中国雲南省の麗江にある、束河古鎮と白沙古鎮とは?
中国雲南省に、麗江という標高2,400mの町があります。麗江には麗江古城という、少数民族であるナシ族の建造物が密集したエリアがあり、世界遺産にも登録されています。そこでは、独特な建築様式の建物を店舗とした土産物がずらっと並び、いつも多くの観光客で賑わっています。迷路のような路地に芸術的な建物が立ち並ぶ様は、見る価値があります。
ただ最近は、あまりに観光客が増えすぎたので、麗江古城はテーマパーク化された感があって、行ってみると期待外れだと感じる人もいるようです。そんな方におすすめしたいのが、束河古鎮と白沙古鎮です。
束河古鎮と白沙古鎮は、麗江古城ほど広くないですが、観光客も少なく静かで、古い町並みとして楽しむには、良い雰囲気を持っているでしょう。私は、麗江古城、束河古鎮、白沙古鎮のいずれも訪れたのですが、感覚的には、麗江古城よりも束河や白沙の方が、おしゃれで洗練された美しい町並み、という印象を持ちました。
束河古鎮と白沙古鎮のはどこにある?
そんな束河古鎮と白沙古鎮は、どこにあるかというと、いずれも近い場所に位置しています。麗江古城の北西約4kmのところに束河古鎮があり、そこからさらに北へ約5km行ったところに白沙古鎮があります。
以下の地図に、麗江古城、束河古鎮および白沙古鎮の位置関係を示します。地図内で3つの黒丸があって、一番下が麗江古城、真ん中が束河古鎮、一番上が白沙古鎮となっています。白沙古鎮が一番郊外に位置しています。
束河古鎮と白沙古鎮のアクセス方法
束河古鎮と白沙古鎮へ行くには、一般的には路線バスを使います。"6路"のバスが、麗江古城、束河古鎮の北口、白沙古鎮を経由するので便利でしょう。
中国での路線バスの乗り方については、以下の記事にまとめたので、参照してみてください。
束河古鎮から白沙古鎮まで歩いて行ってみた
私は2018年の年末(2018年12月28日)に中国雲南省の麗江、香格里拉、徳欽を旅行しました。そのときに、束河古鎮から白沙古鎮まで歩いたルートが絶景の連続で素晴らしかったので、その様子をこの記事で紹介したいと思います。
私が歩いたルートは以下の地図で青色部分です。滞在していた束河古鎮の宿を出発し、ずっと北へ向いて歩いて行きました。Wifiルータを持って行き、ネット環境を整えていたため、百度地図を見ながら歩いて道に迷うことはありませんでした。
束河から白沙までのルートがなぜおすすめか?
束河古鎮から白沙古鎮への道のりで、最大の魅力はなんといっても、迫力のある玉龍雪山をバックにした農村や町並みの風景です。
玉龍雪山は、標高5,596mもある高山で、麗江の観光名所にもなっています(入場料が高いので、私は観光エリアには行ったことないですが・・)。
玉龍雪山の雄大な山容だけでも満足できますが、束河から白沙へのルートでは、ナシ族の独特な建築物と組み合わさった、さらに美しい景色を見ることができるのです。
古い町並みと、背景の玉龍雪山が生み出す景観は、標高が高くて少数民族が暮らす、雲南省でしか見られない貴重なものだと思います。日本人だと美しいと感じられる景観だと思うので、是非ともおすすめしたいルートです。
玉龍雪山を見ながら歩いた様子を紹介
まずは束河古鎮で宿泊していたゲストハウスを出発し、北口を目指しました。道が入り組んで分からないので、スマホで百度地図を確認しながら歩きました。
束河古鎮を出た後は、下の写真のように、民家が並ぶ小道を歩きました。
たまに、民家のバックに玉龍雪山が見え隠れして、テンションが上がります。冬なので、山頂付近はうっすら雪が積もっているのが分かります。
下の写真のように、大きな道に出ると、迫力ある玉龍雪山の全容を見られるようになります。この道は路線バスやタクシーもよく走っていますが、車に乗っていると玉龍雪山の写真は撮りづらいいので、やはり自分で歩いてみることが大事だと思います。
途中、何気ない建物が道沿いにありますが、不思議とそれも玉龍雪山の景色と合っており、絵になります。
白沙古鎮の入り口であることを示す看板が見えてきました。雲南省らしい?独特の装飾が目を引きます。
この看板があるところで、白沙古鎮に到着したと思ったのですが、古鎮中心部までは、この先数kmも距離があって、歩くの大変でした。。
白沙に到着
上の写真の看板を過ぎてかなり歩くと、下の写真のような石畳の道となって、民家が増えてきました。そして、ちらほらと観光客の姿も見え始めました。
この辺はまだ白沙古鎮中心部ではないですが、古い建物の町並みとバックに見える玉龍雪山で、かなり良い雰囲気です。
ようやく白沙古鎮中心部らしき場所に到着です!束河古鎮から約4.5km歩いたので、結構大変でした。所要時間は1時間くらいでした。
白沙古鎮は本当に美しい町並み
白沙古鎮は、本当に美しい町並みだと感じられました。
麗江古城はテーマパーク化して人多すぎで、束河古鎮は静かに楽しめますが玉龍雪山を(古鎮内から)ほとんど見ることができません。
その点、白沙古鎮は常に玉龍雪山を背景に、古い町並みを眺めることができます。しかも、その町並みは作られた感じはなく、大昔の伝統的な建築物は綺麗な状態で残っています。
たとえば、以下の2枚の写真のように、古い建物はそのままに、中でおしゃれな雑貨屋やカフェを営業しています。雰囲気が非常によく、おしゃれ度高いと思います!
観光客はそこそこいますが、大人っぽく静かな雰囲気で、古い町並みでのんびり過ごしたい方は多いに楽しめるでしょう。
白沙古鎮では染物や刺繍が盛んなようで、たくさん織物屋がありました。
デザインも豊富で、おしゃれです。ナシ族の伝統的な織物なのでしょう。
白沙壁画はたいしことなかった・・
白沙古鎮では、有名な観光スポットとして、白沙壁画というのがあります。少数民族が描いた壁画が見られるとのことですが、私個人の感想としては、たいして見る価値が感じられませんでした。。
敷地内では、下の写真のような壁画を見ることができます。
下の写真の建物に、最大の見所の壁画を見られますが、写真撮影禁止ですが、上に示したものと大差ありません。状態もあまり良くなく、ところどころはげています。
チケットは30元(≒480円)もとられますが、高い気がします。。
疲れたので、帰りはバスを利用
束河古鎮から歩いて白沙古鎮まで行き、古鎮内を歩き回って疲れたので、帰りは路線バスを利用することにしました。6路バスが束河古鎮の北口を経由するので、利用しました。1時間かけて歩いた、束河-白沙間の約4.5kmをたった1元で行ってくれます。
まとめ
中国雲南省の麗江にある、束河古鎮から白沙古鎮まで絶景散歩し、白沙古鎮内を歩いた様子を紹介しました。
記事で紹介したルートでは、標高5,000m以上の高山を背景とした、古い伝統的建築物の町並みの、美しい風景を見ることができます。約4.5kmと少し距離があるので、時間と体力がある方向けの散策ルートですが、日本ではなかなか見られない、雲南省ならではの風景を見られるので、是非とも行ってみることをおすすめします!
参考までに、中国雲南省麗江の行き方は、以下の記事にまとめています。
私が行った、麗江・徳欽・香格里拉11泊12日旅行の概要についてまとめた記事のリンクを以下に貼っておきます。