登山にはまったら何度も行きたくなる
私は登山が趣味で、2007年にスタートし、途中5年間ほど空けていますが、これまでの登山歴を合計すると13年になります。
関東在住で車を所有しており、周辺の行ける範囲の山は登りつくした感がありますが、同じ山でも季節やルートを変えるなどして、継続して登山を楽しんでいます。いつまでこの趣味を続けられるか分からないですが、まだ飽きていないので、まだしばらく続けられそうです。
登山は一度ハマると、何度も行きたくなる魅力があります。日本にはたくさんの山があり、標高、登る時期、ルート、難易度を変えたり、岩、沢や雪山などのバリエーションルートを登ったり、楽しみ方がたくさんあります。
私を含め、登山にハマって趣味にした人は何度も行っていると思います。
登山は毎回お金がかかる
1回の登山で必要な費用は、ざっくり以下の項目と金額だと思います。
- 交通費:3,000円~6,000円くらい?(行先や公共交通機関か車かによって幅がありますね。。)
- 行動食:500円~1,000円くらい
- 自炊の食費:500円~1,500円くらい
- 帰りの温泉:1,000円くらい
- 宿泊費:山小屋10,000円~15,000円くらい、テント泊1,000~2,000円。
- 帰りの外食費用:1,000円~2,000円くらい
移動手段、各人の趣向、テントの装備など、人によって使う金額は大きく異なると思いますが、登山は最初に持ち物をそろえれば、あとはお金がかからないわけではなく、毎回の登山は思った以上にお金がかかるものです。
最近ヤフーニュースで登山「1回あたりのコスト」について記事があり、その筆者によると、平均して車利用で日帰りの場合6,000円程度、車利用で小屋泊の場合15,000円とのことでした。
私が登山へ行く回数はだいたい年20~30回で、7割が宿泊を伴うテント泊登山、3割が日帰り登山なイメージです。年20~30回となると、月に2回くらい登山へ行くことになりますが、上記のような出費が毎回あれば大変です。
そこで本記事では、できるだけたくさんの回数山登りを楽しむため、毎回の登山費用を安く済ませる方法として、私が実践しているものを紹介したいと思います。
私の場合、自宅から200km以上離れた北アルプスや南アルプスへ行く場合においても、宿泊費(テント泊ですが)入れて8,000円~9,000円程度済ますことができているので、前述のヤフーニュースであった小屋泊15,000円の半額近くにできています。
登山1回ごとの費用を安くするために私が実践している6つの方法
登山でかかる費用はひとりひとり、登山する山域、交通手段、登山中や登山後の食事や温泉、宿泊有無で大きく変わりますが、登山にはまって何度も行く場合は、1回1回にかかる費用がかなり重くなってきます。
お金に余裕があれば、いくらでも贅沢したくなりますが、何度も行く場合は、きるだけたくさんの山へ登るため、1回1回の費用を安くした方が良いと思います。
私はこれまでの13年の登山歴の中で、当初は大盤振る舞いでしたが、どんどん登山にはまって行く中で、いろんな工夫を行い、1回あたりの登山にかかる費用を減らすことで登山へ行くことへの支出による心理的負担を軽減してきました。その方法を6つ、以下に紹介したいと思います。
とはいえ、まとめてみたものの、工夫というよりも"~しないで済ませる"というような、我慢する系の内容ばかりでした・・。まあそれでも、登山へ行く回数が増えてきて、出費が気になり始めている方には参考になるかと思います。
なお、私が車でしか登山へ行かないため、移動手段は自家用車であることが前提条件となります。
1.交通費(車)を安くする
まずは、登山の費用の中で最もお金のかかる交通費(車)を安くする方法です。
高速道路は市街地を通過する区間に限定する
車を持っていればガソリン代だけで済むので、電車やバスを使うよりも安くなりますが、それでも、自宅から200km以上とか離れた山へ遠出する場合は、高速道路とガソリン代で費用がかさみます。
特に高速道路料金は、休日や深夜のETC 3割引をもってしても、割高に感じます。。
そこで提案したいのが、自宅の最寄りICから登山口最寄りのICまで、すべて高速道路を使うのではなく、高速道路は市街地を経由する区間だけ利用することです。
混雑して時間のかかる市街地は高速道路を使いますが、田舎では車通りが少ない下道をスイスイ進むことができます。
例えば、首都圏から長野県の北アルプスへ向かう場合、最初は高速道路に乗りますが、長野や山梨に入ったところで高速を降りて、あとは下道で登山口へ向かうなどすればよいと思います。
駐車料金のかからない登山口を選ぶ
それから、有料の登山口駐車場や、自家用車からバスに乗り換えて向かう必要がある登山口などの利用は避けた方がよいと思います。
例えば、群馬県の尾瀬へ行くなら、鳩待峠から入山すると、駐車料金とバス乗車料金の両方かかり(1日1000円、バス片道1,300円)、かなりの出費になります。
