
那須岳の三斗小屋温泉でテント泊できる
栃木県の那須岳の山中にある三斗小屋温泉は、徒歩でしかアクセスできない温泉です。山道を歩いてアクセスした先の山中に2軒の温泉宿(煙草屋旅館と大黒屋)があり、温泉と宿泊を楽しむことができます。

歴史がある温泉で、昔は14軒の宿があったものの、戊辰戦争で焼失して現在2軒だけとなっているそうです。14軒の宿があった場所は、現在の場所から少し離れたところに、三斗小屋宿跡として那須塩原市指定史跡となっています。
そんな三斗小屋温泉ですが、2軒の温泉宿ではテント泊も可能となっています。そしてテント場の宿泊者は、温泉も利用可能となっています。
三斗小屋温泉を利用してテント泊登山をすると、那須岳登山、テント泊、温泉の3つが同時に楽しめるので、印象深い山旅となるでしょう。
11月末に煙草屋旅館でテント泊した
私は2025年11月22日から1泊で、三斗小屋温泉の煙草屋旅館でテント泊をしつつ、那須岳の登山をしました。
11月末の那須岳は、すでに雪が結構積もって冬山と化しており、三斗小屋温泉のテント場も泊まった日が年内最後の営業日でした。
テントは冷たい雪の上に張り、寒いながらもテント泊をしたのですが、夜に入った温泉が最高で、体が温まったまま眠りにつくことができました。
本記事では、温泉付きの三斗小屋温泉 煙草屋旅館テント場の設備や様子、私が泊まった感想などをまとめたいと思います。
三斗小屋温泉の行き方
三斗小屋温泉へ行くには登山口から歩いて行く必要あります。登山口はいくつかありますが、那須ロープウェイ近くの峠の茶屋駐車場が一番人気でしょう。
峠の茶屋駐車場は以下の地図の場所にあり、東北道の那須ICから約20km/30分のところにあります。道中は那須の観光スポットが点在するエリアなので、帰りにいくつか寄ってみてもよいでしょう。
峠の茶屋駐車場からは、標準コースタイム約2時間で三斗小屋温泉まで登山道を歩いてアクセスします。
登山ルートは以下のようになっており、左に茶臼岳を見ながら峰の茶屋跡避難小屋まで上りが続き、その後は三斗小屋温泉まで下り道となります。避難小屋あたりは強風が吹き荒れるので注意が必要です。
下の写真が三斗小屋温泉の煙草屋旅館です。私が行った時は11月末の初冬なので雪がありましたが、ベストシーズンの5月下旬から10月いっぱいであれば雪はないでしょう。

そして以下の写真は、もう1軒の三斗小屋温泉旅館の大黒屋です。
煙草屋旅館と大黒屋はいずれも口コミ評価は良いので、どちらへ宿泊しても満足できるでしょう。また、いずれの宿でも同じくらいの料金でテント泊可能で、温泉の入浴料が含まれています。

私は沼原池登山口から行った
峰の茶屋駐車場から三斗小屋温泉へ向かうルートは、最も一般的で人気のルートですが、私は少しマイナーな沼原池駐車場から向かいました。
私が出発した朝7時頃は他に停まっている車がいませんでした。。

三斗小屋温泉 煙草屋旅館のテント場紹介
三斗小屋温泉 煙草屋旅館のテント場がどんな様子だったか紹介しようと思います。
煙草屋旅館のテント場基本情報
煙草屋旅館テント場の基本情報は以下のようになっています(2025年11月現在)。
- 料金:1泊1人2,200円(小学生以下1,000円) ※温泉入浴料込み
- 開設期間:4月下旬~11月下旬
- チェックイン:13:00(事前設営可)
- チェックアウト:8:30
- 水場:あり(旅館内)
- トイレ:あり(旅館内)
- 張数:7張
- 予約の要否:必要(インターネットのみ)
- docomo電波:全く入りませんでした・・
テント泊料金は、以前見た時より高くなっているので徐々に値上げされているようですが、それでも温泉入浴料含んで2,200円であれば納得の料金だと思います。
料金は煙草屋旅館HPにあるリンクから"やまたん"というサイトへ登録し、クレジットカード決済をしたうえで現地へ向かいました。宿帳は記入する必要ありましたが、当日現金の支払い手続き不要なのは楽でしたね。あと、たまたまかもしれませんが、私は11:00頃でもチェックインを受け付けてもらえました。
テント泊の基本情報の案内板はテント場にも以下のようにありました。6張と書いていますが、予約のHPでは7張まで予約可能と書いてありました。

テントサイト
テントサイトは下の写真の赤丸部2ヶ所となり、いずれも割と狭いスペースとなっています。

上の写真の左側スペースが以下で、4張くらい張れそうです。

右側のスペースが以下で、こっちも詰めて4張くらいかなと思います。

各スペースでテントを張った写真は以下です。この日は3連休の初日ですが、私含めて計4張と少なめでした。やはり雪が積もるくらい寒い時期なので、閑散期なのでしょう。旅館の宿泊者も少なそうでした。


テントサイトからの眺めですが、あまり眺望は期待できず、下の写真のように、木々の間から向かいの山々が見えるくらいでした。見えたのは、恐らく三倉山~高倉山の稜線だと思います。

トイレと水場は旅館の館内
テント泊利用者用のトイレと水場は旅館内の設備を利用します。一旦建物の中に入って靴を脱ぐ必要あるのは面倒でしたが、綺麗なトイレと水道を使えるという意味では良いと思います。

