼとぼ湯口鎮の中心部の方へ歩いて戻りました。

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黄山北駅から屯渓経由で黄山風景区へ公共交通機関で行くのは、路線バスと中距離バスを駆使する必要あり、中国語がわからない旅行者には少し敷居が高いかもしれないというのが結論です・・。

黄山風景区から登山口へ行く方法

黄山風景区から登山口へ行くには、湯口鎮にある新国線バスターミナル(下の写真)からバスに乗る必要があります。このバスターミナルから、"慈光閣"または"雲谷寺"という2つの登山口どちらとも行けます。また、杭州、南京、合肥、宏村など長距離バスも運行してるので、結構便利です。

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下の写真のように、登山口へ向かうバスの料金は、"慈光閣"と"雲谷寺"いずれも私が行ったとき19元でした。

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登山口へ向かうバスは下の写真のように大型の青色バスで、黄山専用に塗装したバスのようです。バスは何十台もあり、観光客の多さがうかがえました。

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私は湯口鎮のホテルを朝6時ごろ出て、バスターミナルへ向かい、雲谷寺登山口へ行きました。朝一で冬のオフシーズンなのに、観光客で満員でした。欧米人や日本人は見当たらず、中国人ばかりです。

下の写真が雲谷寺登山口駐車場の様子です。みんな街へ出かける格好していますが、ここからロープウェイで一気に上まで上がるので、それで構わないのです。私は歩いて山頂の方まで登ったので、運動靴でしたが。

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バスを降りてから約5分くらいで登山口に到着します。ここで入山料150元払って登り始めました。

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下の写真はもうひとつの登山口である慈光閣です。私は雲谷寺から登って慈光閣へ下りたのですが、ちゃんと湯口鎮へ戻るためのバスが停車しており、無事ホテルへ戻ることができました。

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黄山風景区(湯口鎮)の街の様子

最後に、黄山風景区と呼ばれる、湯口鎮の様子を紹介しておこうと思います。

湯口鎮は、観光客向けの店やホテルばかりが密集したエリアとなっています。登山口へ向かう新国線バスターミナルもあります。

たくさんのレストランや商店が並んでいますが、同じ商品ばかりだし、観光地価格なのであまり買う気になりません。。

私は湯口鎮に3泊したのですが(黄山登山は日帰りで行っただけ)、長く滞在しても面白いようなところではありませんでした。湯口鎮に泊まらず、最初から黄山の山中に1泊するように旅程を組んでも良かったかもしれません。。

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夜も派手にライトアップされます。

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中国の普通の町にあるようなローカル食堂はなく、観光地化されたレストランばかりで、下の写真のようなの高菜麺でさえ22元もしました。普通の食堂だと10元くらいでしょう。。

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参考までに、湯口鎮にある別のレストランで撮ったメニュー表を載せておきます。

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まとめ

日本から黄山の登山口までのアクセス方法をできるだけ詳細に解説しました。

日本から上海や杭州まで行くのは容易ですが、そこから高速鉄道に乗ったり、バスに乗ったりで、最終的に登山口に着くまでは結構大変だし時間かかります。

別の記事で紹介していますが、黄山は是非とも行くべき、素晴らしい景色が見られる山です。是非とも行くことをおすすめしますが、その際は、交通手段、滞在先(湯口鎮から山中か)、登山ルートなど、しっかり計画を立てて臨みましょう。