- 梅里雪山とは?
- 梅里雪山はどこにある?
- 麗江から徳欽(飛来寺)へ行く方法
- 麗江から徳欽へ、9時間かけて直行便で行った
- 飛来寺で梅里雪山観光
- 飛来寺→徳欽→香格里拉へ
- 明永氷河も行きたかったが・・
- まとめ
梅里雪山とは?
梅里雪山は、中国雲南省中華人民共和国 雲南省 デチェン・チベット族自治州にある高峰の総称で、最高峰(カワクボ)は6,740mにも達します。このエリアは、世界自然遺産にも登録されています。
未だに未踏峰の山で、現在はチベット仏教信仰の山として、登山禁止されています。1991年に京都大学の登山隊17名が登山に挑戦したものの、雪崩に巻き込まれ、全滅するという遭難事故が発生しています。
登山禁止ですが、眺める分には素晴らしい景観で、観光として行くことができます。
2018年12月24日~25日に梅里雪山を見に行った
私は、2018年12月22日から2019年1月2日まで、中国雲南省の麗江、香格里拉などのエリアを旅行しました。その旅程の中で、2018年12月24日から1泊で、梅里雪山の絶景撮影ポイントとなる、飛来寺へ行きました。
梅里雪山はどこにある?
梅里雪山は、日本から出発して、だいたい2日半かけてようやくたどりつく、とても遠い場所にあります。
梅里雪山の観光拠点は、徳欽という町(標高3,300m)から10km先に進んだ、飛来寺という場所(標高3,480m)です。
地図上では、徳欽と飛来寺は以下の場所にあります。
青い印が徳欽バスターミナルの場所で、赤い印が飛来寺にある展望台の場所です。この展望台前で、徳欽からのタクシーやバスが発着します。
また、梅里雪山の高峰群は、下の地図で左側に位置しています。
麗江から徳欽(飛来寺)へ行く方法
梅里雪山の展望ポイントとなる飛来寺へ行くには、日本からだと、まずは飛行機で雲南省の麗江や香格里拉まで行く必要があります。麗江や香格里拉からは、バスで徳欽まで行き、そこから、一度別のバスやタクシーに乗り換えて、飛来寺へ行くことになります。
ここでは、人気観光地である麗江を拠点として、徳欽(飛来寺)へ行く方法を解説します。麗江から徳欽(飛来寺)へ行くバスは、以下の2通りあります。
1.麗江から徳欽への直行便を利用
麗江から1日1便だけ徳欽へ向かう直行便があります。
麗江(高速バスターミナル)→徳欽
- 時刻:8:30(麗江バスターミナルも経由する)
- 料金:122元
- 所要時間:約9時間
徳欽のバスターミナルに着いたら、飛来寺行きのバスが停車しています。徳欽から飛来寺までは料金5元でした。
2.香格里拉で乗り継いで行く
麗江から香格里拉まで行って、香格里拉から徳欽へ向かう便に乗り換える方法もあります。これだと、香格里拉での宿泊が必要となる場合があります。
麗江(高速バスターミナル)→香格里拉
- 時刻:8:20、9:30、10:30、13:00、14:30、15:30
- 料金:62元
- 所要時間:約4時間
香格里拉→徳欽
- 時刻:8:20、9:20、10:30、12:00、14:30 ※14:30は飛来寺行
- 料金:62元
- 所要時間:約4時間
試していないので分かりませんが、麗江を朝一の8:20に出発し、香格里拉で14:30の便に間に合えば、徳欽へ当日着が可能となるかもしれません。
なお、上で紹介した麗江の時刻表は、麗江高速バスターミナル発の情報です。麗江には2つのバスターミナルがあって、地球の歩き方によると、もう一つの方からは香格里拉行が7:30~17:10の40~1時間に1本と、頻発しているようです。
下の写真は、麗江高速バスターミナルの時刻表です。
麗江のバスターミナルの場所
上の説明で、麗江には2つのバスターミナルがあると言いました。どう違うかというと、麗江古城の北西にある高速バスターミナルの方は便数が少なく、古城の南側にある通常のバスターミナルの方は便数多いと思います。
以下に、それぞれの場所の地図で示します。赤色の印が麗江高速バスターミナル、青色の印が通常の麗江バスターミナルです。
高速バスターミナルの方は、8路、11路、16路の路線バス、麗江バスターミナルの方は、8路、11路、12路、19路の路線バスが走ってるので、それらを使ってアクセスするとよいでしょう。
麗江から徳欽へ、9時間かけて直行便で行った
私が麗江から徳欽へ行ったときの様子を紹介したいと思います。