テント泊も温泉に入れる
テント泊は料金に温泉入浴料が含まれており、野天風呂のみ利用が可能で、下の時間割となっていました。男性は混浴に入ることになります。
チェックインしたら翌朝6:30まで何度でも入浴可能で、夜間や早朝も入れるというのが良いです。早朝4:00くらいに入っている方もいました(テント場からでも話し声が聞こえました)。

野天風呂は、下の写真の赤丸部あたりに位置しており、一旦旅館の建物内へ入って館内の出口でサンダルへ履き替えて外に出て、10mくらい登ったところにあります。
簡素な脱衣場はありますが、男女は別になっていません。
また夜は街灯が一切なく、ヘッドライトがないと歩くのが困難なので、持って行くようにしましょう。
私が夕方18:00くらいに行った時(冬なので外は真っ暗)、すでに5人くらいお湯に浸かっていましたが、皆さん暗闇の中温泉を楽しんでしました。脱衣場で服をぬいでお湯に入るとき、足元が全く見えず大変だったので、やはりヘッドライトは要ると思います。

テント泊した様子
私がテント泊をした様子を紹介します。
私はプライベート感を重視するので、周囲と距離感が保てそうな、上で示したテントサイト写真で、右側赤丸のスペースの端っこへテントを張りました。

同じ空間にもう1人テント泊の方がいましたが、下の写真のようにちょうど良い距離感を保っていました。

初日は11時ごろにテントを張って、そのあと朝日岳と茶臼岳(途中まで)を登りました。それから疲れた体を温泉で癒しました。
夕飯はレトルトパスタ、朝食は棒ラーメンを食べました。


登山後に入った温泉が最高
私はテント泊初日に、沼原池駐車場から三斗小屋温泉まで歩き、そのあと朝日岳と茶臼岳まで登ってかなり歩いたので疲れました。
そのあとテント場に戻って一休みして夕飯を食べていると、体が冷えてきました。
その冷えた体で温泉に浸かった瞬間は、忘れられません。湯温は熱めだと思うのですが、体が冷えているので、しばらく浸かっていることができ、体が芯から温まっていくのを感じることができました。疲れも取れていく感じがしました。
温泉は真っ暗の中入ったのですが、空には満点の星が見えて、最高の気分でした。
温泉付きのテント泊は、寒い冬の方が適しているのではないかと思いました。
湯上りで温まった体はしばらく続き、そのままぐっすりと眠りにつくことができました。
初日に初冬の朝日岳と茶臼岳に登った様子
11月末の那須岳は、場所によっては積雪が30cmくらいあって、足がズボズボ埋まる箇所もあるくらいでした。しかし青空を背景にした、積雪のある那須岳の景観は非常に綺麗だったのでその様子を紹介しておこうと思います。
なお、積雪はあるのですが、那須岳の登山ルートは全体的になだらかなため、アイゼンやチェーンスパイクなしで歩くことができました。もちろん着けた方が安心して歩けるかもしれませんが、出すのが面倒でそのまま着けずに歩ききってしまいました。
初日は朝日岳と茶臼岳に登りました。下の写真は朝日岳で、遠くから見てもかっこよく、山頂からも360度の大展望で素晴らしかったです。



朝日岳の後は下の写真の茶臼岳へ向かいました。

茶臼岳へ登る途中から振り返ると、三本槍岳へ続く那須岳連峰の稜線が絶景でした。
しかしここらへんは強風が吹き荒れ、本当歩きづらかったです。。。


茶臼岳山頂へ向けて歩いて行きますが、時間がすでに15:00くらいとなっていました。このまま行くと日が暮れてしまうと思い、山頂まで行かず下山し、三斗小屋温泉へ戻りました。茶臼岳山頂は峰の茶屋駐車場から近くて容易に登れるので、いずれ来ればよいと思います。

雪が積もった茶臼岳は本当に綺麗でした。

2日目は三本槍岳に登った
2日目は早朝5時くらいにテント場を出発し、三本槍岳へ向かいました。
三本槍岳は朝日岳や茶臼岳よりも奥の方に位置しており、少し遠いです。煙草屋旅館から山頂へ行って大峠経由で戻ってくるというルートをとりましたが、コースタイム5時間以上あって、結構大変でした。
那須岳の稜線へ出たあたりで、空が明るくなってきました。


黙々と歩いて、三本槍岳山頂へ到着です。ここも360度の大展望で素晴らしい景色でした。



山頂からは福島方面の山々も見ることができました。どれがどれかはよく分からないですが、安達太良山や磐梯山が見えていたのでしょう。
ふもとの町並みが紅葉している様子も見ることができました。



三本槍岳山頂の大展望を楽しんで、大峠方面へ下山しました。
三本槍岳山頂まではしっかりとトレースがありましたが、三本槍岳山頂~大峠~三斗小屋温泉までは、トレースがなかったので、あまり歩く人がいないのでしょう。ただ、登山道の途中から見える福島方面の山々の景色が綺麗で、見とれながら歩きました。

大峠の標識です。昔からよく歩かれていた歴史のある峠だそうです。

まとめ
三斗小屋温泉 煙草屋旅館のテント場と私が泊まった様子を紹介しました。那須岳登山、温泉、テント泊と3つ同時に楽しむことができ、素晴らしい山旅となりました。
登山でテント泊しながら温泉につかるという、非常に贅沢な楽しみ方ができる三斗小屋温泉の存在は非常に貴重だと思います。テント泊装備を持っていて、那須岳へ行く機会があるなら、是非とも三斗小屋温泉でのテント泊をおすすめします。




































































































池の平湿原は協力金と駐車料金がかかります(2025年9月現在で大人50円、小人20円、駐車料金は普通車600円)。お金はかかりますが、それだけ魅力があって訪れる人が多いということでしょう。






































































