Trip by myself

ツアーを使わず、すべて自分でアレンジ!普通のサラリーマンが行った、"格安旅行"(主にアジア圏)で見た景色や、旅行ノウハウを紹介!最近ハマりだしたキャンプ、久々に再開した登山の情報も紹介!

登山したい山が確実に快晴と事前に判断する手順を解説 (天気予報、SCW、Windyの活用)

登山の天気は重要

登山をするときの楽しみ方は人ぞれぞれありますが、山登りする方のほとんどが綺麗な景色を見たいと思って山に登ると思います。

山で綺麗な景色を見るには、天気は非常に重要です。冒頭の写真(北アルプスの裏銀座)のように雲ひとつない快晴であれば、素晴らしい景色となりますが、これが曇りであれば一変してしまいます。

雨が降っていなくても、曇りや霧で景色が見られないなら、登山の楽しみが半分程度になってしまうでしょう。

例えば以下の写真は、南アルプス鳳凰三山の薬師ヶ岳ですが、ご覧のように真っ白で何も見えず、残念な状況です。天気予報は晴れであったのに、山頂はこの有様です。わざわざ長時間運転して登山口まで行き、ここまで登ってきたのに、もったいない気持ちになります。

以下順番に、大源太山(平標山の南)、女峰山(日光)、平標山テント場の悲しい曇りの状況ですが、苦労して登っても、霧でガスっているのは本当げんなりしてしまいます。

私の場合は特に、山に登るモチベーションは綺麗な景色を見るのが半分以上占めるので、天気は非常に重要です。

晴れ予報でも雨が降る場合もある

曇り空ならまだしも、天気予報が晴れでも実際山へ登ると雨に降られる場合もあり、その時はさらに残念な気持ちになります。

特に注意が必要なヤフー天気で下の画像のように、グレー色の雲のマークがついているような天気予報です。グレー色の雲は雨雲を表しており、これが表示されている時は、平地は晴れますが、たいてい山の上では雲がかかり、雨が降っていることさえもありえます。

快晴で登山を楽しみたい

登山をするなら、やはり快晴の時に行きたいものです。快晴の中登山をすると、山の景色を最大限楽しむことができ、登り終えた時の満足感が、曇りや雨の時の何倍にもなると思います。

例えば、私がこれまで撮った快晴登山の景色の中かから適当にピックアップすると、以下のような写真が挙げられます。

・谷川連峰の平標山あたりの景色

・北岳山頂から八ヶ岳方面を見た景色

・南アルプス白根三山縦走路の景色

登山したい山が確実に快晴と事前に判断する手順

登山へ行く前に天気予報は必ず確認すると思いますが、山に登る場合は、天気予報だけでは確実に晴れると判断するための情報としては不十分で、晴れ予報でも山では曇りや雨の場合があります。できれば、登りたい山が確実に晴れると分かったうえで、登山口へ向かいたいものです。

そこで、私が普段実践している、登山したい山が確実に快晴と事前に判断する手順を紹介したいと思います。

紹介する手順であれば、だいたい7割くらいは、期待通り快晴の中登山できるでしょう。ただし、残り3割くらいは期待通りでなかった場合もあり、なかなか山の天気の難しさを感じます。。

なお、冬の時期は冬型の気圧配置となり、太平洋側であればほとんど快晴となり、太平洋側の山へ登る場合はヤフーやtenki.jpなどの普通の天気予報で問題ないでしょう。以下の手順は、春から秋の、雲が多くなる時期に登山する場合に力を発揮します。

1. 1~2週間前くらいから、日本気象協会tenki.jpで登山するエリアの天気予報確認

登山へ行く前、1~2週間くらい前に登りたい山のエリアの天気予報を確認し、晴れマークとなっているか確認します。この時点で曇りや雨マークであれば、変わることもありますが、快晴はあまり期待できないでしょう。

