- 十日町市・津南町ではキャンプがおすすめ!
- 十日町市・津南町はどこにある?
- 十日町市・津南町でキャンプをする3つの魅力
- 十日町市・津南町は多くのキャンプ場がある
- 十日町市・津南町の絶景おすすめキャンプ場2選
- まとめ
十日町市・津南町ではキャンプがおすすめ!
新潟県の十日町市および津南町は互いに隣接しており、標高1,000m前後の山々が連なるエリア(関田山脈)に位置しています。いずれも豪雪地帯で雪解け水が豊富なため、綺麗なブナ林や棚田をはじめ、豊かな自然景観が広がるエリアです。
その美しさから、新潟県と長野県をまたがる関田山脈は、信越トレイルとして整備されています。
そのような自然環境に恵まれた十日町市・津南町では、人の手があまり入っていない、本来の自然による原風景を楽しみながらキャンプすることができます。
私は十日町市・津南町の美しさに魅了され、キャンプ場に宿泊しながら、何度かこのエリアを旅行で訪れています。私は関東地方在住ですが、十日町市・津南町の旅行で見た風景は、関東地方の旅行で見たものよりも断然レベルが高いもので、キャンプするには最適なエリアだと実感しています。
この記事では、十日町市・津南町でキャンプすることの魅力や観光スポット情報、おすすめキャンプ場2選を紹介したいと思います。
十日町市・津南町はどこにある?
十日町市・津南町は、新潟県の中越地方にあります。日本百名山の苗場山および谷川岳の北側に位置し、真ん中に信濃川が流れており、その両サイドは広大な里山が広がっています。
十日町市と津南町のエリアを示す地図を以下に示します。
十日町市は地図的に薄緑色の部分が多く、広い里山となっています。特に南西部の松之山エリアは豪雪地帯で、松之山温泉や多くの美しい棚田やブナ林があり、見どころ多いです。
津南町は苗場山の延長線上にあって自然が豊かな地域です。河岸段丘という、階段状の地形となっており、高台からは美しい景観が見られます。特にマウンテンパーク津南展望台からは、段々になった様子がよく分かるそうです。
十日町市・津南町でキャンプをする3つの魅力
私は、十日町・津南町でキャンプすることに魅了され、北関東から車で約3時間かけ、これまで3回ほど、キャンプ&旅行へ出かけています。
そしてこのエリアは、他のどんな地域よりキャンプするのにふさわしいと感じています。その理由を以下の3つにまとめたいと思います。
1.河岸段丘の地形で眺めが良い
十日町市・津南町は、段々畑のように平らな面が斜面に沿って並んだ、河岸段丘の地形が非常に美しい地域です。高い場所から眺めると、独特な景観に目を奪われます。
キャンプ場のある場所は、河岸段丘の上の方で眺めが良い場所にあるところもあり、絶景を眺めながらキャンプすることもできます。
キャンプ場へアクセスする途中に、河岸段丘の展望スポットに立ち寄っても良いでしょう。
参考までに、3つの代表的な河岸段丘展望スポットを以下の地図に示します。
青色のマークが"マウンテンパーク津南展望台"で、緑色が"河岸段丘と信濃川の展望台"、赤色が"ニュー・グリーンピア津南展望台"です。河岸段丘の景色としては、マウンテンパーク津南展望台からが、最も綺麗に見えるらしいです。
2.美しい里山・棚田の自然風景
十日町市・津南町は、日本有数の豪雪地帯です。毎年春になっても多くの残雪があり、その雪解け水によって樹木や田畑を潤し、それらが美しい自然景観を作り出しています。特に棚田の風景は圧巻です。
また、豪雪地帯であるがゆえ、家屋が雪に耐えられるよう、独特な建築様式となっています。それらの建物が周囲の自然景観とあいまって、美しい里山風景となっています。
このエリアの里山風景は、他のどんな地域よりも、日本らしい美しい原風景だと思います。
3.観光スポットが多い
十日町市・津南町は自然景観が美しいため、多くの観光スポットがあります。
以下にいくつかの人気観光スポットを紹介したいと思います。
松之山温泉
十日町市にある松之山温泉は、日本三大薬湯として有名です。旅館が並ぶ温泉街があって、日帰り入浴可能な共同浴場もあります。
本当に薬品のにおいがする温泉で、体に良いです。我が家はナステビュウ湯の山という温泉に入ったのですが、私の娘はこの温泉に入って、あせもがすーっと引きました。
棚田
十日町市・津南町は棚田が本当に美しいエリアで、観光スポットとなっています。
このエリアは山間部なので、基本的に斜めの場所で田畑を耕す必要があり、棚田が昔から作られています。何段も並ぶ棚田の風景は圧巻で、必見です。
最も有名な"星峠の棚田"(下の写真)は、朝日、夕焼け、田植え、稲刈りなど時期や時間帯を合わせて、多くの写真愛好家が訪れます。
美人林
この地域には豊富な雪解け水があるため、多くの美しいブナ林があります。その景観を楽しめるのが、美人林です。ブナ林が密集した中を歩くと、自然に溶け込み、非日常的な感覚を味わえます。
清津峡
清津峡は、清津川を挟んで、両サイドに切り立つ岸壁が大迫力の風景を楽しめる渓谷です。岸壁の、岩が柱状になった柱状節理の景観は圧巻です。
下の写真は、私が行ったときに撮った清津川です。入場料を払って清津峡渓谷トンネルを行けば、圧巻の岸壁が見られるのですが、私はケチって入っていません。。
大地の芸術祭
3年に一回、この地域では"大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ"という芸術イベントが開催されています。
十日町市・津南町一帯の美しい自然や棚田の中にアート作品を配置し、自然とアートを融合させた芸術作品が数多く見ることができるイベントです。
イベント時期でなくても見られるアート作品は、至るところにあるため、いつでも訪れてみると良いでしょう。公開中の作品は下記ページで確認できます。
観光スポットの場所は?
