中国の路線バスは安くて便利
中国へ旅行したとき、路線バスが非常に便利だと感じました。
中国旅行では、宿泊したホテルから、観光の見どころへ移動する場合、徒歩圏内だと問題ないですが、数km離れた場所にあることが多いのです。このとき、タクシーを利用すればいいのですが、料金が高いのと、運転手との交渉が面倒です。
そこで、私は路線バスの利用をおすすめしたいです。中国の路線バスは、料金が非常に安くて1元や2元(2019年1月現在、1元≒16円)でかなりの距離を移動できます。しかも、街中の至る所を網羅して走っています。特に、観光の見どころとなる場所には、路線バスが走っていることが多いでしょう。
路線バスは、どの路線がどこは走っているか分からないが・・
ただ、路線バスは各路線がどのルートを走っているか、観光客には全く分かりません。地球の歩き方などのガイドブックにもほとんど書いていません。中国語が話せれば、人に聞けますが、話せない場合はどうしようもありません。
しかし最近これを知る方法があることが分かりました。
百度(バイドゥ)地図を使えばよいのです。百度地図は、スマホのアプリでiphoneやAndroidのスマホにインストール可能です。現地でネット環境を用意して、百度地図を使えば、自分が今どこにいて、どのバス停で乗り降りすればよいか分かるのです。
以下に、百度地図を使った、中国での路線バスの乗り降り方法をまとめました。
路線バスを利用する方法、中国語が分からなくてもOK!
1.スマホのWifi環境を整えておく
まず、スマホのWifi環境を用意しておく必要があります。Wifiルータをレンタルするか、事前に購入したSimカードを入れたWifiルータを持ち歩きます。
以下の記事にまとめているように、私は中国ではChina UnicomのSimカードと中古のWifiルータを使っています。ルータを使うことで、1日中常にネット環境がある状態となり、非常に便利です。
2.百度(バイドゥ)地図アプリをインストール
次に、百度地図のアプリをスマホにインストールしておきます。iphoneやAndroidのスマホで、百度地図と検索すれば出てきます。
百度地図の表記は中国語ですが、日本人は漢字が読めるので問題なく使えるでしょう。私は、2018年の年末年始の中国旅行で、百度地図を頻繁に使っていたのですが、グーグルマップと比べて、動作が軽いし、宿やレストランの情報が圧倒的に多くて、非常に使いやすいと感じました。
これまで、VPN対応したSimカードを活用して、グーグルマップを愛用していたのですが、中国では今後百度地図を使おうと思います。中国のホテルや空港のWifiは、GoogleやLineが見れないように規制がかかっていますが、それでも百度地図は問題なく使用できるので、その点もメリットとなります。
3.百度地図で確認してバス停へ向かう
そして、インストールした百度地図を開き、バスの路線図を確認します。
例えば、麗江市にいて、6路の路線図を知りたい場合、"6路 麗江"と検索します。以下の画像は、検索した結果を表しています。青いラインに黒丸がついており、それらが各バス停となっています。"起"は出発地、"終"は終点を表しています。
下の画像のように、拡大もできるので、地図を見ながら最寄りのバス停へ歩いて向かうことができます。
バス停は、以下の写真のように、"公共汽車駅"と書かれ、日よけやベンチが設置されています(人の乗り降りが少ないバス停だとない場合もあります)。
そして、下の写真のように、そのバス停を通る路線バスの各停車駅が記載された案内表示もあります。
4.お金を用意する
バスに乗るときにお金を払うため、バス停についたら、1元札を取り出せるようにしておきます。
1元札がなくて両替が必要な場合は、近くの商店で水とか買って、小銭を用意しておくとよいでしょう。私が麗江のバス停で、運転手に5元札を出して両替を求めたところ、拒否されました・・。
5.バスに乗車して、お金を入れる
バスが来たら、運転手近くのドアから乗り込みます。そして、お金を入れるボックスがあるので、1元札(2元の場合もあります)を入れます。
料金回収ボックスの隣には、QRコードディスプレイがあります。他の中国人は、ほとんどの人がスマホをQRコードに当てて料金を支払っているようです。そっちの方が便利そうですが、日本人がそれを使えるか分かりません・・。
5.目的地を百度地図で確認して降車
バスが動き始めたら、百度地図で現在地を確認します。目的地に対して今どこにいるか、ちゃんと把握しておかないと、降車し損ねてしまいます(私は1度やらかしてしまいました・・)。
下の画像で、赤丸が現在地を表しています。私はこのとき、"北岳廟"というバス停で降りたかったので、逐一百度地図を見てチェックし、ちゃんと降車することができました。
路線バスは車内放送で、次の停車駅をお知らせしてくれますが、中国語が分からない人は百度地図を活用しましょう。
麗江の束河古鎮から、路線バスを利用してみた
私は2018年の年末年始に、中国・雲南省の麗江へ旅行しました。麗江には束河古鎮という素晴らしく居心地の良いエリアがあり、そこにあるゲストハウスに滞在していました。
束河古鎮を拠点にし、路線バスを使って、北の方にある観光の見どころへ行ったときの様子を紹介したいと思います。
下の写真が束河古鎮の朝の様子です。6路という路線のバス停が、束河古鎮の北東方面にあるため、歩いていきました。
バス停に到着して10分ほど待ってバスが来たので、乗り込みました。
バス車内は下の写真のようになっています。運転手の右隣に、QRコードをかざすためのディスプレイがあります。そしてそのとなりに、現金回収ボックスがあります。
バスの後ろ側は下の写真のようになっています。早朝なので、乗客はいません。
百度地図で確認しながら、目的の"北岳廟"というバス停で降りました。
その後、北岳廟から玉峰寺まで歩いたので、帰りのバスは、下の写真に示す玉峰寺のバス停から乗りました。
なかなかバスが来ないので、本当に走っているのか不安になりましたが、15分くらい待ったら来ました。手を挙げて、運転手にバスに乗りたいという意思表示をすると、ちゃんと停車してくれます。
まとめ
中国の、安くて便利な路線バスの乗り方を解説しました。タクシーを使わず路線バスを使うようにすると、かなり節約になるし、ローカル感を味わうこともできます。
百度地図を使うことで、中国語をしゃべれなくても乗ることができるので、積極的な路線バスの活用をおすすめします。
私が行った、麗江・徳欽・香格里拉11泊12日旅行の概要についてまとめた記事のリンクを以下に貼っておきます。