北八ヶ岳ロープウェイは便利だが、使わずに登山可能
北八ヶ岳ロープウェイは長野県の蓼科にあるロープウェイで、約7分間で標高1,771mの山麓駅から2,237mの坪庭まで行くことができます。
年間を通して運行しており、山頂駅から坪庭を散策し、冬は雪景色、夏は高山植物、秋は紅葉を楽しむことができます。また、ロープウェイと周囲のリフトと合わせて、冬はスキー場(ピラタス蓼科スノーリゾート)として楽しむことができます。
北八ヶ岳ロープウェイは以下の地図の場所にあり、周囲は蓼科リゾートエリアの別荘やホテルが点在しています。
ロープウェイ山頂駅には坪庭という低木や高山植物が群生する自然園があり、少し散策すると北横岳や縞枯山など山頂から眺めが良い山へ行くことができます。
北八ヶ岳ロープウェイを使わず登山道利用可能
便利なロープウェイですが、片道1,400円、往復で2,600円(2024年現在)もするので結構お金がかかります。ただし、北八ヶ岳ロープウェイ乗り場の駐車場料金は無料なので、そこはありがたいです。
観光で訪れてちょっと坪庭を散策しようかなという方ならいいですが、普段から登山をする方は、ロープウェイを使わず登山道を歩いて坪庭へ行くことをおすすめします。
北八ヶ岳ロープウェイを使わない場合の登山ルート
北八ヶ岳ロープウェイの区間の登山道は、下の地図のように、ほぼロープウェイの運行ルートに沿っており、ロープウェイが運行する様子を上に見上げながら歩けます。登山道もしっかり整備されており、登山地図にも登山ルートとして記されています。
標準コースタイムは、上り2時間、下り1時間20分です。
北八ヶ岳ロープウェイを使わない場合の登山ルートは冬も歩ける
ロープウェイを使わない登山道は、雪が積もる冬の時期でも利用することができます。雪が降った後だと夏の登山道は消えてしまいますが、北八ヶ岳は人気ルートなので、しっかりとトレースがあり、それに沿って進むと良いでしょう。
もちろん大半の登山者はロープウェイを利用して山頂駅向かうでしょうが、私が行った時は、ロープウェイを使わないルートを歩く登山者も結構いました。
スタートは北八ヶ岳ロープウェイの駐車場で、登山口には大きな背の高い標識があり、そこからスタートします。
土日や天気が良い日などは、しっかりトレースがあるので安心です。
私が行ったのは2023年3月19日の日曜日で、前日に結構雪が降っていたようですが、下の写真のようにしっかり踏み跡がありました。
途中スキー場の滑走路を横切る箇所もありますが、スキーヤーが滑っていない隙を狙ってそそくさと横切れば問題ないです。
登山ルートからロープウェイを近くに見ながら歩きます。
このルートは、目前にせまる北八ヶ岳の雪山の眺望が美しく、非常に気持ち良く歩くことができます。雪が積もったこの時期は、より一層美しい景観となっていました。
下の写真はロープウェイ山頂駅ですが、冬でも登山者向けの標識がしっかりあり、ロープウェイを使わない登山者を意識して整備してくれているのがありがたいです。
下の写真のように、分かりにくい樹林帯の登山道入り口の案内板までありました。
ロープウェイ山頂駅からの登山ルート
ロープウェイ山頂駅からの登山ルートは、以下のように縞枯山から茶臼山まで歩いてそこから山頂駅に戻る周回ルートが一般的でしょう。
ロープウェイ山頂駅からのもう一つの一般的な登山ルートは、北横岳までの往復ルートです。北横岳山頂からの眺めは良さそう(私はまだ行ったことないですが)で、雪山初心者向けコースとしてよく紹介されているので、こちらもおすすめでしょう。
私が北八ヶ岳登山した様子を紹介(駐車場~縞枯山~高見石小屋)
私が北八ヶ岳の雪山登山をしたのは2023年3月19日(日)で、北八ヶ岳ロープウェイ駐車場を出発し、縞枯山、茶臼山、麦草峠を経て高見石小屋まで行き、雪山テント泊を楽しみました。
私が歩いたルートは以下です。縞枯山や茶臼山を超えて一旦麦草峠へ降り、そこから高見石小屋まで登るのは割ときつかったです。。雪山なので歩きにくいし、テント泊装備が重く、負担になりました。
北八ヶ岳ロープウェイの駐車場から山頂駅まで歩いた様子は、上で紹介した通りで、ここからは、山頂駅から歩いた様子を紹介します。
ロープウェイ山頂駅の目の前には坪庭が広がっています。だだっ広い平らな広場となっており、雪道でも歩きやすくて眺めも良く、快適な雪歩きを楽しめました。ロープウェイで手軽にアクセスできるため、多くの登山者がいました。
下の写真は、縞枯山へ向かう途中にある縞枯山荘で、冬でも営業していました。
縞枯山荘から少し登り、縞枯山の山頂に到着しました。山頂からは北八ヶ岳の山々の美しい雪景色を見ることができました。
ここも人気ルートだけあって、冬ですが多くの登山者が訪れていました。縞枯山は割と手軽に登れる雪山ですが、これだけの素晴らしい景色を楽しめるので、人気があるのも納得です。
縞枯山から少し進むと茶臼山に到着し、すぐそばにある展望台から、綺麗な景色を眺めることができました。
茶臼山から下ると国道299号の麦草峠に到着しました。国道299号は、冬は通行止めで車は走っていませんでした。
麦草峠から丸山まで登り、そこから少し歩くと、ようやく高見石小屋に到着しました。雪山テント泊装備は重く、ここの登りが体に堪えました。
下の写真が高見石小屋で、小屋の前にテントを張りました。冬でも営業しており、テント泊もさせてもらえ、かつ、一人600円と格安なのがありがたかったです。
高見石小屋から5分の高台に登ると、下の写真のように、氷った白駒池に雪が積もった風景を見ることができました。
白駒池が気になって、翌朝そばまで行ってみると、ごらんのとおり、まっ平な雪原にいろんな人が歩いたトレースがついていました。私も歩いて足跡をつけてみましたが、自分でトレースをつけるのはなかなか気持ち良いものでした。
まとめ
北八ヶ岳ロープウェイを使わず、冬に坪庭~縞枯山~高見石小屋まで歩いた様子を紹介しました。
ロープウェイを使うと非常に快適なのは分かるのですが、普段から登山している方にとっては、むしろ景色を楽しみながら山頂駅まで歩き、しかもお金の節約になるため、私は是非ともロープウェイを使わず山頂駅へ登るのをおすすめしたいです。
山頂駅へ登る登山ルートは積雪期でも歩けるため、特に格別の景色が楽しめる冬に歩くとよいでしょう。
また山頂駅から先には、北横岳、縞枯山、茶臼山など登りやすくて眺望の良い山があるため、合わせて楽しむことおすすめしたいです。