また、北アルプスの蝶ヶ岳に上高地から登山すると、上高地へ行くまでに駐車料金とバス乗車料金の両方かかってしまいます(沢渡1日700円、沢渡~上高地のバス片道1,500円)。もし蝶ヶ岳へ登るなら、安曇野市の三股登山口から登ると、駐車料金もかからないので、こちらからの方がおすすめです。
平日出発時はETC深夜割引を活用する
平日に高速道路を使った遠くの山へ行く場合、ETC休日割引が使えないので、午前0時~午前4時の間に高速道路を出入りさえすれば3割引が適用となる、ETC深夜割引を積極的に活用した方がいいと思います。
少し大変ですが、朝3時に起きてすぐ家を出て、午前4時までに最寄りのICへ入ればよいでしょう。
2.前泊するなら車中泊
登山口が自宅から遠かったり、登山口の駐車場が混雑する場合は、登山口近くのホテルや旅館で前泊することがあると思いますが、前泊するなら断然車中泊がおすすめですね。車中泊なら、登山口に車を停め、登山用の寝袋で寝て、起きたらすぐに登山開始することができます。
車を持っていない場合は、ホテルや旅館で前泊することになりますが、登山のためだけに泊まるのは贅沢すぎる気がします。。やはり車を所有していることは、登山者にとっては大きなメリットですね。
下の写真は、先日車中泊した燕岳登山口の駐車場です。大人気の山なので、登山口駐車場へ前日の夜中に到着しましたが、他にも多くの車がいました。
3.テント泊、避難小屋を利用する
宿泊を伴う登山の場合、山小屋泊を利用せずにテント泊や避難小屋泊を利用すると、かなりの節約となります。
山小屋泊は1泊で10,000円~15,000円かかりますが、避難小屋泊なら無料、テント泊なら1,000円~2,000円です。テント泊のための装備は高額で、重くて嵩張りますが、5回ほど宿泊を伴う登山をすれば、元はとれるでしょう。
テント泊であれば、テント場で山の綺麗な景色を見ながら、直に山の空気を吸ってのんびり過ごすことができ、最高の気分に浸れます。
テント泊の自炊メニューはいつも同じ
あと、テント泊では自炊をしますが、私は飽きもせず毎回同じメニューにしています。できるだけ重くなく嵩張らないメニューとするため、夜はレトルトパスタ、朝は棒ラーメン、オプションで魚肉ソーセージとしています。登山用のアルファ米は値段が高いのでパスですね。
同じメニューにすることで、メルカリなどで格安にまとめ買いができるし、保管しておけば、必要な時に持ち出すことができます。
毎回同じメニューでも、山で食べると何でもおいしい、という効果があるため、飽きることがないのです。
4.登山後は温泉に入らない
それから、山の近くには温泉が多いため、登山後は温泉を楽しみたいものですが、節約のためにそれもパスして問題ないでしょう。
私も当初はよく登山後温泉に入っていましたが、途中から行かなくなりました。
登山後は早く家に帰ってシャワーを浴びて片付けを行い、翌日の会社への出勤などに備える方が効率的でしょう。
確かに温泉は登山後の疲れをとるのに良いですが、登山のような激しい運動後というより、旅行や温泉宿など、よりリラックスしたときに味わいながら入るものだと思います。
5.登山後の食事は自宅で
登山後にレストランや居酒屋で外食をとる方もいますが、これも登山後温泉に入らないのと同様に、節約だけでなく翌日に備えるためにも、早く自宅に帰って食事をとった方がよいと思います。
登山で疲れた体だと、おいしく食事も最大限に楽しめないのではないかと思います。登山では遠くへ行くため、ご当地グルメの店もあると思いますが、私はいつもスルーですね。。
6.行動食・非常食を持たない
※この方法は、シャリバテしない方向けです
最後に、登山では行動食・非常食が必要と言われますが、特に必要ないでしょう。私も最初は持って行くようにしていましたが、地味に毎回お金がかかるのが気になり、やめました。
登山中は歩くことに夢中になるので、行動食がなくても水さえ飲んでおけば意外に気にならないのです。行動食を食べないことでダイエットになるし、持たないことでザックの重さも軽減できます。
非常食がないと遭難したときにまずいかもしれないですが、よく遭難のニュースを見ていると、水だけ2週間生き延びたという話をよく聞きます。これはつまり、遭難したときは非常食よりも水の方が重要ということです。非常食を持って行くくらいなら、水を多めに持って行く方が重要だと思います。
まとめ
登山は、装備をそろえるだけでなく、毎回行くだけでお金がかかるものです。長く趣味として楽しむためには、あまりお金がかかりすぎるのは考えものなので、毎回の山行をいかに安く済ませるか、私が実践している6つの方法を紹介しました。
我慢しすぎるのは良くないと言えますが、そもそも山に登って綺麗な景色を見ることが自体が贅沢なので、登山中の食事はレトルトでもおいしく楽しめるし、登山後の温泉、食事は不要と言えるでしょう。
それと、山小屋泊は快適ですが、より山の自然を身近に感じられ、プライベート感があるテント泊は、山小屋よりも快適と言え、節約と一石二鳥でおすすめです。
あと、登山口までの車でアクセスするとき、時間がかかりすぎるのはストレスですが、部分的に高速道路を使うことで緩和できるでしょう。
今回紹介した方法で、より長く多くの登山を楽しんでもらえると幸いです。