中国世界遺産の宏村とは?
宏村は、中国安徽省黄山市にある明清時代の古民家が密集した美しい村落で、ユネスコの世界文化遺産に登録されています。白い壁の古民家、村内に点在する池と水路、背後の小高い山との組み合わせで、美しい風景が作り出されています。
村内の古民家には未だに住民が生活しており、生活風景を垣間見ることもできます。
ただ、宏村は世界遺産に登録されているだけあって、観光客が村内を見るには高い入場料が必要(2019年12月時点で104元≒1,560円)になります。。
2019年12月31日に宏村を観光した
私は2019年の年末年始に武漢から杭州までを旅行したのですが、その途中に黄山登山をしたついでに宏村へ立ち寄りました。アクセスは結構大変の割に、入場料金高くて、村内も狭いため観光として楽しめる時間も短いですが、景色は抜群に綺麗だったので、時間あれば行くことをおすすめしたいです。
この記事では、宏村のアクセス方法や、村内で撮った写真やまわった感想をまとめたいと思います。
宏村はどこにある?アクセス方法は?
宏村へ日本から行くには、まずは飛行機で上海や杭州へ行き、そこから中国国内線や高速鉄道で黄山市へ行き、そこからバスで宏村へ行くことになります。
日本から黄山市へ行く方法については、以下の記事に書いてあるので参考にしてください。
黄山市から宏村へ行くには以下の3つの方法があります。
- 高速鉄道で黄山市に到着してそのまま行く場合、黄山北駅のバスターミナル(黄山旅游客运中心)から宏村へ向かう
- 飛行機で黄山市へ行く場合や屯渓で観光してから行く場合は、黄山市総合バスターミナルから宏村へ向かう
- 黄山登山をした後に行く場合、黄山風景区の新国線バスターミナルから宏村へ向かう
1の方法で行く場合
高速鉄道で行った場合、到着した黄山北駅からそばにあるバスターミナル(黄山旅游客运中心)からすぐ宏村行きのバスに乗れるので楽でしょう。便数も多く、2020年時点の時刻表を黄山旅游客运中心のHPで調べると、以下のように1時間に1便くらいはあるようです。料金は30元くらいだと思います。
2の方法で行く場合
2の方法で行く場合は、黄山市総合バスターミナルへ行く必要があります。このバスターミナルは、屯渓老街という古い町並みが楽しめるエリアから北西の方にあり、路線バスやタクシーで行く必要があります。
行き方については、上で紹介したリンク先の情報を参考にしてください。
黄山市総合バスターミナルから宏村へのバスは1時間に1便くらいあり、途中、宏村と同じように古い村が楽しめる西逓も経由するようで、合わせて観光すると良いかもしれません。
黄山市総合バスターミナルから宏村へ行く場合、料金は25元くらいだと思います。
3の方法で行く場合
3の方法は、黄山風景区(湯口鎮)にある新国線バスターミナルから宏村へ向かいます。
私は黄山を登山した後に行ったので、黄山風景区のホテルに滞在しており、そこから日帰りで宏村へ行きました。
新国線バスターミナルから宏村へ向かうバスは、下の写真の時刻表のように頻発していました。新国線バスターミナルについても、上で紹介した記事のリンク先に記載しているのでご参照ください。
チケットを買って(25元)、待合室で少し待って出発しました。冬のオフシーズンのためか、バスはがらがらでしたが、ちゃんと運行してくれました。
下の写真のように、宏村に着きました。さすが世界遺産だけあって、広大な駐車場とバスターミナルが整備されていました。小さいですがちゃんとチケットオフィスもありました。
このバスターミナルから宏村観光エリアの入り口まで徒歩10分くらいで行けます。
下の地図で、左下にある宏村客运站から北の方へ歩いて行くと、西門のチケットオフィスがあります。そして緑色の部分が宏村の観光エリアとなります。
宏村の入場料は高い
宏村の入場料は冒頭にも書きましたが、104元(2019年12月時点)と高いです。中国の食堂のラーメン10杯分くらいです。
ただの村を見るだけでこれだけとられるのか、と感じてしまいます。世界遺産というブランドがあるだけで、値段を釣り上げている感じです。まあ日本の観光地料金も高いので、そこまで言えないですが。。
村内は歩いてまわれる
宏村の観光エリア内は非常に小さく、縦横それぞれ約1kmくらいの感じなので、歩いて見てまわれます。
下の写真は、村内にあった地図で、一番有名なスポットが月沼というところです。時間がない人はここだけ行ってしまえばよいでしょう。あとは南湖という大きな湖周辺を散策すれば、それだけで宏村の主要な見どころを回ったことになります。
下の写真は月沼の風景です。周囲の古民家が湖面に映るさまが美しいです。入場料は高いですが、この景色は見る価値があり、ぜひおすすめしたいです。
下の写真は南湖です。湖周囲に立ち並ぶ白壁の古民家と、さらに奥に見える小高い山々が綺麗な風景を見せてくれています。
12月の宏村で見た景色を紹介
私が2020年12月に行ったときの宏村の風景写真を紹介しておこうと思います。
下の写真のように、村内は家と家との間に小道が走っており、そこを歩くのが楽しいです。観光客向けの露店、土産屋、飲食店が多いですが、普通に生活してそうな人も見かけます。
新型コロナで騒がれる前で、大勢の中国人観光客がいました。中国の冬はオフシーズンのはずですが、それでもかなりいました。
あと、日本の12月と同じくらいの気温で、すごい寒いというわけでもないので、観光するには問題ありませんでした。
下の写真は、観光客でなく地元民が集まってなにやら書道関連らしきイベントをやっていました。
村内にはところどころゲストハウス的な宿もあって、泊まれそうでした。ただこういう感じの宿は、エアコンがついていなくて、夜寒くて眠れないリスクがあるんですよね。。
下の写真は南湖です。向こう岸に並ぶ古民家と湖の風景がマッチします。冬の時期なので、木々や草は枯れていたので、夏だとまた違った美しい風景が見られるのだろうと思います。
そして下の写真は、宏村一番の見どころとなる月沼です。観光客の密度もここが一番高いです。
小さな沼をぐるっと古民家が囲んでおり、それが湖面に映っているのが美しいです。古民家は白い壁に特徴的な形状の屋根がなんとも味を出しています。
この景色を見られたのは本当良かったです。この独特な風景は、日本でなかなか見られるものではないと思います。
お店や飲食店は観光地価格で高い
ちなみに、宏村の観光エリア内の飲食店や商店は、世界遺産の観光地だけあって、やはり料金が高めです。
そこで私はエリア外のところに出て、地元民向けの店で食事しようと思ったのですが、そこもやはり観光地価格でした。。(別に日本と比べれば安いのですが、中国の観光地でない場所と比べると高いのが嫌でした・・)
結局、下の写真のように、 パンとお菓子で朝食を済ませてしまいました。
下の写真は、宏村の観光エリア外で、地元民向けの店がある通りです。
まとめ
中国の世界遺産宏村について、アクセス方法や村内の様子を紹介しました。
アクセスが大変だし、入場料や物価も高いですが、月沼の絶景は是非とも実際に見る価値があると思います。写真で見たことはありましたが、やはり実際に見た時の感動はそれとは違います。
中国の安徽省は宏村以外に、"西逓"や"南屏"などの古民家が美しい村があるので、合わせて観光すると良いでしょう。ただし、それぞれに高額な入場料がかかるので、私は宏村だけでも見れば満足できるのではないかと思っています・・。