麗江から徳欽の直行便は、地球の歩き方には記載されていなかったのですが、事前に調べたネット情報で、麗江高速バスターミナルの時刻表をみつけたので、もしかしたら行けるかもという期待が持てました。当日徳欽に到着できないと、香格里拉で1泊する必要があり、さらに時間がかかってしまうので、それは避けたかったのです。
出発当日の朝8時頃、麗江高速バスターミナルへ行ってみて、窓口で"徳欽"と書いた紙を見せると、あっさりチケットを販売してくれました。徳欽行きは8:30出発なので、直前にチケットを買えたことになります。夏の時期だったら、さすがに買えないでしょうが、冬の閑散期だったせいかもしれません。
下の写真は、麗江高速バスターミナル出発時点の車内です。この時点では、がらがらでした。
麗江高速バスターミナルを出発したバスは、一度麗江バスターミナルに寄りました。そのとき、大量の中国人が乗り込んできました。どうやら麗江では、高速バスターミナルよりも、通常の麗江バスターミナルの方が、圧倒的に利用者が多いようです。
ちなみに、欧米人はなぜか全くいませんでした。
バスは途中、玉龍雪山の展望ポイントにも立ち寄ってくれます。立ち寄ってくれるのはいいのですが、このような休憩が何度もあり、目的地への到着が遅くなってしまいました。。
下の写真のように、だんだん標高を上げていくと、道路にも雪が出始めます。
ようやく、徳欽に到着しました。合計9時間くらいかかりました、長かった!
徳欽にはあまり長居はしていませんが、意外に発展しており、ホテル、食堂、商店、銀行など一通りは揃っているように見えました。
徳欽から飛来寺へ
徳欽のバスターミナルについたら、みんなぞろぞろと隣のバスに乗り込んでいきました。もしかしたら飛来寺へ行くのではないかと感じ、私もついて乗りました。どうやら間違っていなかったようで、5元払って、飛来寺へ向かってくれました。
バス車内では、以下の写真のようなカードが配られ、いろいろ説明していましたが、よく分かりませんでした。カードには、徳欽⇔香格里拉間のバス時刻表が書いてあり、それに合わせて徳欽⇔飛来寺の5元のバスが運行している、ということかもしれません。
飛来寺で梅里雪山観光
ホテルがいくつかある
飛来寺に着くと、まずはホテル探しをしました。メイン通り沿いにはいくつかホテルがありますが、冬の寒い時期のため、3割くらいは閉まっているようにみえました。
適当に歩いて、あまり高級そうでないところに入って、"メイヨーマファンジエン?(部屋空いていますか?)"と聞いてまわりました。1つ目は断られましたが、2つ目はOKで、以下の写真のホテルに泊まりました。
梅里雪山が窓から見える部屋は、160元と言われましたが、高いので断って100元の部屋に泊まることにしました。
下の写真が泊まった部屋です。見た目は立派に見えますが、エアコンないし、シャワーもちょろちょろしか出ず、夜は寒すぎて布団から出られない状態だったので、あまり快適でありませんでした・・。お金がある人は、エアコン付の部屋の方がいいかもしれません。。
夜になると、だんだんと頭痛がしてきました。標高は3,500mあるので、どうやら高山病の症状のようです。
レストランや商店もある
飛来寺では、ホテルだけでなくレストランや商店もちゃんとありました。値段は高めですが、それでも日本の物価よりかは安いです。商店では、飲み物やお菓子類、カップラーメンなどを買うことができます。
私は下の写真のレストランで、麺料理を食べました。
これはすごくうまい麺料理でした(15元)。寒い体に、少し辛い調味料が効きました。
梅里雪山をいろんな場所から写真撮影
ホテルにチェックインした後と、次の日の朝は、いろんな場所から梅里雪山の写真を取りに出かけました。
事前のネット情報だと、夏に行った人は雲に隠れて見えない場合が多かったようですが、私は冬に行ったため、雲一つない快晴で素晴らしい梅里雪山の風景をたくさん見ることができました。
有料の展望台は高いので入らず
飛来寺には有料(60元)の展望台があるのですが、料金が高いので入りませんでした。ただ、この展望台は他に遮るものなく梅里雪山を眺められそうなので、お金払って入る価値はあるかもしれません。
私は頑なにここに入らず、他に良い撮影ポイントがないか、歩き回って探しました。
坂道を上って、高いところから眺めてみた
まずは、高いところに行ってみようと思い、下の地図の青印から北の方へ続く坂道(白色の道)を登って行ってみました。この坂道沿いには、いくつか閉まっていますが、ホテルがずらっと並んでいます。
坂道をずっと上がっていくと、下の写真のように、綺麗に梅里雪山が見えるスポットがありました。モルゲンロートが綺麗です!
