Trip by myself

ツアーを使わず、すべて自分でアレンジ!普通のサラリーマンが行った、"格安旅行"(主にアジア圏)で見た景色や、旅行ノウハウを紹介!最近ハマりだしたキャンプ、久々に再開した登山の情報も紹介!

【登山】実際泊まって眺めが良くて感動したテント場を8選にして紹介

テント泊登山が好きで多くのテント場へ行った

私は登山が趣味で、何度も山登りをしています。登山といっても、難易度や登山スタイルなど様々ですが、私の場合、特にテント泊登山が好きで、テント泊できる場所を探してその近くにある山へ登ることが多いです。

テント場がある場所

山でテント泊できる場所は、登山用語でテント場といいます。

テント場は大抵、管理人が常駐して営業されている山小屋に併設している場合がほとんどです。テントを張る平らなスペースがあるだけで、トイレと水をくむ場所は、山小屋の設備を使わせてもらうようになっています。

また、山小屋やテント場がある場所は、すぐ近くに百名山など有名な山や、綺麗な山のピークがあり、多くの登山者が訪れやすいロケーションであることが多いです。

テント場が多い山域

テント場が多い山域は、登山者に人気かつ登山ルートが長いエリアです。そうなると日本では、関東方面に集中しており、北アルプス、南アルプス、八ヶ岳に多いです。そこ以外の山域にもテント場はありますが、数が少なく、ひとつひとつのテント場もこぢんまりとしたものとなっています。

眺めが良いテント場は印象に残る

私は関東地方在住なので、テント泊を伴う登山を大いに楽しむことができ、だいたい毎年10~20ヶ所のテント場を訪れています。

いろんなテント場へ行く中で、印象に残っているのは、やはり眺めの良いテント場です。眺めの良いテント場の条件は、自分のテントから顔を出したときに、綺麗な山の景色が目の前にどーんと見える状態のことを言います。テントから出て少し歩かないと景色が見えない場合は、対象外です。目の前に広がる絶景の中、テントの中でごろごろできる感じが良いのです。

下の写真のようなイメージです。ここは立山室堂の雷鳥沢キャンプ場です。

山のテント場はどちらかというと樹林帯に囲まれていることが多く、素晴らしい景色を目の前にしてテントを張れる場合の方が少ないです。そんな中、私がいくつものテント場を訪れる中で、眺めが良くて感動するところがいくつかあったので、本記事で紹介したいと思います。

眺めが良くて感動したテント場8選を紹介

私のこれまでの登山を振り返り、眺めが良くて感動したテント場をピックアップしてみると、8ヶ所ありました。

眺めの良いテント場は北アルプスに集中していました。やはり森林限界を超えて標高が高いほど、眺めが良くなるからでしょう。奥秩父のテント場もよく行くのですが、標高が高くないせいか、どこも樹林帯に囲まれており、眺めは良くありません。。

以下に8か所のテント場の眺めを写真で紹介します。

1. 雷鳥沢キャンプ場(北アルプス)

最初に紹介するのは、日本で一番眺めの良いテント場といっても過言ではない、雷鳥沢キャンプ場です。下の写真のように、周囲をぐるっと立山連峰の3,000m級の山々に囲まれたところにあり、テントを張った場所から美しい山々を眺めることができ、優雅にキャンプを楽しめます。

富山県の立山室堂にあり、長野県側または富山県側から立山黒部アルペンルートのバスで到着して、約1時間歩くだけでテント場に到着する、アクセスの良さも魅力です。

キャンプ場は広々して、張る場所はたくさんあります。眺めが良くてアクセスが良いため、人気のテント場ですが、広いため場所がなくなることはないでしょう。

下の写真の手前に見える建物がテント場の管理棟で、受付やトイレがありますが、食事や宿泊はできません。

私が雷鳥沢キャンプ場を訪れたのは2024年8月の最高に天気が良い日で、下のように立山が丸見えの最高の場所にテントを張りました。テントから顔を出すといつでもこの景色を見られるのが、たまりませんでした。ずっといたくなるキャンプ場で、リピートしたいです。

雷鳥沢キャンプ場の基本情報は以下です。

  • 料金:1泊1人1,000円、小学生以下無料(2025年3月に調べた料金)
  • 開設期間:4月下旬~10月下旬
  • 張数:300張
  • 予約の要否:不要
  • docomo電波:良好

1泊の料金が安いのも魅力的でした。小学生以下も無料なので、家族連れで来るとメリットありますね。

2. 五色ヶ原山荘テント場

次に紹介するのは、雷鳥沢キャンプ場と同じ北アルプスの立山エリアにある五色ヶ原山荘テント場です。立山室堂から日本百名山の薬師岳へ向かう途中に位置します。

テント場からは、立山三山、後立山連峰(針ノ木岳、蓮華岳など)、赤牛岳などの山々が180度ずらっと並んだ風景を見ることができます。

下の写真のように、テント場の地形が台地状になっており、これと周囲の山々の風景が相まって美しい景観となっています。

このテント場から10分くらい歩いた場所に五色ヶ原山荘のがありますが、テント場にはちゃんと専用トイレ(写真に見える建物)があって快適でした。

下の写真は、テント場から立山方面を見たものです。

下の写真は、テント場から針ノ木岳方面(多分ですが・・)を見たものです。

私がこのキャンプ場を訪れたのは雷鳥沢キャンプ場へ行ったのと同じタイミングで、2024年8月です。雷鳥沢キャンプ場から約5時間歩いて到着し、下の写真のようにテント張りました。疲れていましたが、この素晴らしい景色でとても癒されました。