上記観光スポットの場所を以下の地図に示します。
各スポットを、松之山温泉は青色、美人林は赤色、星峠の棚田は緑色、清津峡は紫色のマークで示しています。
十日町市・津南町は多くのキャンプ場がある
これまで紹介したように、十日町市・津南町は自然豊かで多くの観光スポットがありますが、同時にキャンプ場もたくさんあります。
2019年現在で利用可能なキャンプ場を調べてみると、9つのキャンプ場がありました。
- 節黒城跡キャンプ場(十日町市北部)
- アウトランド手造りログハウス村キャンプ場(十日町市北部)
- 松代城跡公園キャンプ場(十日町市中部)
- 大厳寺高原キャンプ場(十日町市南西部)
- 重池大池自然観察公園(十日町市南部)
- 清田山キャンプ場(十日町市南部)
- 七ツ釜キャンプ場(十日町市南部)
- 無印良品津南キャンプ場(津南町北部)
- キャンピアグリーン(津南町東部)
重池大池自然観察公園および七ツ釜キャンプ場は、無料で利用できる(トイレ/水道設備あり)ため、利用価値高いと思います。重池大池自然観察公園の方は、なんとコインシャワーまで利用できるようです。
十日町市・津南町の絶景おすすめキャンプ場2選
上に列挙した十日町市・津南町のキャンプ場の中で、私がおすすめしたいキャンプ場2選を紹介したいと思います。
紹介したいのは、無印良品津南キャンプ場と大厳寺高原キャンプ場です。いずれも、自然豊かで、周囲に多くの観光スポットがあり、上で紹介した"十日町市・津南町でキャンプする魅力"を満たしています。さらに、設備・サービスが高規格なので、多くのキャンパーにおすすめできるのです。
それぞれのキャンプ場の場所を以下の地図に示します。青色のマークが無印良品津南キャンプ場、赤色のマークが大厳寺高原キャンプ場の位置を示しています。
地図で分かるように、実はこれら2つのキャンプ場、車で約20分の距離で非常に近いのです。いずれも同じように自然が美しいロケーションで、しかも高規格なので、どっちかだけでなく、両方ともおすすめしたいキャンプ場です。
1.無印良品津南キャンプ場
無印良品津南キャンプ場は、無印良品が運営するキャンプ場で、津南町の標高800mの山の中、河岸段丘の地形を一望できる素晴らしいロケーションにあります。周囲は草や木々、池、森だけで、自然を大いに感じることができます。人工物は、キャンプ場の施設以外目に入りません。
キャンプ場そばには、標高903mの山伏山がそびえ立ち、登山を楽しむこともできます。
オートサイトは、隣接サイトと距離があり、境は背の高い草で覆われており、周囲の視界は自然景観のみで、抜群のプライベート感のあるサイトばかりです。広さも十分で、車を置いてテントおよびタープを張ってもまだ広さに余裕を持てます。サイトによっては、河岸段丘の絶景を見下ろすこともできます。
下の写真は私が以前利用した、C38というオートサイトです。サイトからは人工物は一切見えず、草と木々、そして山伏山が見えるだけです。自然に溶け込む感覚でキャンプできました。
下の写真のように、サイトによっては迫力ある山伏山を眺めながらキャンプできます。
山伏山は登山道が整備されており、山頂付近からは、河岸段丘の風景を遠望できます。
フリーサイトの方は、利用者がオートサイトより少なく静かにキャンプできます。フリーサイトの方も、自然感たっぷりで、湖と草木、山伏山が見えるだけで、人工物は見えません。他のキャンパーも見えません。
オートもフリーでも、無印良品が作っているだけあって、本当に自然だけを感じられるように、よく考えて作られたキャンプ場だと感じました。
下の写真は、我が家が利用したフリーサイトです。木々の奥には、薬師湖という湖があって、素晴らしい絶景です。
自然感たっぷりなキャンプ場ですが、さすが無印だけあって、設備・サービスもしっかりしています。下の写真は管理棟ですが、売店には無印良品の食品、飲み物、氷、アウトドアグッズまで、多くの商品が売られています。スタッフの対応も良いです。
