束河古鎮とは?
束河古鎮は、中国雲南省の麗江にある古い村です。麗江では、世界遺産となっている麗江古城が有名ですが、束河古鎮もその近くに位置しており、麗江古城と合わせて世界遺産として登録されています。
そもそも中国で"古鎮"は、昔ながらの建物が並ぶ町並みを見ることができる場所のことをいいます。束河古鎮は、少数民族であるナシ族が建てた古い建築物(中はみやげ物屋、カフェ、レストラン、ゲストハウスとなっています)がひしめき合った町並みが美しい観光地です。
2018年の年末(12月22日~1月2日)に束河古鎮に3泊分の滞在
私は2018年の年末(12月22日~1月2日)に、中国雲南省の麗江、徳欽、シャングリラなどを11泊12日で観光したのですが、中でも束河古鎮に最も長く、11泊旅行中で3泊分滞在しました。
実は、9年前の2009年にも束河古鎮に2泊滞在したことがあって満足度が高かったのですが、今回も大いに楽しめました。
この記事では、束河古鎮の魅力(麗江古城と比較して)と、私が滞在したときの様子と感想を紹介したいと思います。
束河古鎮へのアクセス方法
束河古鎮は、中国雲南省麗江の麗江古城から路線バスで行くことができます。6路または11路というバスを使います。
私は、11路のバスで麗江バスターミナルターミナルを出発し、下の写真の赤枠で示す束河路口というバス停で降りました。
束河路口というバス停でうまく降車するため、バスに乗車中、百度地図を使って常に現在地を確認する必要がありました。中国での路線バスの乗り方は少し難易度高いかもしれませんが、下記の記事にまとめたのでご参照ください。
束河路口のバス停から、北西に約1kmくらい歩い行くと、束河古鎮の入り口にたどり着きます。下の地図に、私が歩いたルートを示します。
無事、下の写真のように、束河古鎮の入り口に到着することができました。
そもそも、日本から麗江へ行く方法については、下記の記事にまとめているので、ご参照ください。
束河古鎮の滞在をおすすめする3つの理由
もし麗江へ旅行へ行くことがあるなら、まずは麗江古城への宿泊を検討すると思います。1泊くらいだったらいいですが、もし何日か麗江に滞在するなら、束河古鎮に泊まって、観光の拠点にする方がおすすめです。
以下に、麗江古城より束河古鎮の滞在をおすすめする3つの理由を解説します。
1.観光客が少なく静か
束河古鎮をおすすめする1つ目の理由は、比較的観光客が少なく、静かに古鎮を楽しめることです。
麗江古城は、とにかく観光客が多いのです。世界遺産に登録されているため多くの観光客が訪れ、古い町並みもどんどん改修されて、テーマパーク化しています。麗江古城内の町歩きは楽しいですが、人が多くて、歩きづらいとさえ感じるかもしれません。私が9年前に行ったときも人が多かったのですが、今回は、さらに観光開発されて人が増え、古い町並みとしての良さが薄くなったように感じました。
一方、束河古鎮でも同様に古い町並みを楽しめるのですが、麗江市街地から少し離れて規模も小さいためか、麗江古城よりも観光客が少なく、静かな環境でまち歩きを楽しむことができます。
2018年の年末に行ったときの、麗江古城と束河古鎮の夜景を下に示します。写真のように、基本的に麗江古城のほうが、人口密度が高かったです。
麗江古城の風景
束河古鎮の風景
2.洗練されたおしゃれな景観
2つ目のおすすめ理由は、束河古鎮は洗練されたおしゃれな景観を楽しめることです。
束河古鎮の中心部では、麗江古城と同じように人が多くて、観光地らしい雰囲気なのですが、北側の奥の方にある小川と池があるエリアでは、本当に静かで美しい、昔ながらの田舎風景となっています。下の写真のように、畑もあります。
また、周囲には静かに楽しめるおしゃれなカフェがいくつか並んでおり、洗練された雰囲気を醸し出しており、特に訪れてほしいと感じるエリアです。
中国人はおしゃれというイメージがあまりなかったのですが、本当上手に雰囲気作りしているなあと感じました。
3.観光の見どころスポットが近い
3つ目のおすすめ理由は、麗江観光の見どころスポットへのアクセスが良いことです。
主な麗江観光の見どころである白沙や玉峰寺、玉龍雪山などは、麗江市街地の北側に位置しており、麗江市街地から行くより、束河古鎮からアクセスする方が近いのです。