五色ヶ原山荘テント場の基本情報は以下です。

  • 料金:1泊1人2,000円(2025年3月に調べた情報)
  • 水場:あり(料金に含む)
  • トイレ:あり(料金に含む)
  • 開設期間:7月上中旬~10月上旬
  • 予約:予約不要
  • スマホ(docomo)の電波:良好

3. 剱沢テント場(北アルプス)

3つ目に紹介するのは、同じく北アルプスの立山エリアにある、剱沢テント場です。このテント場は剱岳登山の拠点となる場所で、目の前にどーんと剱岳が見える、素晴らしいロケーションにあります。

下の写真の下部にある台地上の場所がテント場です。こんなに真正面から剱岳を眺めながらテント泊できるなんて、非常に贅沢気分を味わえます。

テント場は広々しており、混雑して張れないということは、まずないでしょう。

テント場から後ろ側を振り向くと、立山別山方面の山々を望むことができます。

剱沢テント場には、宿泊できる山小屋はないですが、そばに管理棟があり、シーズン中は管理人が常駐します。さらに少し先へ進むと、剱沢小屋があり、そこは山小屋として宿泊できます。

私が剱沢キャンプ場へ行ったのは、2024年10月の紅葉の時期で天気も良くて、素晴らしい景色に感動しながら、最高の思い出となりました。

私が張ったテントは、下のオレンジ色のテントです。

剱沢キャンプ場の基本情報は以下です。

  • 料金:1泊1人1,000円(2025年3月に調べた料金)
  • 水場:あり(料金に含む)
  • トイレ:あり(料金に含む)
  • 開設期間:7月上旬~10月初旬
  • 張数:300張
  • 予約の要否:不要
  • docomo電波:良好でした

こんなに素晴らしいキャンプ場なのに、料金はなんと1,000円とのことで、その点も素晴らしいです。電波も届くので安心でした。

4. 冷池山荘テント場(北アルプス)

4つ目に紹介するのは、北アルプスの後立山連峰にある冷池山荘テント場です。ここは百名山の鹿島槍ヶ岳へ登るための拠点となる場所です。テント場から、立山や剱岳などの立山連峰を一望できるのが特長です。

下の写真がテント場ですが、私が行ったとき(2024年9月)は天気が良いものの、雲が多くて立山や剣岳の山頂付近は残念ながら隠れていました。。

テントサイトは傾斜のある場所が多いですが、早めに行けば下の写真のように平らで眺めの良い場所をとることができます。

昼間は雲が多かったですが、夕方になると晴れて、剣岳と立山の間に沈む夕日を拝むことができました。

テント場からは、下の写真のように爺ヶ岳方面も見ることができます。

私がテントを張った様子です。早朝登山口の扇沢を出発して、朝10時くらいに早々到着したので、良い場所を確保できました。

冷池山荘の基本情報は以下です。

  • 料金:1泊1人2,000円(2025年3月に調べた料金)
  • 水場:あり、有料で500ml/100円(テント場料金に1リットル分含む)
  • トイレ:あり(料金に含む)
  • 開設期間:7月上旬~10月下旬
  • 張数:60張
  • 予約の要否:特定日(7月~10月の土/祝)のみ必要、山荘HP からネット予約
  • docomo電波:電波は届いていましたが微弱でした。。

5. 燕山荘テント場(北アルプス)

5つ目に紹介するのは、北アルプスの燕山荘テント場です。燕山荘は二百名山の燕岳山頂手前にある山小屋で、北アルプスの中でも大人気の山小屋で、多くの人が訪れます。

燕山荘テント場はそこまで広くないものの、燕岳の雄姿を眺めがらテント泊できるのが特長です。

私が行ったのは2024年5月の残雪期で、下の写真のように雪の上にテントを張りました。この写真はテント場から1段上がった場所にある燕山荘から撮ったものです。ご覧のように、燕岳とテント場の風景がマッチして絶景を生み出しているのが分かると思います。

また、燕山荘の前からは、下の写真のように穂高連峰の絶景も望むことができます。

下の写真はテントを張った場所から撮ったもので、ここからでも燕岳がしっかり見えます。

雲海と夕日が素晴らしかったです。

私がテントを張った様子です。ここから燕岳だけでなく、安曇野市方面の景色も見下ろすことができました。

燕山荘テント場の基本情報は以下です。

  • 料金:1泊1人2,000円(2025年3月に調べた料金)
  • 水場:なし(1リットル200円)
  • トイレ:あり(料金に含む)
  • 開設期間:4月末から11月末、年末年始
  • 張数:40張
  • docomo電波:良好
  • 予約の要否:必要(電話またはWeb予約)