日本気象協会 tenki.jp / 天気予報・地震・台風

tenki.jpであれば、2週間分の予報を確認できるので便利でしょう。また、"レジャー天気"のメニューから、山の天気も確認できます。

ただし残念ながら、tenki.jpの天気予報は山のふもとの天気は当たりますが、山の上の天気は精度が悪い印象です。。

晴れ予報を期待して登山口へ行ってみたものの、ふもとは晴れていますが、山には雲がかかっている、というのが何度もありました。

2. 3日前からSCWで1時間毎の雲の量を確認

次に、3日前からSCWで雲の量を確認します。SCWはスーパーコンピュータが予測する天気予報のウェブサイトで、精度が高いことで有名です。

ただし、3日前くらいの直前にならないと、精度が高くならないので、注意が必要です。逆に言うと、直前でないと登山計画が立てられないので、その点は不便ではありますね・・。

SCW - 天気予報 / 観測情報

SCWへアクセスすると以下のような画面が表示され、赤丸部をクリックすると、場所ごとの雲の量が確認できます。

下の画像で、黒が濃い方が雲が少ないことを表しており、赤字の番号の若い順に雲が少ないと言えます。左下に小さく地図のイラストが表示され、どのエリアであるか確認できます。

また、3日前の予報は右下の青丸部で"詳細78"というのを選択すると表示し、黄色丸部をクリックすると、日時を1時間毎に切り替え、雲の量の推移を確認できます。

なお、前日であれば青丸部で"詳細"、現在であれば"局地18"を選択して表示できます。直前であればあるほど、精度は高くなります。

雨予報の時は、以下のような色合いになり、赤丸の番号が大きい方が降水量が多くなります。このような表示の日に登山へ行くのは無謀なので、中止しましょう。。

3. Windyで雲の量を確認

最後にWindyでさらに詳細に雲の量を確認します。

SCWで雲の量を確認していますが、SCWはどの標高の雲の量を表しているか分からず(調べましたがよく分かりませんでした・・)、山の高さに合わせた雲の量を知る必要があります。先に紹介したSCWで①の雲ひとつない予報で山へ登ると、実際は雲があったという場面を私は何度か経験しています。

標高ごとの雲の量を知るのに便利なのが、Windyです。

Windy: Wind map & weather forecast
Windyでは、標高ごとの雲の量を以下3パターン表示できます。

 下層雲:100~2,000m

 中層雲:2,000~7,000m

 上層雲:7,000m以上

登りたい山の標高より高い場所に雲がないか確認します。例えば標高2,500mの山に登るなら、中層雲と上層雲に雲がないことを確認します。一方、標高2,500mの山であれば、下層雲に雲があっても天気に影響はないでしょう。雲海として楽しむことができるだけでしょう。

Windyの画面(スマホ)は以下(上から順に、下層雲、中層雲、上層雲)のようになっており、右下の三本線のメニューボタンを押すと、下層雲/中層雲/上層雲のレイヤーを選択できます。

下の画像で黄土色っぽい部分は雲がなく、白っぽい部分は雲が多いことを示しています。平地であれば、この3つの層のいずれも黄土色になっている場所が、快晴であると言えます。これら3つは同じ時間のものですが、標高によって雲の量が全く異なっているのが分かると思います。

 

以上、3つの手順をすべて行い、以下の条件を満たした場合、快晴のもと登山をして、素晴らしい風景を楽しむことができます。

  1. tenki.jpが晴れマークとなっていること
  2. SCWの雲量表示で黒色となっていること
  3. Windyで登る山の標高より高い位置の雲量表示が黄土色となっていること

まとめ

登山で最大限の景観を楽しむためには、天気が快晴のときに登山する必要があります。雲が多めだと景色の良さは半減されてしまい、残念な登山となってしまいかねません。

そこで、登りたい山が確実に快晴と事前に判断する必要があり、私が実践している手順を解説しました。この方法で100%うまくいくとは言い切れませんが、経験的にこの方法で、70%以上の高確率で当たりの快晴登山を楽しむことができいるように思います。

せっかく登山へ行くなら快晴の中登山したいので、本記事で紹介したように、うまくインターネットの情報を活用し、事前に快晴か判断するようにして登山へ臨むことをおすすめします。