束河古鎮を経由する路線バス(6路)に乗ると、白沙や玉峰寺まで行くことができます。ただ、玉龍雪山の入場口はさらに先にあって路線バスで行けないので、ツアーやタクシー利用することになります。
麗江を観光する際は、束河古鎮に何泊かして、周辺観光するのが良いと思います。
束河古鎮に5日間滞在した様子
私は、2018年の年末に束河古鎮へ行って、計5日間(12/27~29、12/31~1/1)、束河古鎮に滞在しました。そのときの様子を、以下に紹介したいと思います。
束河古鎮の全体地図は以下の写真のようになっています。
客引きに紹介してもらった宿に泊まる
束河古鎮には、麗江市街地にある麗江バスターミナルから、路線バスでアクセスし、バス停から約15分歩いて到着しました。
まず、泊まる宿を探す必要ありました。ふらふら歩いていると、なにやら声をかけてくるおばさんがいました。私が日本人であることを伝えると、スマホアプリで中国語を日本語に変換し、それを私に見せてきました。"宿を探しているか?"と書いてありました。どうやら客引きのようです。
私はありがたくそのおばさんについて行き、部屋を見せてもらい、泊まることにしました。最初1泊150元と行ってきたので、2日泊まるから1泊80元にしてくれ、と交渉してあっさりOKしてくれました。
下の写真のように、見た目おしゃれです。ただ、隙間だらけで夜は寒かったです・・。とはいえ、安かったのでここには3泊しました。
町の景観が非常に綺麗
束河古鎮をぶらぶら歩いて、撮った写真を紹介したいと思います。
下の写真のように、土産物屋が並ぶ通りは、人通りはまばらですが、なんとも歴史を感じさせる古い建物が良い感じの雰囲気です。
下の写真のように、古鎮の中を川が流れており、これがまた良い雰囲気を醸し出しています。
下の写真は、四方街といって、四方へ道が続いている広場です。多くの観光客がこの広場を通ります。
束河古鎮には、おしゃれでかわいい雑貨がたくさん売っています。
私は以下の写真のように、かわいい弁当包みを妻と娘のお土産として買いました。2つで95元(1,520円)といわれ、値切ろうと頑張りましたが、駄目でした。。
下の写真は、四方聴音広場で、ここでは、ナシ族による踊りや演奏を見ることができます。
上の写真の建物は、屋上に上がって、町並みを見下ろせるようになっています。
遠くに玉龍雪山が見えます。町並みとよく合って美しい景観です。
食べ歩きが楽しめる
束河古鎮では、道端で地元のおばちゃん達が、果物や揚げ物などちょっとした食べ物の露店をところどころで開いており、食べ歩きを楽しむことができます。観光地なので料金高めですが、この地域ならではのちょっとした料理を手軽に体験できるので、おすすめです。
私は下の写真のように、焼餅(シャオピン)という、やわらかいおやきみたいなの(5元)を食べました。脂っこいですが、うまかったです。
裏山に登って古鎮を見下ろしてみた
束河古鎮の西側には小高い山があって、登山ルートが続いており、登ることができました。ある程度高い位置まで登ると、古鎮を見下ろす美しい風景を見ることができます。
山の中腹には、下の写真のようなおしゃれな隠れ家的なホテルまでありました。日本人もこういう隠れ家的なホテルを作るの好きですが、中国人も同じようなこと考えるようです。
白沙や玉峰寺にも行ってみた
束河古鎮では、他に白沙や玉峰寺への小旅行もしました。いずれも路線バス(6路)を使って容易にアクセスできました。
白沙には、景色を眺めるために徒歩でアクセスしたのですが、玉龍雪山を背景としたナシ族の村の風景が本当に美しく、是非おすすめしたい観光ルートだと思います。
白沙へ行ったときの様子は、以下の記事にまとめているので、ご参照ください。
https://www.tripbymyself.com/entry/sokuga-hakusa
まとめ
麗江古城より静かで落ち着いた雰囲気で、古い町並みとしてより一層楽しめる束河古鎮の魅力を解説し、私が滞在したときの様子を紹介しました。
とても居心地が良く、今回5日間も滞在しましたが、また次回雲南省を旅行して、束河古鎮に滞在したいと思えるほど、その魅力を感じ取ることができました。
雲南省の麗江方面へ旅行される方は、是非とも束河古鎮の数日間の滞在を旅程に入れることをおすすめします。
私が行った、麗江・徳欽・香格里拉11泊12日旅行の概要についてまとめた記事のリンクを以下に貼っておきます。