さらに、一番高いところまで上がっていくと、チベットの旗とともにチョルテンがありました。
ここは、地図上で以下の青印の位置になります。
この位置からは、下の写真のように、チベットの旗と梅里雪山のセットで写真が撮れました。
小高い山に登ってみた
次に、上に示したチョルテンのある場所から町なかへ下っていく途中、右側の小高い山へ登ってみました。チベット人は、どうも高い場所に信仰心を感じるようで、山頂付近にチベットの旗がちらっと見えたため、登ってみることにしました。
下の写真のように、登山道らしき踏み跡がありました。結構急で、高山病の体にはなかなかこたえるルートでした・・。
20分くらい登ると、山頂に到着です。色とりどりのチベットの旗だらけです!
梅里雪山が綺麗に見えます。
梅里雪山はチベット信仰の山だけあって、チベットの旗がよく合います。
建物と雪山の組み合わせも綺麗
下の写真は、飛来寺の建物と梅里雪山の組み合わせです。建物自体が独特のチベット建築様式なので、これもまた山の風景と合っており、綺麗でした。
飛来寺→徳欽→香格里拉へ
一通り、梅里雪山の写真を撮り終えた後は、ここに留まろうかと迷ったのですが、寒いし頭も少し痛いので、香格里拉へ向かうことにしました。
下の写真の飛来寺メイン通りに、徳欽へ向かうバスやタクシーが待っています。
最初、乗り合いバスの運転手に聞いてみると40元と言われたので、高くて断りました。小型のタクシーがいたので聞いてみると、10元で行ってくれるとのことだったので、お願いしました。
徳欽バスターミナルに着くと、窓口で香格里拉行のバスチケットを買って、バスに乗り込みました。
約4時間で、無事、香格里拉バスターミナルに到着しました。
明永氷河も行きたかったが・・
たった1泊で徳欽を後にしましたが、実は明永氷河にも行きたかったのです。明永氷河は、梅里雪山にできた大きな氷河で、かなり迫力のある風景を見れるのではないかと思われます。
ただ、飛来寺で泊まったホテル受付のお兄さんに聞くと、公共バスは走っておらず、明永氷河まではタクシーで往復300元とのことでした。
しかし、私が香格里拉へ向かう途中で立ち寄った徳欽バスターミナルで確認すると、なんと、15:00発で明永行きのバスが電光掲示板に表示されていました!ホテルのお兄さんに嘘つかれたかもしれません。。ただ、ここに表示しているものの、実際は運行していないのかもしれません。バスの窓口で確認すればよかったのですが、し損ねてしまいました。
もし15:00発の明永行きのバスがあるなら、夕方明永村について、次の日に明永氷河を観光し、その次の日にバスで徳欽に戻ってくることになると思います。明永村でちゃんと宿があるのか、徳欽へ戻ってくるバスはあるのか、などいくつか不安要素があったので、明永氷河に行かなかったのはしょうがないかもしれません。
夏の時期ならもっと容易に行けたかもしれませんが、冬の閑散期はなかなか難しいのかもしれません。。
まとめ
徳欽の飛来寺へ行って、梅里雪山の絶景を見てきました。絶景ポイントの行き方や見どころを詳細に解説しました。
日本から行く場合、かなり遠くて時間もかかりますが、それに見合うだけの素晴らしい景観を見られると思います。この記事を参考にして、梅里雪山へ行き、その絶景に感動してもらえたら幸いです。
私が行った、麗江・徳欽・香格里拉11泊12日旅行の概要についてまとめた記事のリンクを以下に貼っておきます。