また、アクティビティも豊富で、カヌー/カヤック、釣り、サイクリング、ピザ作りなど子供から大人まで楽しめるプログラムがたくさん用意されています。
キャンプ場内には、2ヶ所のシャワー室も完備しており、便利です。このキャンプ場から最寄りの温泉まで結構距離あるので、シャワーはありがたかったです。
基本情報
期間:5月下旬~11月上旬
料金:オートキャンプ→中学生以上2,160円、小学生1,080円 / フリーサイト→中学生以上1,620円、小学生810円
入浴:シャワー(100円3分)
ゴミ捨て:可
バンガロー:有り
コインランドリー:有り(洗濯1回200円、乾燥機30分100円)
ホームページはこちら
おすすめポイント
人工物が見えない自然たっぷりのテントサイト、高規格な施設・設備
周辺観光地
松之山温泉、美人林&森の学校キョロロ、山伏山・風穴、マウンテンパーク津南展望台、龍ヶ窪
2.大厳寺高原キャンプ場
大厳寺高原キャンプ場は、十日町市松之山の天水山中腹、標高700mに広がる大厳寺高原にあるキャンプ場です。
開けた高原に、7つのサイトがあります。それぞれのサイトは景観、設備の便利さにそれぞれ特徴があり、好みで選ぶことができます。
下の写真のように、キャンプ場全体の風景がなんとも絵になる美しさです。
奥に見える大きな2つの建物は、管理棟兼レストランの"希望館"(赤い屋根)および、宿泊可能な"ばーどがーでん"(白い建物)です。その他の小さな建物は、トイレ/炊事場、バンガロー、コテージです。池では、カヌーやSUPなどのアクティビティが楽しめます。
このキャンプ場はスノーピーク監修のもとリニューアルされ、芝生のサイトには常設のスノーピークテントがあるので、手ぶらで行ってキャンプすることも可能です。
上の写真で赤い屋根の希望館では、下の写真のようにおしゃれな雰囲気の売店が入っています。また、食堂も営業しており、みそらーめんがうまいらしいです。
リニューアルされた際に建てられたトイレ/炊事場設備は、これまで他のキャンプ場で見たことないくらい高規格です。ウォシュレットがついており、水道にはお湯の蛇口があり、充電可能なコンセントもついているという、なんとも最新鋭のトイレ/炊事場です。
そして、非常にありがたいことに、キャンプ場利用者はシャワーが無料で利用できます。しかもできたばっかりのため、綺麗でした。
一方、このキャンプ場からは、松之山温泉が近い(8kmくらい)ので、そちらへ行ってもよいでしょう。松之山温泉鷹の湯の割引券も受付時にもらえます。
キャンプ場の隣には、大厳寺原牧場という牧場があり、散歩がてら行ってみましたが、風景が非常に綺麗でした。なんとものどかな青々とした風景でした。ただ、牧場はやっていなそうで、動物はいませんでした。
キャンプ場から少し車を走らせると、下の写真のように、棚田の絶景を見ることもできます。
狐塚の棚田という、日本の棚田百選に選ばれている棚田もキャンプ場から約5kmくらいで行けます。
基本情報
期間:6月~11月上旬
料金:高校生以上1,500円、小・中学生1,000円
入浴:シャワー(宿泊者無料)
ゴミ捨て:可
バンガロー:有り
コインランドリー:なし
ホームページはこちら
おすすめポイント
開放的な美しい高原風景、高規格な施設・設備
周辺観光地
松之山温泉、美人林&森の学校キョロロ、狐塚の棚田 、天水越のブナ林
まとめ
十日町市・津南町でキャンプをおすすめする理由、周辺観光スポット情報、おすすめキャンプ場2選を紹介しました。
十日町市・津南町は、日本の原風景ともいうべき、豪雪地帯特有の自然景観が楽しめ、温泉・観光スポットがたくさんあるエリアです。キャンプは、そのような環境と非常に相性が良く、最高の時間を過ごせると思います。
是非とも、おすすめした2つのキャンプ場を訪れ、十日町市・津南町の良さを感じてほしいと思います。