水場がなくて、水の料金が高かったので、私は雪を融かして水を作りました。

6. 北岳山荘テント場(南アルプス)

6つ目に紹介するのは、南アルプスの北岳山荘テント場です。

北岳~間ノ岳~農鳥岳の3つの山を合わせて白峰三山といいます。北岳山荘は、北岳と間ノ岳の間に位置して、白峰三山縦走時の宿泊場所として利用されます。

北岳山荘のテント場は、下の写真のように北岳が目前に大迫力で見えるロケーションに位置しており、最高の眺めの中でテント泊を楽しめます。

テント場から南東の方向を見ると、下の写真のように富士山がくっきり見え、それもまた見どころです。

私が北岳山荘テント場を訪れたのは2023年10月で、紅葉の時期で天気も良かったです。

下の写真のように、ハイマツが切り開かれた個室空間のようなスペースにテントを張り、贅沢に北岳を眺めながら過ごしました。

北岳山荘テント場の基本情報は以下です。

  • 料金:1泊1人1,100円(2025年3月に調べた料金)
  • 水場:あり(料金に含む)
  • トイレ:あり(料金に含む)
  • 開設期間:6月中旬~11月上旬
  • 張数:80張
  • 予約の要否:不要
  • docomo電波:電波は届いていましたが、微弱でした。。

7. 木曽駒ヶ岳頂上山荘テント場(中央アルプス)

7つ目に紹介するのは、中央アルプスの木曽駒ヶ岳直下にある頂上山荘のテント場です。頂上山荘は、本当に木曽駒ヶ岳直下にあり、たった15分くらいで山頂へ行ける素晴らしいロケーションに位置しています。また、木曽駒ヶ岳山頂とその隣にある中岳山頂の鞍部に位置しており、テント場からは両方の山を見上げることができます。

下の写真は、中岳から頂上山荘を見下ろしたものです。

下の写真は、木曽駒ヶ岳から頂上山荘を見下ろしたものです。

テント場から中岳を見上げると、下の写真のように見えます。

テント場から木曽駒ヶ岳を見上げると、下の写真のように見えます。残念なことに、私が行った日は雲が多くて、天気があまりスッキリしていませんでした。。晴れていたら、もっと綺麗に見えるのでしょう。

両サイドの木曽駒ヶ岳と中岳だけでなく、今度は東の方へ目を向けると、南アルプスの山々が遠くに見え、こちらも眺望のポイントです。この日は少し雲が多くて、くっきり見えなかったのは残念でしたが。。

私が行ったのは2024年9月で、下の写真のようにテントを張りました。テントサイトは石がごろごろしていますが、ちゃんと1区画ずつ整地されていました。

頂上山荘テント場の基本情報は以下です。

  • 料金:1泊1人2,000円(2025年3月に調べた料金)
  • 水場:あり(料金に含む)
  • トイレ:あり(料金に含む)
  • 開設期間:7月上旬~10月初旬
  • チェックアウト:朝8時まで(過ぎると水とトイレ有料)
  • 張数:70張
  • 予約の要否:不要
  • docomo電波:電波は届いていましたが、微弱でした。。

8. 平標山の家(谷川連峰)

最後に紹介するのは、日本アルプスではなく群馬県と新潟県にまたがる谷川連峰の平標山のテント場です。

平標山の山頂下に"平標山の家"という山荘があり、あまり知られていませんが、ここにテント場が併設されています。張数も8張程度とこぢんまりとしています。ですが、テント場から平標山や仙の倉山など、谷川連峰の稜線の景色が素晴らしいです。

私は、まだ残雪がある2024年5月に平標山の家のテント場を訪れました。

下の写真のように、美しい谷川連峰の稜線を見ながらテント泊を楽しみました。

下の写真では、仙の倉山とエビス大黒の頭が見えます。残雪と相まって美しかったです。

下の写真は平標山の家で、避難小屋としても使えますが、シーズン中は管理人が常駐しています。

平標山の家テント場の基本情報は以下です。

  • 料金:1人1,000円 ただし、6月第2,3土曜日のみ1人2000円+1張500円、中学生無料(2025年3月に調べた料金)
  • 水場:あり(料金に含む)
  • トイレ:あり(料金に含む)
  • 張数:8張
  • 宿泊可能時期:4月下旬~10月下旬
  • 予約:不要
  • docomo電波:忘れましたが、あまりつながらなかったと思います。。

6月の平標山はハクサンイチゲという花が咲く時期で、多くの登山者が訪れるため、料金高めに設定しているようです。

まとめ

私がこれまで行った登山の中で、感動するくらい眺めが良かったテント場を8選にして紹介しました。

山にあるテント場は樹林帯に囲まれ、基本的には見晴らしがよくないことが多いです。その中でも、今回紹介した8か所のテント場は非常に貴重で、是非とも訪れてゆっくり滞在してほしいテント場です。

眺めが良いだけあってアクセスが大変なテント場ばかりですが、唯一、雷鳥沢キャンプ場だけは、立山黒部アルペンルートの交通費さえ払えば、容易にアクセスできるので、行ったことないのであれば、ここだけは是非ともおすすめしたいです。